青山七恵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ヘンリエッタとかとも似てるかなと思った。
東京に一人で出てきた20歳の女の子。親類のおばあさんの家に預けられて、アルバイトをしたり、彼氏ができたり、おばあさんの彼氏とごはん食べたり、まったりと生活する。
ただ彼女のなかには若さゆえの衝動があって、おばあさんに意地悪なことを言いたくなったり、恋人との関係でやさぐれたり、お母さんに「母親らしいことをしてるとでも思ってるの?」という刃のような態度をとったりする。
面白いのは、彼女には盗みぐせがあるところで、それも誰も気づかないようなものたちをこっそりあつめて、そっと靴箱にいれておく。
クラスメートとか、元恋人とか。
自分でもちゃんとしなきゃ、と -
Posted by ブクログ
ネタバレハッチとマーロウ双子の女の子。ママが「大人を卒業します!」とママ業をお休みしてしまう。けれど12歳の二人は悲観するのではなく、明るく二人で家事など色々学んでこなしていく。童話のような、子供視線で描かれた、微笑ましく可愛らしい物語。少し変わった家族、ママや双子のお友達。子供の視線で見る事で、皆んな面白くて自由奔放なキャラクターに見えて素敵だ。森の家でのびのび暮らしながら、優しい子に育っていく双子。シングルマザーのママの自由さにも、会ったことのないパパにも、いつか旅立っていくお互いにも、離れていても繋がっているから大丈夫!温かい繋がりにも元気をもらえる一作。
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Posted by ブクログ
自立してるという自負があるもんで、ダメ男ばかり構ってしまう
彼女はしかし自立しているようでいて
その実
仕事なり男なり、なにかに依存し
また依存されてないと不安なだけなのだ
それゆえに隙だらけである
いくつもの自分を使い分けるヒモ男のペースに振り回され
思春期の男子みたいに裏で自己嫌悪するばかり
そういう女たちが互いを思いやり、支え合うフリをしながら
見下しあっている
それでいつかは真の友情が生まれるのだろうか?
生まれるわきゃあない
ヒューマニズムは父とのたたかいから見いだされる相互理解の道だ
優しさというタテマエに支配されてる世界じゃ
期待するだけ損な話である
だから彼女たちは、やがて現代 -
Posted by ブクログ
とにかく、吸引力がすごい。
一癖も二癖もある女ばかりを次々と惹きつける、ダイソンなみの吸引力を持つ美青年が、「振る」のではなく「振られまくる」恋愛小説です。
それにしても、石田衣良の【娼年】の主人公しかり、伊坂幸太郎の【バイバイ、ブラックバード】の主人公しかり、そして本作の主人公しかり。
こんなにも女性達を魅了してやまない男達が、そろいもそろってキャラが立ってないのは何か理由があるのでしょうか?
主人公は【ぼく】なのに、タイトルが【ぼくの彼女】じゃなく【わたしの彼氏】なのも納得の存在感の薄さです。不思議。
読んでる間そればっかり気になってしまって、肝心の主人公の【ヤヴァイ女達に翻弄されまく
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