青山七恵のレビュー一覧

  • 前の家族

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    ネタバレ

    たぶん、こうなるんだろうな…みたいな予感がありつつ、いろんな展開を予想しながら読んでしまいました。
    まさかの…藍さんはなぜそんなに懐柔されてしまったのか。小林家の一員のように思い始めてしまうところも、かなりホラー。
    マンションに小林家がいるだろうな、みたいなラストは予想していましたが、藍さんが帰宅した時に小林家4人でリフォームされていないお風呂に入っている…みたいなラストを予想してまして。

    引越しした時は、ろくに掃除もせずに出ていったくせにね。
    いやぁ、好き好きは分かれそうですが、私は好きな作品です。

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    2025年11月23日
  • 前の家族

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    悩みに悩みぬき、期待に胸膨らませながら購入するのがマイホーム
    まさに「夢のマイホーム」
    家とは寛ぎ自分自身を癒やす場所のはずなのに…
    静かにゆっくりと、しかし確実に迫りくる何か
    だからこそ本書は怖くておもしろい

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    2025年09月16日
  • 記念日

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    最初は違和感 
    登場人物たちの感情についていけない 
    でも第一印象が良くないのに、相手を知るためにさらに交流を続けるとか謎の行動をとるのを、はああ?と思いながら読んでいく
    3人めのさっちゃんのあたりから、頷く部分も出てくる
    年をとると、『心が広くなるどころか狭くなる一方だし、我慢できないものが増えてくるし辛抱する元気もなくなる』とか、ホントそう。
    ニコニコして、なんでも肯定して受け入れてくれる年寄りって、もう幻想世界にしかいないのでは。

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    2025年08月15日
  • わたし、お月さま

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    お月さまが地球へ
    地球ってキレイだねと語り合った宇宙飛行士に会いに・・・

    今は、どんな風に地球を見ているかしら?

    お月さまをみる機会が増えました。
    これもブク友さんの影響です。

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    2025年02月18日
  • すみれ

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    15歳の藍子の家に、両親の友人である37歳のレミちゃんが居候をしていた間の話。
    感性が強い分不安定で脆いレミちゃん。
    両親は寄り添うようにレミちゃんを守ろうとするけど、みんなに生活や人生がある。最後は何とも言えない気持ち。相手に寄り添うって難しいな。
    レミちゃんはその後どんな生活を送ったのだろう。
    安心できる居場所を見つけてるといいな。

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    2024年11月23日
  • ひとり日和

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    相談をするとか、寄り添って抱きしめるとかではなく、むしろほとんど干渉せず同じ家で生活をしているだけ。直接的な描写はほとんどないのに吟子さんの温かさが感じられる。多分それを感じたのは知寿だけではなく、今までこの家に居候してきた少年少女たちも同じで、そんな彼ら彼女らを何人も見送って吟子さんは今もそこで静かに暮らしている。お年寄りという人生の先輩の大きさ、懐の深さ、安心感。

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    2024年02月13日
  • めぐり糸

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    360ページあたりまでは読むのに苦労したがそこからは一気に読めました。2回登場する鳥取(砂丘)の舞台が効果的。容易く共感することを許さない主人公の激しい愛の物語。「身勝手」だと決めてしまえばそれまで。

    同じように上を向くと、梢の隙間に空が見えました。木々の緑と空の青がそれぞれの色を極限まで尖らせてわたしの幼い未完成の視覚を攻撃し、どちらがより地面に近いところにあるのかまったくわからなくなってーーー眩(くら)んだ両目の裏側を弾くように、どこからか可愛らしいとりのさえずりが聞こえてきました。(p24)

    こういう表現はどうやったら思いついて書けるのだろうか…凄い

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    2021年08月20日
  • ひとり日和

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    ひとりの人と生涯付き合っていくことなんてそうそうない。
    この人と気が合うなとか一緒にいて楽しいなとか思っていても、気がつけば過去の人になっていく。
    人生は短編小説みたい。
    大恋愛が終わっても、ひとつの過去の事実として溶けてゆくだけ。
    知寿ちゃんはそんな変遷を仕方のないものとして受け入れようと強くなっていく。
    おばあちゃんも言ってたけど、あまり考えすぎるのも良くないんだろうなぁ。

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    2021年08月02日
  • わたしの彼氏

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    大学生の鮎太郎のお話
    4人姉弟で上に3人の姉がいる
    姉たちもおもしろいし、出てくる女性たちもまた物語を盛り上げていました
    そしてところどころに笑いどころもあり楽しめました

    鮎太郎の姉弟たちに会ってみたいなぁ

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    2021年04月28日
  • ハッチとマーロウ

    ネタバレ 購入済み

    二人の純真な会話に心が洗われる

    2018年慶応普通部、日大豊山女子などで出題。
    突然、ママに一切の家事を託された双子の姉妹。
    と言っても決して重たい話ではなく。
    小6なのに前向きで健気で心優しい仲良しの二人。
    ハッチという愛称はみなしごハッチ、スタスキー&ハッチ(どっちも昔観てた!)が語源と聞いただけで親しみが湧く。
    ついでに本名は嫁と同じ!
    東京から転校してきたエリーは町屋から来た!(俺の勤務先!)
    「母なる大地を、あー!」っていう歌詞も懐かしい!(中学生の時歌った!)
    なんか共通点が多い。
    二人の純真な心と会話が素敵。
    中学生なった二人も見てみたい。

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    2020年12月14日
  • わたしの彼氏

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    ネタバレ

    以前読んで、漠然ととても好きだったという記憶があったので再読。やっぱり好き。なんだか爽やかな気持ちになる背景描写と、美男子のきれいで優しくて悩ましい恋模様。
    美男子であるがゆえに周りが積極的に人生に介入してくるからか、なんだか受け身で、相手のことを受け止めすぎて、最終的にいつも捨てられてしまう主人公。人生とは人との関わり合いで、人との関係無しには自分は語れないけど、やっぱり自分で自分の幸せを見出さない限り、他人に振り回され続けるんじゃないかな。それがいいか悪いかは別として。そんなことを最後に主人公も少し感じたのかな?

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    2020年05月20日
  • あかりの湖畔

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    ふと手にとって買ったのに、思いの外とても良くて、今年のベストにしたいくらい。

    山の湖畔に建つ食堂を切り盛りする長女、灯子。役者を夢みて東京へと出てゆく次女、悠。将来の悩みも恋の悩みも等身代の高校生、末っ子の花映。

    ある思いから、この人が減りゆく湖畔に、そこに建つ「風弓亭」に残ることを至上として生きている灯子。

    物語を終えて、淳次との関係性が変わったら、また違う思いでこの湖畔に残ることができるでしょう。

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    2014年12月30日
  • 魔法使いクラブ

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    小学生、中学生、高校生と3章にわかれ主人公の結仁の成長が描かれている。
    大枠はそんな感じだけど感想を書くのが難しい。
    主人公とまわりの人との距離感がこの小説の持ち味というか醍醐味というかエッセンスというか、良いところだと思う。
    文章は難しくなくてすらすら読めてしまうのでとりあえず読んでみるのがおすすめ。

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    2013年05月28日
  • やさしいため息

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    青山七恵さんは『ひとり日和』が好きなのと私と同世代ということでこの小説を読んでみようと思いました。この方の文章はやっぱり好きです。後半に収録されている磯崎憲一郎さんとの特別対談もとても良く、私も小説書いてみようかな!!なんて思ってしまったほどです。

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    2013年03月11日
  • 魔法使いクラブ

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    書店で目についたタイトルと可愛らしい表紙に惹かれて購読しました。
    「幼なじみの友人たちの中では一番元気なのに、なぜかクラスでは大人しくなってしまう」という主人公・結仁(ゆに)に自分との共通点を見つけたのも心惹かれた理由の一つです。
    小4→中2→高3と成長するにつれて、歳相応さをもって周りに順応していく魔法使いクラブの仲間たちと分かり合えなくなり、孤独感を強めていく結仁の寂しさに共感しました。
    ある男の子への想いが「みんなの言う『好き』とは違う気がする」と描写されているところには、10代の頃の甘酸っぱい想い出が少し甦りました。
    結仁に共感できない、彼女の考え方を理解できないという人はきっと幸福な

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    2017年07月08日
  • やさしいため息

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    気負わず読める小説。
    ちょっと踏み出してみたり、前向きになんでもやってみたり。失敗してもまあいいかと思えるときもあるし、逆にひどく落ち込むときもある。
    上手くいったりいかなかったり。一辺通りに日々は過ぎていかない。そんな感じのはなし。

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    2012年11月18日
  • 魔法使いクラブ

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    子供時代って夢だったのかなぁ。と感じてしまうくらい、主人公のゆにちゃんは大人になるにつれて現実的になってゆく。現実って嫌なこともいっぱいあっ、決して毎日楽しいとは言い切れない。だけど子供の頃は何は起こらなくとも無条件に楽しかった。そんなときのことを強く感じさせられました。

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    2012年09月20日
  • 魔法使いクラブ

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    ひとりの少女の成長の物語。
    救われないような感覚。
    受け入れること、諦めること、変わらないこと、置いていかれること。
    主人公の基本的な部分はあまり変わらず、そこにあり続ける。
    周囲の変化に対し、受け入れつづけその中で生きていく。
    少し苦しくなるようなお話でした。
    読んでよかったです。

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    2012年05月31日
  • ひとり日和

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    芥川賞受賞作とは知らずに読みました。

    20歳のフリーター千寿が71歳の吟子さんの家に居候しながらアルバイトや恋愛をして少しずつ成長していくストーリー。

    主人公の千寿は最初の方は読んでいてイラッとする所もありましたが、吟子さんは干渉するでもなく、程よい距離感を保ちながら見守っている感じが良かったです。

    71歳でもダンス教室に通い、仲良しの男性も出来て恋人というより茶飲み友達のような関係性も良かったです。お正月はどう過ごしていたのかは気になりましたが…。

    淡々と過ぎる日常の中に出会いや別れがあるのは誰でも同じ。そんな当たり前の風景に余韻を持たせる描き方は作家さんならではなのかな。

    駅のホ

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    2025年11月28日
  • 前の家族

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    世にも奇妙な物語っぽい。
    まさかね?って思った通りに進んでいったんだけど、話の予想つくじゃんみたいな退屈さはなく読み切りました、文章力がすごいからかな?読んでてクスッとなる言い回しが多かったです。

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    2025年11月14日