松本清張のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昭和40年、今から40年以上前の松本清張の短編集。
もちろん昭和レトロな香りがプンプンしていますが、短編とはいえ読者をぐいぐい惹きつける力は
松本清張、さすがです。
中学時代、ちょっとインテリな子は松本清張を読んでましたからね。
まぁ私は星新一でしたが・・・・・。
綿密に計画された殺人なのに、犯人は時々とんでもないミスを犯してしまう。
被害者の家で殺人をおこなった後、そこで出されたお茶碗を証拠隠滅のためにもって出る。
タクシーを拾って、さてそのお茶碗をどうしようかと考えたあげく、タクシーを止め、
小便をする振りをして川へ行って、川に向かって投げ捨てる。
しかも運転手さんの視界の中で。・・・・・・なんでそんな目立つことするの?
とりあえず持って帰ればいいじゃん。
とかとか、
恨みを殺人ではらす計画を7年後に立て、そのために仕事をやめ、引越しもし、
ターゲットの前から完全に姿を消し、7年間じっと殺人のことだけを考えて過ごした。
そして当日、偶然をよそおってターゲットに会い食事に誘う。
ところがなんと、行った店はターゲットがよく通っている居酒屋。
当然お店の人はターゲットのことを知っている。
見慣れない人といっしょにいるとなんとなく気になる。
おまけに7年前によく流行った歌をターゲットが口ずさんだのを店の人が聞いていたのだ。
7年間の苦労が水の泡。流行歌を口ずさんだ時点で計画をストップすればよかったのに
殺してしまったんだから、そりゃあ捕まるよね。
裏を返せば、こういうポカをやらなければ、完全犯罪も夢じゃない。
松本清張は世の犯罪者の教科書になってるかもしれない。