【感想・ネタバレ】ハッチとマーロウのレビュー

あらすじ

ママが突然卒業宣言!?双子たちが大奮闘!

青山七恵が温めてきた懐かしくて新しい物語。

「ママは大人を卒業します!」とシングルマザーで小説家の母親が突然の宣言。
11歳の誕生日に大人になることを余儀なくされたハッチとマーロウ。お料理ってどうやって作るの?お洋服、何を着ればいいの?双子に個性って必要?私たちのパパって誰なの・・・・?少しずつ目覚めるふたりの自我と葛藤。二人の12歳までのコミカルでシビアな1年間を優しい視点で紡ぎ出す。
奮闘するかわいい双子の日常が、大変だけど、楽しくって愛おしい。

結末に知るママの子供への思いに涙。双子が交わした将来の小さな約束に心揺さぶられる。

TBS「王様のブランチ」、日経新聞、毎日新聞、VERY、Oggi、など多数のメディアで大絶賛。中学入試でも多数の学校で採用されるなど大人も子供も必見の書が待望の文庫化。思っている以上に子供って大人、大人だって本当は、まだまだ子供、そんな微妙な内面を鮮やかに描ききる。

かつて子供だった大人へ、これから大人になる子供達へ贈りたい、感動の物語。全編を飾るイラストは、大人気イラストレーター・田村セツコさん。
文庫版解説に東直子さん。

※この作品は過去に単行本として配信されていた『ハッチとマーロウ』 の文庫版となります。

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ネタバレ 購入済み

二人の純真な会話に心が洗われる

2018年慶応普通部、日大豊山女子などで出題。
突然、ママに一切の家事を託された双子の姉妹。
と言っても決して重たい話ではなく。
小6なのに前向きで健気で心優しい仲良しの二人。
ハッチという愛称はみなしごハッチ、スタスキー&ハッチ(どっちも昔観てた!)が語源と聞いただけで親しみが湧く。
いでに本名は嫁と同じ!
東京から転校してきたエリーは町屋から来た!(俺の勤務先!)
「母なる大地を、あー!」っていう歌詞も懐かしい!(中学生の時歌った!)
なんか共通点が多い。
二人の純真な心と会話が素敵。
中学生なった二人も見てみたい。

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2020年12月14日

Posted by ブクログ

長野の山麓で、作家の母親と3人で暮らす双子の姉妹、ハッチとマーロウ。小学校5年、11歳の大晦日に、母親が突然「明日から母親をしないから、自分たちでしっかり生きていけ」と宣言し、引きこもってしまう。料理やラジオ英会話をしながら、小学校の最終学年に向かっていくが…。

タイトル+表紙でジャケ買いし、内容もそのままという感じで楽しい1冊。最初はぼんやりとしているが、純日本人の双子で、出身は東京の長野県育ちである。時々母親に連れられて東京に行く。

内容は、まあ児童文学という感じで、破天荒な転校生が現れたり、生理をからかう男子に激怒したりと、小学生ならではの波乱万丈な日常。それに加えて、ダメ人間になってしまった母親からの無茶な指示や、東京でのちょっとした冒険など、良いテンポで小さなエピソードが組み入れられていく。

『赤毛のアン』ほどではないが、そういう作品を、児童書ではなく文庫で読みたい人にはいいだろう。焦って先作進むような話ではなく、ゆったりと一つ一つ読んでいくとよい。

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2024年12月31日

Posted by ブクログ

忘れていた、こどもと大人のはざまのざわざわして気持ちを思いだし、
胸がきゅっとすることも。。。

たまには、自分のことを名前で呼んでみたくなった。

いろいろ、想像しちゃって、あっさり終わった印象。
疲れているときとかに読むとよいね。

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2025年01月28日

Posted by ブクログ

大人とは。女とは。母とは。
こうしたことばに、自分は縛られているのだろうか?

私も、これまで、大人として、女として、母として生きてきた。 
でも、文庫版の帯にあった
「このママみたいに、大人を卒業します!と宣言してしまえたら どんなに楽でいいだろう。」
という文を見たとき、私は率直に「卒業したい」とは思わなかった。
それはきっと、私が大人であること、女であること、母であることを、好きで選んできたということなのだろう。
とくに、母であること。
母として生きていると、自分の時間なり労力なりを犠牲にしていると感じられることもあるだろう。
でも、子どもの手がだいぶ離れてきたいま、よくよく考えてみると、私はだれに強制されたわけでもなく、好きで子どもたちの面倒を見、一緒に悩んだり、喜んだりしてきたのだ。
それはとても幸せなことだったんだなぁ、と気づけた読書でした。

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2023年09月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハッチとマーロウ双子の女の子。ママが「大人を卒業します!」とママ業をお休みしてしまう。けれど12歳の二人は悲観するのではなく、明るく二人で家事など色々学んでこなしていく。童話のような、子供視線で描かれた、微笑ましく可愛らしい物語。少し変わった家族、ママや双子のお友達。子供の視線で見る事で、皆んな面白くて自由奔放なキャラクターに見えて素敵だ。森の家でのびのび暮らしながら、優しい子に育っていく双子。シングルマザーのママの自由さにも、会ったことのないパパにも、いつか旅立っていくお互いにも、離れていても繋がっているから大丈夫!温かい繋がりにも元気をもらえる一作。

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2020年05月13日

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