梨のレビュー一覧
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ネタバレ面白い、面白くないで評価できない作品。
難しい、私には難し過ぎる。
比較的分かりやすい部類の「放課」も、結局何があったのかも分からんし。みちとくんって何者なん?そもそも、思いがけずこっくりさんが来てしまった後どうなったん?何で主人公は記憶が抜け落ちたん?
「カシル様専用」のラストのお母さまの言う『天罰』って何なん?
「穴埋め作業」と『遠野物語』の関係は何なん?
「虹色の水疱瘡〜」の叔父さんと主人公の間には何があったん?何となくよろしくない性的な関係だったのかなって推測はできるけど、正解かどうか分からんモヤモヤがあるし。
「箱庭」も分からんかった、なんか前衛的過ぎて。
考察しようとしたり、⬜︎に言葉当て嵌めたりしようとしたけど疲れた。
全体的に言えるのは、読むのに時間がかかった。とにかく進まない。面白いか否か以前の問題のような気がする。内容も言葉選びも難しい。理解が追いつかん。
あくまで個人的な意見やけど、ぶっちゃけ恐怖って感覚の問題やから、ホラーに小難しい頭使う要素っていらんと思うんやけどな。せっかく感覚的に不気味だ、気持ち悪いって話作ってるのに、そこを小難しくして考察の要素ぶっ込んで、怖いって感覚から読者を離れさせるのってもったいないと思うんやけどな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ少し前に娘が読みたいと言うので買った本。
カバーイラストに惹かれた模様。
娘の本棚から拝借。
■■高校文芸部の部室で見つかった持ち主不明の一本のUSBメモリ。
そこにはかつてこの高校に在籍していた少年の死を巡る調査や考察をまとめたドキュメントが保存されていた。
ともすると悪意すら感じる、死を目前にした少年の異常行動や心神喪失っぷりが書き記されたこの記録は誰が何の目的で残したのか。
怪異に怯えて自殺を遂げた少年。
少年と極めて近しい心情を抱きながら時を分かち合った少女。
この高校に巣食う言い伝え、場としての怪異。
前半は調査レポート、インタビュー、作中作めいた差し込み、手書き文字や見取り図などを交えたメモなどありとあらゆる表現方法を用い、ノンフィクションレポートっぽくこの舞台の不気味さ、不穏さを描いており、大変引き込まれた。
さしずめ『自由研究には向かない殺人』の国内ホラー版かのよう。
さすがwebを中心に活動する新進気鋭の作家さん。
厚み、深みはともかく新しい風を感じる。
中盤以降は自殺を遂げた少年、少年に寄り添っていた少女側からの物語が展開されるのだが、そこをどう感じるかが肝。
思考をこねくり回す感じが強すぎるのと、自殺擁護の論調に対して、凝り固まった思考のオジサン(自分)にはマイナスイメージだったが、まぁ分からなくはない。
なるほど、そういう見方もあるよねとは思う。
が、もし娘がこの思想のゆらめきを耽美的と感じ、ある種の憧れを抱くのだとしたらそこは釘を刺さんといけないかな。
別にこのホラーを楽しんだり、考え方を受容するのは構わないのだけれど、いろいろとすっとばして極論だけ掬ってしまうのは要注意。
と、結果検閲めいた読書になってしまったが、娘的には父がこの本を読んでいても特に何も感じていない模様なので、きっと物語と割り切って消化しているはず。 -
Posted by ブクログ
まず、表紙。
著者・梨さんだからホラーとはわかってるけど、さわやか青春小説?と思うほどの淡い水色のきれいな表紙に困惑。
そして「きみとの明日を消したい理由(櫻いいよ)」の表紙と酷似。
間違えて手に取ってしまったほど。
最後まで読むと、さわやかな表紙にも著者の思惑が織り込まれていることに感嘆。
内容は調査から入るモキュメンタリーホラーで、え?どういうこと?と困惑するパートとゾゾゾとするパートが入り乱れ、ティーンたちのモヤモヤや鬱々とした気分・死に惹かれる心がまざまざと書かれていて、気持ちが持っていかれそうになる。
ただ、これを読んだ10代たちには、この本が言いたいことは「自死を肯定してるんじゃないよ」ってわかってもらいたいな、と思った。
ホラーパートは文句なしな怖さで、怪談って昔からこうやって作られたんだな、って小説の中だけど、「実感」した。 -
Posted by ブクログ
死に魅了された人たちの、呪いのような美しい散文。まるで褪せたり朽ちたりしないよう、永久冷凍保存した恋文のような。なんとなく現代の太宰味を感じた。
25時59分 屋上で「答辞」と叫ぶ声が聞こえた
こっそりと拾った傘の内側に書かれた幾つもの謝辞
いつまでも釘を打つ音がする
もう木も、呪いたかった人すらもそこにいないのに
「けのび」という俗称がついている死体
自宅の窓に外側から張り付いている男児が
こちらを見ていたので、蝶かと思ったって言ったら、
その子が満足したみたいに笑って、消えた
「あの先輩に告白しなくてよかった、ずっと後悔できるから」
といった意味の話を、泥酔した勢いでされたことがある
わたしはそのひととその故人の共通の知人だった
もういいよ、という言葉が、
これから起こるとてもわくわくする出来事の
合図だった期間について -
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考察系展覧会「その怪文書を読みましたか」は、不確かなネット上の情報を「怪文書」に見立て、あらゆる情報から考察を楽しむ展覧会、だそうで、渋谷で実際に開催されたものを、一冊の書籍にまとめたものが本書です。今(2024年5月~)は横浜で開催中とのこと。
本物の怪文書を展示してるのかと思ったら全部フィクションぽくてちょっと思ってたのと違ったけど、QRコードでサイトへ飛んだり音声を聞いたりと仕掛けがたくさんでわくわくした。
あまりにも電波すぎて意味不明なのはフーンと読み飛ばしていたけど、シンプルに「あなたのいぬくれませんか?」「この犬の飼い主さんをさがしています」「知っている方は連絡ください」がぞわっときた。うちの犬に似てたから。笑
子供の頃、最寄り駅付近のあちこちに「○○兄ちゃんお元気ですか」みたいなビラが貼り付けられてたことがあり、幼心に不気味だったのを覚えている。あれこそ本物の怪文書だったのでは、と今になって思う。ただの人探しの貼り紙だったのかもしれないけど。 -
Posted by ブクログ
渋谷で開催されたという古い言い方をすれば「電波系」の怪文書を集めた展覧会を書籍化した(体の)本。
調べれば判ることだと思うが(そしてわざわざ調べる気もないが)、とりあえず本を読んだかぎりではこの本に掲載されている怪文書の類いが実際に実在したものを著者が採集したものなのか、それともフェイク・ドキュメンタリーとして創作したものなのか判断はつかない。怪文書に関する解説に具体性が希薄なのでフェイクっぽい印象を受けるがあくまでそう感じる程度。
さらにいえば、渋谷で開催された展覧会も本の中では具体的な日時や場所も明記されておらず本当にあった展覧会なのかも定かではない。
この本物とも偽物ともつかない感じを作者としては楽しんでもらいたいのかもしれないが、単なる雑な作りの本なだけかもしれない。
読後の感想としては微妙といったところか・・・ -
Posted by ブクログ
ページをめくるたびにニヤニヤしちゃう。
梨さんの書籍で一番好きかも。
なんてフォントだろ、気になる。
「と」は普通なのに「あ」「ど」がなかなか見かけない崩れ方してて特徴的。
世にも奇妙な物語や、ネトフリとかのオリジナル配信みたいな感じで15分くらいのドラマで観たい!
p.114 壁に「いつも清潔にご利用いただきありがとうございます」と書かれている祠
↑これ、イタズラ書きなのか、丁寧に気持ちを込められて書かれているのか気になる。
p.125 証明写真機から出られない
↑怪異伝播放送局でも、こんな感じの配信あったよね。それ思い出してソワッとした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれはどうでもいい手紙ではなく「じゆうりつ」
ルーズリーフを折る事で作られた小さな手紙。299の書簡に書かれた断片的な言葉をもとに構成した(という体裁の)本です。
自殺した子とその友達の話? 赤い字の言葉は自殺した子に関わる文言? 色々な事を考えられて、ほんのりと恐ろしく、どこか儚い言葉の欠片から背景を想像し、考察するのが好きな方にはとても楽しいと思います。
もちろん、純粋に自由律俳句、あるいは詩として読んでも繊細で不気味で美しい。
印刷方法やフォントも凝っているので、そういう観点で見ても面白いです。
近々『自由慄』トークイベントのアーカイブ視聴しようかと思っているので、もしかしたら後で少し追記するかも。
※2024/02/26追記
梨さん×朝宮運河さん『自由慄』刊行記念トークイベント、アーカイブ視聴しました。見なくてもその人なりの楽しみ方がいろいろできると思いますが、こちら視聴してから読み返すと、解像度がとても上がるので興味ある方は視聴をお勧め。
お二人ともお話が上手で、『自由慄』の話を除いてもとても興味深いです。