漆原友紀のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
比較的希望の持てる終わり方が多かったかな〜
生み直しの話がよかった。
胚が同じでも見聞きしたものの蓄積が少しでも違えばやっぱりそれは別の人間なんだよ
だからなまじ姿形が同じだと原本とのその違いの部分が気になってますますその人の不在を思い知らされてしまいそう
あの辺一帯の人たちはその寂しさに耐えられなくなることはないのかな
記憶喪失母ちゃんかわいい
この人の描くショートカットの女性好きだな
忘れてしまえるのが幸せなこともある
それでも一膳多く用意してしまう母ちゃん、人間の身体に染みついた習慣の根深さを感じた
息子、気苦労多いが頑張れ……生きろ…… -
Posted by ブクログ
蟲の生態は虚繭が面白かった。
一夜橋、悲しいし怖いんだけど忌むべき対象である蟲にどこか救われてしまう人間の、その歪な関係が招いた結果という感じがして、好き。
踏みつけてなんざ進めないって泣きながら橋から落ちてしまうハナだった蟲へのその心遣いが、自分に欠けているものすぎてウッとなってしまった。私は心ない人間なので蟲は蟲なんだから踏んだらええやんと思ってしまうんだ。
淡幽おるのにこれ以上現地妻増やすなギンコ……とか思ったけど私が愚かな恋愛脳なだけですね
人と人との繋がりは色恋だけではないですハイ
記憶を失った後の幼少期のギンコのその後が少しだけ知れて嬉しかった -
Posted by ブクログ
ふぇふぇふぇ…
あーなんだかね〜
きっもち悪いんだけど、ロマンがあるんですよ〜
「筆の海」では「禁種の蟲」を封じるために「蟲師」の体験談を書き続ける宿命の「筆記者」がいる。その筆記者が綴った書物を納めた書庫の扉を開けるとそこは「オペラ座の怪人」の部屋への通路みたいに真っ暗な中を行燈を灯して進まねばならない。だが、その貴重な書物に出来た紙魚(しみ)が紙を食べ始める。「蟲」のことを綴った文字そのものが「蟲」となって蠢きだす。だけど、その筆記者は負けずに書き続けるのだ。体中を「耳なし芳一」のように文字の蟲に覆われながら。
「綿胞子」では人間のお腹の中の子供を食べた「綿吐(ワタハキ)」という蟲が人間の -
Posted by ブクログ
YouTube(また!)「ゆる民俗学ラジオ」というチャンネルで紹介されていて、めっちゃ興味をもった漫画。
「蟲」というのは「ムシ」と読むがいわゆる昆虫などの「虫」とは違う。
生命を分類して、人の体に例えると、手の指の四本が動物で親指が植物とする。人間は指の中でも一番長い中指(最先端)で、それぞれの指を根本まで辿った手首くらいのところには菌類や微生物など、動物と植物の区別を付けにくいものがいる。もっともっと遡って、腕も過ぎ、肩も過ぎ、心臓のあたりにいくと、生命の原子体に近いものたちがいる。それらは「蟲」あるいは「みどりのもの」とよばれ、形や存在があいまいで、「見える性質」とそうでない者に分 -
匿名
購入済みありそうで無い話
最初は蟲の概念が捉えにくくてよく分からない感じもしたけど、読み進めていくと何となく
昔から日本人の生活に溶け込んでいる不思議な現象の犯人みたいな感じ?って勝手に理解した。
確かに「癇のむし」「虫の居所が…」「虫の知らせ」とかいっぱい謎の虫用語があるもんね。
日本昔不思議話みたいかな。