青山七恵のレビュー一覧

  • 窓の灯

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    淡々と主人公を中心とした生活のタイムラインの中に人間模様が綴られている。淡白そーだけど嫌いじゃないなこの作風。

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    2012年09月22日
  • やさしいため息

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    「今日はどんな一日だった?」

    そうたずねてくる弟・風太は
    姉・まどかの「日記」をつけている。

    なかなか前へ、感情を表へ、中へ入っていくことが
    ニガテなまどか。
    いつも両親やまどかを振り回して、
    突然行方知れずになったかと思ったら
    4年ぶりの姿を現した
    型破りな風太。

    淡々と描かれている
    風太の書いた「日記」のなかのまどか。

    まどかが少しずつ
    自分の日常の輪郭をふちどって
    自分自身を見つめ始めたとき、

    風太には
    誰とも溶け合えない孤独をみる。

    自由を感じれなくても
    自由だと思っていても

    やっぱりどこかでため息。

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    2012年08月16日
  • 窓の灯

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    ネタバレ

    周りの人との適切な距離の取り方について考えさせられた。
    あえて近づかない、深入りしない関係を基準に
    それをスマートとする感覚と、もっと近づきたい、
    相手を知りたいと思う本能的な感覚。
    このバランスをうまく取るのは難しい。
    深夜の街を歩き回り、姉に対して押さえていた気持ちを
    駄々っ子のように突然爆発させる主人公に不思議と嫌悪感は
    感じなかった。
    実際に暗い部屋から覗かれ観察されていたら不快そのものだけど。
    癖のない透明感のある文章をいいなと思った。

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    2012年03月16日
  • やさしいため息

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    ネタバレ

    *引用*

    「でも、ひさびさにあっても、ちゃんと自分から人生をややこしくして面倒なふうに考えてるまどかは、なんか感動的だよ」
    「でもあたし、いろいろ考えるの疲れた。あたし、ずるしてもいいから、楽したいよ」

    ―― 『やさしいため息』 p.126

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    2011年12月08日
  • やさしいため息

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    ネタバレ

    友人や親しく言葉を交わす同僚のいない夕飯にはまじりっけなしの素うどんを食べる姉としばらく行方不明だったが突然部屋に転がり込んで姉の観察日記をつけ始めた弟。そして弟の友人で他人と関係しようなどとはまったく望んでいない緑くんの物語。さらっとしつつも癖のある人物が語られているが淡々と判で押したような日常を描いている。だがうっかり引き込まれて一気読みした。ディテールはともかくどこにでも転がっていそうな日常だがそれがいい。
    ただ、本筋とは関係ないが学食の素うどんでもほうれん草とかまぼこは入ってたような気がする。寂しい夕飯は心配なほどでそれが気になった。いや、これこそがこの姉の人物像をよく表しているところ

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    2011年11月26日
  • やさしいため息

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    今日一日のできごとがたった数行の走り書きで済んでしまう、そしてその数行のコピペが繰り返される日々の まどかさん。

    「これから起こるかもしれないいろいろのことについて、どれだけ考えをめぐらせても起こるべきことは起こるし、起こらないことは起こらない。その場その場でどうにかなるものだ、きっと。それに、うまくいかなかったっていい。」 と、いっときの気持ちの高ぶりをもったものの・・・。

    一人はやはり寂しい。 誰かに語ってもらいたい。 数行の一日であっても。

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    2012年01月17日
  • やさしいため息

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    青山氏の本を読むのは『ひとり日和』に続いて2冊目。
    全体的な雰囲気はどちらの本もかなり似ていると思う。

    観察日記はアイディアとして面白いけど、展開はややご都合的で現実味が乏しい。
    締め方も、なんだか唐突だ。

    自分を認めたくなくて、つかなくていい嘘を思わずついてしまう。
    主人公のように「自分から人生をややこしくして面倒なふうに考えてる」人はたくさんいると思う。
    不器用で、一生懸命に考えてしまう人は本当に損な生き方をしているのだろうか。
    青山氏の文章は、おぼろげな、人に馴染めない孤独な心をよく表現していると思う。
    自分はけっこう好きだ。

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    2011年09月22日
  • やさしいため息

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    毎日同じようなことの繰り返し、代わり映えのしない起伏のない日々。日常生活の手ごたえのなさや、とりたてて希望の持てない明日にふと寂しさをおぼえたり、不安を感じたりするなんてことは、多かれ少なかれ誰にでもあることでしょうネ。そんな感情の微妙な揺らぎが、ごくありふれた言葉で、巧みに表現されています。
    併録されている短篇「松かさ拾い」は、とても静かな物語でした。作家がひとつの物語を書くとき、その動機はいったいどこにあるのだろう?と、ふと気になるような小説でした。磯崎憲一郎氏との特別対談も、すごく興味深い内容でした。

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    2011年07月29日
  • やさしいため息

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    今の若い人には支持されやすい本なのかなぁとは思うけれど、肝心なことは言わなくて、重量軽くすべてを処理しようとするところが私には合わない。

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    2011年04月30日
  • 窓の灯

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    2010/10/13
    夏の蒸し暑さと、窓の白々とした光。
    小説の中の熱気がとてもリアルだった。

    でもストーリーはちょっとわかりにくい。
    ミカド姉さんの魅力が伝わってこなかった。

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    2011年02月21日
  • 窓の灯

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    切ないような、もどかしいような。
    少しの希望が見えつつも、むなしさも残る。
    でもどこか爽やか。

    ものすごい悩みに悩んだ後で「なーんだ、みんな一緒じゃん!」と気づいたときのような読後感。

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    2009年10月09日