あらすじ
18歳、高校三年生になった星泉。高校卒業を間近に控え、できるだけ普通の女子高生として生活がしたいと願っているが、周囲がそれを許してくれない。星泉の名をかたる「偽者」が現れたり、強引な地上げに苦しむ町から「町を救ってほしい」と頼まれたり……。スーパーヒロイン・星泉の成長と、セーラー服からの「卒業」を描く、大ベストセラー『セーラー服と機関銃』の続編。
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Posted by ブクログ
セーラー服と機関銃の続編というものの,セーラー服と機関銃より先に読んでしまいました。
赤川次郎は映画好きのため,作品が映画の台本のようだということが分かりました。
どんどん映画にしましょう。
本作品では,少女が何人も亡くなっているのは悲しいし,
赤川次郎の理想の女性像が浮かび上がっています。
透明感のある女性を書く時には,赤川次郎は,映画の原作として逸品だと思います。
Posted by ブクログ
冒頭で智生(取り巻き3人衆のひとり)が、「現代の劇は、セリフのテンポで運んで行かなくちゃ」などと言っているが、まさにこの小説もそんな感じ。
ずいぶん久しぶりに赤川次郎の小説を読み直しているんだけれど、その会話テンポの懐かしさと、意外と?殺伐な世界観(結構、人も死ぬし)に「これこれ」となっている。
Posted by ブクログ
主人公は、前作の「セーラー服と機関銃」で女子高生でありながら、ヤクザの組長になった星泉‥今作ではその1年後、18歳になった星泉に新たな試練が降りかかる‥。やっぱり読んでいて設定に無理があるとは感じるけれど、次々と起こる事件で頭の中も忙しかったです。ともあれ、卒業おめでとう(笑)。
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セーラー服と機関銃その後
高校3年生の星泉
日高組は解散したけど、マシンガンを持った組長は健在でした。
ヤクザや警察が滅茶苦茶でしたが、これも、赤川次郎さんの世界観。
大切なのは、なにかするべきがことがあることだ、、
するべきことがあって、そうすることができるのが、本当に幸せなことである
地上げが社会問題で、携帯電話さえない時代。
その時代を生きたものとしては、懐かしい時代。
Posted by ブクログ
安定の面白さ。
セーラー服と機関銃シリーズを読んだ記憶がないから、今度手に取ろうと思った。
ーーー
山間の村に単身赴任していた柳沢は、8年ぶりに東京の我が家へ帰ることに。家族との再会を楽しみにしながら列車に乗ったーーが、なぜか女子高生・佐知子が付いてきた! 柳沢に淡い恋心を抱く彼女にとっては「駆け落ち」らしいが、放っておくわけにもいかない。しぶしぶ一緒に東京を目指すが、道中はさらなる厄介な”追跡者”も現れトラブル続出。はたして、柳沢は家にたどり着けるのか。男女の想いが交錯する、おかしくてちょっと切ないロード・ノベル。
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ヤクザ同士の麻薬がらみの抗争を題材にした前作に対し、
今作は、地上げがらみの利権争いを題材にしている点で、
バブルの頃の作品だなぁ~っと…(笑)
ただ、その分、プレーヤーも増え、複雑な関係となっており、
また、前作で目高組が解散している設定の中では、
ライト・ミステリーレベルでは、お話に無理も多かったです…。
『セーラー服と…』をシリーズ化しなかったこと、
今作で、星泉の卒業によって『セーラー服と…』を完結させたこと、
それは、正解だったと思います。
Posted by ブクログ
けっこう重要な人物があっさり、悲惨な死に方をしちゃうのでビックリした。赤川次郎はほとんど読んだことがなかったので、少年少女向けな無難な展開をするんだろうと勝手なイメージを作り上げてたもんで。
Posted by ブクログ
続編。
前作よりもインパクトは少なく、読後感がすっきりしない感じ。
果たして解決したのか、謎も多い。
読者が自由に補えるという点ではいいのかもしれないが、もっと知りたい部分を書き込んでほしかった。
面白いけれど、この設定で泉がミステリーではなく目高組組長として活躍する話も魅力的だと思う。