漆原友紀のレビュー一覧
-
無料版購入済み
蟲師の世界はほんとに美しい
蟲師を読むと
日本の原風景を見たときのような懐かしさで
胸がいっぱいになる。
この世の事象をこんなに美しく繊細に
且つ不思議でたまらない感覚で読ませてくれる
漫画は他にない。
蟲師大好き。 -
無料版購入済み
筆の海の話が好きだな。紙魚の扱い?が好き。
吉田篤弘の作品なも紙魚が出てくる話があったけど、こうやって見ると紙魚って神秘的な感じがするのが不思議。普段はあぁ~あいやがる…って思うけど…表現一つで変わる印象 -
無料版購入済み
ギンコがアニメより若い、というか少女漫画風。
アニメの絵と声に慣れてしまったためか少し頼りない気がするが、蟲についての説明は文字で読むほうが理解できる。
それにしてもこれが商業誌デビューとは驚き
-
無料版購入済み
原作を初めて読んだ
もう10年くらい前になるか。アニメの世界観そのままだった
おれの身体の3%くらいは『蟲師』でできている。って言いたくなるくらいカッコつけたくなるくらい世界観が痺れるカッコよさ
蟲という生と死の狭間にある謎のモノ、蟲。それらを通して人間の営み、世間というものの哀れ、感情の機微。この世の喜びも哀しみも描ききってしまう
『枕小路』が全く救われない話なんだけど、アニメ見たときから衝撃的で、だからこそ蟲師は本物だぞ、と思った。 -
Posted by ブクログ
比較的希望の持てる終わり方が多かったかな〜
生み直しの話がよかった。
胚が同じでも見聞きしたものの蓄積が少しでも違えばやっぱりそれは別の人間なんだよ
だからなまじ姿形が同じだと原本とのその違いの部分が気になってますますその人の不在を思い知らされてしまいそう
あの辺一帯の人たちはその寂しさに耐えられなくなることはないのかな
記憶喪失母ちゃんかわいい
この人の描くショートカットの女性好きだな
忘れてしまえるのが幸せなこともある
それでも一膳多く用意してしまう母ちゃん、人間の身体に染みついた習慣の根深さを感じた
息子、気苦労多いが頑張れ……生きろ…… -
Posted by ブクログ
蟲の生態は虚繭が面白かった。
一夜橋、悲しいし怖いんだけど忌むべき対象である蟲にどこか救われてしまう人間の、その歪な関係が招いた結果という感じがして、好き。
踏みつけてなんざ進めないって泣きながら橋から落ちてしまうハナだった蟲へのその心遣いが、自分に欠けているものすぎてウッとなってしまった。私は心ない人間なので蟲は蟲なんだから踏んだらええやんと思ってしまうんだ。
淡幽おるのにこれ以上現地妻増やすなギンコ……とか思ったけど私が愚かな恋愛脳なだけですね
人と人との繋がりは色恋だけではないですハイ
記憶を失った後の幼少期のギンコのその後が少しだけ知れて嬉しかった -
Posted by ブクログ
ふぇふぇふぇ…
あーなんだかね〜
きっもち悪いんだけど、ロマンがあるんですよ〜
「筆の海」では「禁種の蟲」を封じるために「蟲師」の体験談を書き続ける宿命の「筆記者」がいる。その筆記者が綴った書物を納めた書庫の扉を開けるとそこは「オペラ座の怪人」の部屋への通路みたいに真っ暗な中を行燈を灯して進まねばならない。だが、その貴重な書物に出来た紙魚(しみ)が紙を食べ始める。「蟲」のことを綴った文字そのものが「蟲」となって蠢きだす。だけど、その筆記者は負けずに書き続けるのだ。体中を「耳なし芳一」のように文字の蟲に覆われながら。
「綿胞子」では人間のお腹の中の子供を食べた「綿吐(ワタハキ)」という蟲が人間の母体からアメーバーのような形で生まれ、捨てられた縁の下でいつの間にか人間の赤ん坊の姿になる。そしてワタヒコと名付けられ、大切に育てられるのだが、ある程度の歳になると死んでしまう。だが、その時にはまた、縁の下で次のワタヒコが生まれている。クローンのように同じワタヒコが次々生まれている。子供の親の夫婦はすっかりワタヒコに情が移っているのだが、ギンコは「いくら人間の形をしていても綿吐は悪い蟲だから殺さねばならないと言う。そして殺されると知ったワタヒコ達は一致団結して家を焼き尽くす。
「蟲」って菌類の胞子のようでもあり、腫瘍のようでもある。人間の住む世界や人間の体の中にいて、普通は共存しているのだけれど、蟲が強くなりすぎたり増えすぎるたりすると「カビ」や「ガン細胞」のようになる。退治せねばならないが、根絶しようとすると人間もやられてしまう。そういった「カビ」や「ガン細胞」を画像で見ると化学的な解明に近づくが、そういう解決方法に頼らない時代、宗教やおまじないや祈りのような方法で戦ったり共存したり、科学だけでなく、想像力で解決してきたんだなと思う。
-
Posted by ブクログ
YouTube(また!)「ゆる民俗学ラジオ」というチャンネルで紹介されていて、めっちゃ興味をもった漫画。
「蟲」というのは「ムシ」と読むがいわゆる昆虫などの「虫」とは違う。
生命を分類して、人の体に例えると、手の指の四本が動物で親指が植物とする。人間は指の中でも一番長い中指(最先端)で、それぞれの指を根本まで辿った手首くらいのところには菌類や微生物など、動物と植物の区別を付けにくいものがいる。もっともっと遡って、腕も過ぎ、肩も過ぎ、心臓のあたりにいくと、生命の原子体に近いものたちがいる。それらは「蟲」あるいは「みどりのもの」とよばれ、形や存在があいまいで、「見える性質」とそうでない者に分かれてくる。透けているものいて、「幽霊」や「妖怪」のようなものも正体は「蟲」だというものもある。そういう五感で感知しにくいものを感じる時に補っているものを「妖質」と言って、本当は誰もが持っているのだけれど、普段は必要なく、眠らせている力なので、その感覚を操れるものとそうでないものがいる。
主人公のギンコは「蟲師」という職業で、「蟲」のせいで災いをもたらしたり、もたらされたりしている人の噂をききつけ、訪ねていって対処する仕事をしている。例えば
「柔らかい角」
カタツムリの形をした「吽」という蟲が人間の耳のカタツムリの形をした器官に寄生して、入ってくる音を喰ってしまう。そのために片耳が聞こえなくなってしまった人の耳にお薬を流しこんで、その「吽」という蟲を出して、再び聞こえるようにした。
「枕小路」
見た夢を現世に持ち出し伝染させる蟲「夢野間(いめののあわい)」が枕を通ってその人の夢の中で増殖する。始めは少し役にたつ「予知夢」を見ているのかと思うが、どんどん増殖すると「疫病が流行る」「洪水が起きる」など見たままの夢をどんどん現実化する恐ろしい蟲。それに取り憑かれた人にギンコは解毒剤を渡すが、この蟲は完全に断つことができず、解毒剤を飲み過ぎると宿主の人間が死んでしまう。難しいが生涯、共生していかねばならない。
ギンコは「ブラックジャック」のように片目を隠していて、「鬼滅の刃」の炭治郎のように箱をリュックのように背負って歩いている。そしてその背中の箱は小さな引き出しが沢山ついた箪笥のようになっていて、蟲師としての仕事道具…漢方薬のような物や線香みたいなものなど…が入っている。
時代設定は一応、江戸時代と明治の間ということになっている(それにしてはGパンTシャツ姿のギンコの時もあるのだが、1巻だから定まってなかったのかも)。
蟲を敵とみなしているのではなく共生すべき自然の一部と考えているようで、「蟲師」は蟲を退治するというよりは人間と上手く共生する手助けをしている感じである。
「鬼滅の刃」の暗い雰囲気とちょっと似ているのだが、敵というか相手は「鬼」ではなく、「蟲」で、「滅亡」させようとするのではなく、「共生」しようとするという違いがある。
創作だけど、「そうかもそうかも」とゾクゾクワクワクする漫画。