真刈信二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
中世ヨーロッパ、30年戦争最中に二丁の抜群の性能を誇る火縄銃を巡って2人の日本人銃士が争う侍ファンタジー完結編。この作品の主人公イサックは元は銃を作る親方に師事していた職人だが、同じく師事していた武士のレンゾウが親方を殺して持ち去った銃を探す中で結果として渡欧。レンゾウを師匠の仇として追いつつ、二丁の最高の銃のうちの一丁を携えて、30年戦争最中の欧州で主にプロテスタントのオランダ方に味方について傭兵としても働く。誠実な人柄と抜群の腕を持つことで味方となる人物も得ながらついに仇と最後の戦いに挑むのがこの最終巻。なぜにヨーロッパに日本人?と思うかもしれないが、実は大坂の陣以降、徳川方に敗れた浪人武
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完結
ロレンツォとの最後の戦い。
読者は少なくとも勝敗はどうなるかはわかって読んでたわけだが、
きっちり描かれた。
真刈作品は唐突に終わるものも少なくなく不安だったけど、
本作は無事完結。お疲れさまでした。 -
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カッコいい!
戦国末期の侍(銃を作る職人)が、師匠の仇を追って欧州に乗り込み、30年戦争に参戦して無双する話。
まあ主人公イサックがとにかくカッコいい。銃の腕、人格(恩義に報いる男はカッコいい)、顔(日本人ぽくはない)、知性。まあ揃いすぎてるけどカッコいいです。30年戦争の話は難解ですが、彼が格闘する姿を見るだけで満足できます。
とはいえ、30年戦争についても知識を身に着けていけば、どことどこが戦い、なぜそこを守るのか、攻めるのかなどが理解できていき、より楽しいです。
30年戦争の解説が巻末に欲しいところです。 -
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時代背景の設定が絶妙
歴史にある面では忠実に描きながら、拡大解釈をうまく織り交ぜている。
とくに、敵役のレンゾーは魅力あるキャラクターだ。
どのように、決着がつきその後どうなるのか?
楽しみである。 -
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当時の兵士の価値観が見れる
一応、宗教戦争と言われる30年戦争に、日本の戦国時代直後にあぶれた侍(イサク)が、敵討ちのために参加する話。
個人的に面白いと感じたのは、ヨーロッパでの兵士(傭兵)の契約を重視する姿勢かな。勝敗よりも契約通り支払いがあるかが大切。支払いがないなら、味方が目の前で殺されても素通りする感じ。
そんな中で、イサクが恩だ忠義だ仇のために戦うという姿勢を見せても、彼らが理解に苦しむ様子は新鮮だった。まあ、日本の侍も大半が金目当てだし、忠義なんて江戸以降の話だとは思うけど。
ただ、30年戦争について大まかに理解してないと、話の展開はわかりにくいかも。地理も。そのあたりの解説はほしいと思った。にしても -
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過去の因縁が明らかになる。
イサックとロレンツォ 伊佐久と錬蔵の過去の因縁が明らかになる。少し無理筋なところはあるが一応 二人の因縁の説明にはなっている。それよりも30年戦争の戦いの描写が凄まじいリアル感を持って描き出されている。イサックとロレンツォをうまく時代にはめ込んでいて、ストーリー構成が素晴らしい。ゼッタの可憐さもなかなかに気になる。
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素晴らしい導入
プファルツ選帝侯フリードリヒの弟"プリンツ"ハインリッヒの元で傭兵として戦うことになる。
たった一人で援軍にやってきた風変わりな男が1発で戦況をひっくり返す流れの第一話が素晴らしい。 -
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せつない
運命に翻弄される。
一族の物語。相変わらず勇牛はボコボコにされます。しかし、勇牛は海外編がいいかな。 -
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相変わらずのキレ
勇牛はどの編を読んでも、本当に良くできたストーリーと絵面が素晴らしい。
今回は勇牛は拉致監禁はなかったのが、残念(笑)
現在は2022年だが、今取り上げるとしたらどんなストーリーになるのだろうか?
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良くできたストーリー
現在の台湾にも通ずるのではないか。
日本人には想像もできない国家感がそこにある。
ストーリーは本当に良く練られてる。
政治家の麻生さんが、外交やるならこれを読めと言ったのも頷けます。 -
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良く調査されてます
当時の海外諸国の状況を反映しながら、物語として良くまとまってます。
主人公もそうですが、それぞれのシーズンで魅力あるキャラクターがでてきます。
個人的には第一シーズンが好きです。