やさしいため息

やさしいため息

572円 (税込)

2pt

社会人五年目で友人なし。恋人は三ヶ月前に出て行ったばかり。そんな私の前に四年間行方知れずだった弟・風太がリーゼントの緑くんと共に現れた。突如始まった、弟との奇妙な共同生活。そんな風太は毎夜、なぜか私の「観察日記」を付け始めたのだが…。短篇「松かさ拾い」を併録。『ひとり日和』に続く、芥川賞受賞第一作。

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やさしいため息 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2013年03月11日

    青山七恵さんは『ひとり日和』が好きなのと私と同世代ということでこの小説を読んでみようと思いました。この方の文章はやっぱり好きです。後半に収録されている磯崎憲一郎さんとの特別対談もとても良く、私も小説書いてみようかな!!なんて思ってしまったほどです。

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    Posted by ブクログ 2012年11月18日

    気負わず読める小説。
    ちょっと踏み出してみたり、前向きになんでもやってみたり。失敗してもまあいいかと思えるときもあるし、逆にひどく落ち込むときもある。
    上手くいったりいかなかったり。一辺通りに日々は過ぎていかない。そんな感じのはなし。

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    Posted by ブクログ 2017年03月25日

    17/03/25 (22)
    『ひとり日和』の延長のよう。さみしい人生。それでもふとつくため息はこんなにもやさしい。

    ・「うん。じゃあとりあえず、さよならまどか。アディオス。アデュー。さよなら」
    「はい。バイバイ」(P31 やさしいため息)

    ・靴を脱いだら、コンタクトをはずして、服も脱いで、さっさ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月05日

    代わり映えのしない毎日。なんの盛り上がりもないけれど少しずつ確実に物事が前進。そんな毎日だけど、寂しかったり、孤独だったり、喜び、驚きだったり。心はおsれなりに動いている。小さな日記の嘘の真意。勇気を出して一歩踏み出すヒロイン。何を考えているのか今ひとつ分からない弟。なんでもない日常の断片に光をあて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年05月24日

    人との距離感。
    とか、空気。
    とか、意味の分かんない気遣いと気づかれ。
    とか、誰かと一緒にいる時間を持て余す感じ。
    とか。

    すごくリアルに、じんわり伝わってくる。

    無関心で執着心のない風に装っているけど、ほんとはすごく気になるのだ。
    こんな風に思ってるのって、私だけじゃないかも。。
    じゃあどうし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年04月29日

    表題作、起伏のない代わり映えしない日々でも、その変わらない事が救いになるのかもしれない、と思いました。
    他人の日常を記録する、ってえっと思いますが、風太はそこに自分の主観を入れずに淡々と記録しているので誰も嫌悪感みたいなものを抱かないのだろうな。勝手に幸せ・不幸せとか評価されてたら嫌だけど彼はそれを...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月06日

    うーん、なんとも言えない。どちらの話も主人公に感情移入できず、最後まで何を伝えたいのかよく分からなかった。

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    Posted by ブクログ 2016年08月07日

    やさしいため息というのは、呆れつつも受け入れてる状態だったり、良い意味で諦めがある場合につくため息のことだと思う。主人公も弟も今のままで駄目なことは分かっているけど、小説にあるように人は容易く変われない。でも、外部の働きかけや自分の意志でたまに普段と違う行動をとったりすることを繰り返して、少しずつ変...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月20日

    冬のひだまりみたいな、静かな物語でした。

    たしかに、風来坊な弟が登場して、誰かの人生を毎日綴り続ける、なんてちょっと変わった設定はありますが、基本的には何か大きな事件が起こるわけではなく、淡々とした日常が続いていきます。

    人付き合いが得意ではない主人公が、職場での人間関係にもやっとしたり、ちょっ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月14日

    今まで受け入れていた日常の、すっぺりとした平板さに気付いた時、それをそのまま受け入れることが難しい時が、確かにあるなぁ、と思う。ただ私は、そこを通過してしまったとも思った。

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