漆原友紀のレビュー一覧

  • 蟲師(3)

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    ギンコの名前の由来と、哀しい過去を知った。「ぬい」は忘れがたい女性だ。この巻は、様々な葛藤を経て、生きることを選択する人たちが多くて、読んでいて一番心地よい巻だった。

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    2012年01月30日
  • 蟲師(2)

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    ネタバレ

    いつぞやアニメ化した時はクオリティの高さや声の違和感0度に万歳しまくっていて、いざ映画化されたら………


    あそこまで世界観を台無しにしてくれた実写映画は他に知らない。
    最初から最後まで展開についていけず、突っ込みどころ満載で漫画の感動を返せ!!!と帰りの車で騒ぎまくった映画なんて、今のところあれだけだ。
    無理矢理一話にするんじゃなく、短編集映画にすればもうちょい違ったろうに。
    だいたいあれじゃ鬼太郎だ(笑)


    今回はそんな蟲師のお話。

    【蟲師】
    漆原友紀 著

    二巻の表紙にした理由は、二巻があまりに濃いから。映画では完璧な恋人扱いだった(ここ突っ込みポイント)淡幽の話や、映画では旅のパー

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    2012年01月18日
  • 蟲師(2)

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    初期のギンコは猫っぽいんだよね。だんだん犬化する。
    漆原さんの優しい色遣いが好きだ。表紙の紙も和紙みたいな手触りで優しい。

    「やまねむる」
    ヌシを殺して成り代わり、蟲に殺され成り代わられる。因果応報の話。そうなるしかないと分かっていても、切ない。

    「筆の海」
    どこへも行けなくても、自由か不自由かは自分で決める。

    「露を吸う群」
    生きものはみんなそれぞれの時間を持っている。寿命が短い生きものが生きている時間は、恋のようなものなんだろうか。何度経験しても、何度同じ道を辿っても、特別に感じられる。恋のようなものなんだろうか。

    「雨がくる虹が立つ」
    蟲に魅了された男の息子の話。

    「綿帽子」

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    2011年11月18日
  • 水域(下)

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    親子三代に渡る「水」にまつわる物語が完結する。漆原作品でも最大の長編になった作品だけど、非常に素晴らしかった。謎の少年、スミオの正体、雨が降り続ける町の本当の姿、伏線と謎が解けていく下巻は圧巻!

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    2014年09月06日
  • 水域(上)

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    雨の降らない町、雨が降り続ける町、二つの町を舞台として少女は不思議な人物と出会ってゆく。「蟲師」で幻想的な謎を描き続けていた、非常に漆原らしい作品展開。本作を貫くキーワードは「水」であり「人」である。

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    2014年09月06日
  • 水域(下)

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    物語に緩急があって映画にも十分なり得る名作。『蟲師』好きな方にもそうでない方にもオススメ。『ダ・ヴィンチ』のプラチナ本に選ばれてたのね。納得。

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    2011年10月09日
  • 水域(上)

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    この作者の現代物はどうかなぁと読む前は思っていたのだけど、下巻の最後周辺は泣いてしまいました。この絵だからこそ表現出来るあちらの世界がとても綺麗。

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    2011年09月30日
  • 水域(下)

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    流石は蟲師の作者。何とも味わい深い作品だ。 ダムの水底に沈んだ村と、元住人の様々で複雑な思い。それがこのような表現になるとは、思いも寄らなかった。 読み終わった私の胸にも、奥の方に水域が生まれたような気がする。

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    2013年03月16日
  • 水域(上)

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    ダムのお話で、自然の豊かさや厳しさや人間の勝手さや人の愛温かさなど、いろんなものがひっくるめられたドラマがある話でした。泣けた。
    絵もこの話にとてもぴったり。著者漆原さんの「蟲師」が有名らしいので、そちらも読んでみようと思った。

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    2011年06月18日
  • 水域(下)

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    すごく良い作品。
    文学的漫画…みたいな。幻想的なこの雰囲気が好きです。

    切なくて、胸が熱くなりました。
    おばあちゃんとお母さんと娘と。
    名作ですね、みんなにおすすめしたいです。

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    2011年06月05日
  • 水域(下)

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    やっぱり下巻もせつない。忘れることのできない思い出の存在に対する受け止め方は人それぞれ違う。おばあちゃんにはあの受け止め方が幸せなんだろう。最後までリアルなお話でした。

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    2011年04月13日
  • 蟲師(10)

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    1巻にするか10巻にするかで10巻にしました。

    コミックの中で名作だと挙げる1つ。
    1年に1冊しかコミック出さないので10年かかって最終回です。
    その間、アニメになりオダギリジョー主演で映画にもなりました。

    正直、映画はチョットでしたが・・・
    日本に生まれて良かった。と思える日本昔話風ファンタジー作品

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    2011年04月09日
  • 蟲師(1)

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    ひとつひとつの物語に切なさも恐ろしさもあり、しかしどこか温かい。山や海といった自然やそこに住む人々の描写がとても癒しだった。何故か食べ物がすごく美味しそうに感じた。蟲師の世界観が好き。ギンコさんも大好き。年齢不詳だが。初期はちょっとした聖人のように感じていた彼の生い立ちも巻を追うごとに触れてくれて嬉しかった。
    最後はやっぱりこんなふうに終わるんだなあと思った。気になるところもあるが、この漫画の基本はそこじゃないのだろうな。
    ギンコさんの旅を追えなくなるのが寂しい!

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    2012年10月31日
  • 水域(下)

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    良質の映画を観た感じです。
    日本という国は水とこれほど深い関わりがあることを、震災のこともありますが、考えさせられます。
    この方の作品は初めてですが、キャラクターの顔に特徴がないのが残念。意図的かもしれませんが…
    それでもホシ5つ。
    ダ・ヴィンチで紹介されるだけのことはあります。
    ま、あの雑誌、カゲロウ特集も組んでるくらいなので、評価わかれますが。流行りはおさえないと、とゆーことでしょうか。

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    2011年03月29日
  • 水域(上)

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    このひとは本当に故郷などひとや生き物の根源を思い出させるものを描くのがうまい。それが蟲師のときみたいに、人や動物ではないあの世に近い蟲であったり、今回はスミオであったりした。泣いてしまった。あと水に投げ打つ感覚は水泳経験者には特別のもの。

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    2011年02月26日
  • 水域(上)

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    おもしろさは、単に笑えるって言うものだけではなくて、考えさせられる物、人の背景を考えるものもおもしろさと呼べると思う。故郷が存在し続けることに幸せを感じることがあるか。それを問われる。

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    2011年02月18日
  • 水域(上)

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    蟲師と同じ感覚で読めた。読んでると自然の匂いがしてきたり、色彩がぶわっとリアルに目に焼き付くような気がする。不思議。独特の世界観に引き込まれ、泣ける。

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    2011年02月12日
  • 水域(上)

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    中学3年生の千波に、夏休みにおこった不思議な出来事。

    千波は夢の中で、山深く水豊かな村に住む小学生の男の子と出会う。そこは、どこか懐かしいような風景で、雨の降り止むことのない不思議な場所だった。

    そこはかつて祖父母や母が住んでいた村で、今では、川が堰き止められダムの底に沈んでしまったはずの場所。出会った少年は、死んだ母の兄 澄夫だった。

    澄夫は、その村と人を守ると伝えられていた龍神に守られ、時が止まったままのその村で、たったひとり家族を待ち続けていた。龍神の力が弱くなり、雨が泥水の雨に変わり、村が水に飲み込まれはじめた。龍神の力が尽きた時、それは、澄夫との本当の別れだった。千波は、龍神と

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    2011年02月11日
  • 水域(上)

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    ネタバレ

     漆原先生らしい、良い意味で湿度の高いお話でした。絵から川や森、雨いろんな水の香りがしてきそう。
     みんなそれぞれが切ないのだけれど、特に澄夫と竜巳じいちゃんが。
     もう生きてはいなくて、思いだけが残った澄夫が一人残されるのが可哀想で。最後は成仏?したように描かれてますが、何故突然消えてしまったから本当のところはどうったのか気になってしまいます。
     そして澄夫の事が頭から消えなくて家族の元に戻る事ができなかったじいちゃんの気持ちを思うと切ないです。

     泣く訳ではありませんが、最後まで悲しかったなぁ。それでも引きつけられるお話でした。

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    2011年02月08日
  • 水域(下)

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    マンガでこんなに感動したのは久しぶりです。地味な絵ながら、じっくり読ませる力はすごい。ちょっと不思議なファンタジーなので、苦手な人は苦手だと思いますが、心にしみいるお話でした。表紙が地味なので、一瞬買うのを躊躇したのですが、買ってよかったぁと思います。蟲師もいいけど、この作品はもっといい!

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    2011年09月12日