あらすじ
中堅事務器会社の新人OL洋子は入社してすぐ、先輩の村上に一目ぼれ。独身でハンサムな彼と付き合うことになる。しかし、村上には秘密があった。彼は次々とやめていく女子社員をつなぎとめておくためのオトリだったのだ。逢うたびに彼にのめりこむ彼女は、ある日、その秘密に気づいてしまう。密かに復讐を決意する彼女は……。表題作含め珠玉の4編を収録した傑作サスペンス・ミステリー短編集。
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Posted by ブクログ
2008年に、赤川次郎の500冊の記念パーティがあったとのこと。
解説者は参加できなかったとのこと。
静かなる会議
復讐はワイングラスに浮かぶ
別れ話にはコーヒーが似合う
ある晴れた日に
の4作品。
ある晴れた日に
は、お天気屋さんを信じる子供の、願いがかなうという幸せ終わりのものがたり。
赤川次郎らしいやさしさがあふれる作品です。
これだけ読むのでも、この1冊の価値があると思いました。
人によっては、それは薄いと思うかもしれません。
その際には、他の3作品が存在しているので大丈夫。
Posted by ブクログ
久しぶりに赤川次郎作品の単発作品。
不倫ネタもあんなにライトに書けちゃうのは彼だからこそ!
最終話の『ある晴れた日に』は珍しくハートフルな物語。
千恵親子のために失意のどん底に近い状態の内田が奮闘する姿に心が温まる。
関口氏の解説にある、赤川本人がパーティーの席上でした挨拶、『人間を信頼できるような小説を書き続けたい。古風かもしれないが、物語の力を信じている。』という言葉がすっと心に入ってくる作品だったな。