漆原友紀のレビュー一覧

  • 水域(上)

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    蟲師の作家の作品。ダム建設によって水底に沈んだ村を舞台に、雨が振り続ける夢の世界と雨が降らない現実の世界、娘と息子、母、お祖父さんとお祖母さんの美しい絆の物語。現代と過去が繋がり、絆を見つけて行く。美しい水の描写、やさしい会話。どこか物悲しくて、切ない気持ちになる。本当に居るべき場所と、帰るべき場所を知る。現代の環境破壊や開発にただメスを入れようというような作品ではなく、自然や自分自身が本来いるべき場所とはどこなのか、健やかに過ごす時間とは何なのか、そんな事を考えさせてくれる名作。

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    2013年08月18日
  • 蟲師(10)

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    今までは漫画でも本でもせっかちに読む癖があったのですが、この漫画を読むようになってからゆっくり読むことの楽しみを知った気がします。

    登場人物がギンコと別れるときってこういう感じなんだろうなぁ と感じた最終回でした。
    またゆっくりと読みたいです。

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    2013年08月15日
  • 蟲師(1)

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    この独特の雰囲気と世界観、ステキです。
    冬目先生の雰囲気のよう。
    原作はアニメとはまた違った魅力ですね。

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    2013年07月22日
  • 水域(上)

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    過去に飲まれた村と人々との時間と空間とを超えた関わりが紡ぎ出す物語。
    また、悲しくも儚い、やりきれない思いと葛藤の中で生きる人々の物語。

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    2013年05月07日
  • 蟲師(10)

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    未レビュー消化。蟲を排除するもの、利用しているもの、ただ共生しているもの、この10巻という期間の間に様々な蟲という命と等しい存在との接し方を描いていて良かった。
     気に入ってる話は5巻の山抱く衣。土の上で生き、土で育ったものを喰らう人々の人生をうまく描いていた。土にも故郷はあり、そこに帰ろうと思うなんてとてもロマンチックだなと思いました。

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    2013年01月15日
  • 蟲師(1)

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    読み切りから読み続けていたシリーズ

    独特の世界観は、どこか昔懐かしい
    1話完結の物語は、幼い頃に誰かから聞かされた覚えがあるような、無いような…
    そんな気持ちにさせられる良作品


    実写化という強姦に遭ってしまったのが口惜しい。そんな作品の一つ

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    2012年12月13日
  • 蟲師(1)

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    これは☆5にせざるを得ない。
    一話完結モノでこれほど引きこんでくれる作品はめったにない。
    そういう意味では茄子と少し似た系統かな?
    絵柄も良い。世界観も良い。こういった作品は作者の趣味的に気持ち悪くなりがちなのだけど、サッパリしてると思う。そこも良い。
    絵柄で似た系統は、高野真之さんや、冬目景さん。だと思う。
    いやー、これは良い作品に出会えたな。

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    2012年09月16日
  • 水域(下)

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    蟲師も好きだけど、コレもよかった。モデル地は八ツ場ダムか、行ける距離だから見に行きたいな。水の底に沈む前に。

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    2012年09月07日
  • 水域(上)

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    読みにくい物の後は、やっぱりコミックだね。この人の物は独特の色があるよね。繊細な人なんだろな、蟲師でアタリ過ぎてかわいそうな気もする。好きだけど、急かしたくない。新作、気長に待ってよっと。

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    2012年09月07日
  • 蟲師(1)

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    絶対に一生売らずに子孫に語り継ぎ墓場まで持っていくこと決定の漫画。
    一冊読むのに何時間もかかります。全てのコマの筆致を細かなところまで追い、モノローグも台詞も一度読んで頭の中で反芻して意味をしっかりと理解し、そのページに描かれている空気や雰囲気を読み取ってからでないと、ページをめくれません。
    題材が凄いとか面白いとか、そんな陳腐な感想じゃダメだと分かっているけれど、ボキャブラリーが無いのでうまく表現できない。とにかくこの漫画は、もう漫画というより文学作品。この言い方が合っているのか分からないけれど、娯楽作品としての漫画とは一線を画していると思います。

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    2012年08月29日
  • 蟲師(1)

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    「互いに ただ その生を遂行していただけだ。 誰にも罪などないんだ」

    1巻の中で、一番好きなセリフです。

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    2012年08月18日
  • 蟲師(1)

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    とても好きでした、夏目友人帳と同じ匂いを感じました。
    実は映画から入ったので漫画を読んだとき違和感があったのですが、今では映画の方が異質です。

    シリーズを通してほんわかした気持ちになれたり、教訓のようなものを感じたり、面白い面白い作品でした。

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    2012年07月31日
  • 蟲師(1)

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    表紙が和紙で出来ていて驚いた。"蟲"って言うからグロいのかと思ったけど内容的にはすごく落ち着いた気分にしてくれる話ばかりだった。一話完結のかたちだから読みやすかった。

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    2012年06月29日
  • 蟲師(1)

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    鎖国が続いてるくらいの、あやふやな時代の日本。

    人々は、奇妙な「蟲」という存在と共存していて、そんな人々の暮らしを支えるべく、蟲師のギンコは旅を続けている。
    蟲はやっかいな存在で、ときには人に深刻な害を与えるが、悪意はない。
    蟲師ギンコは「そいつは蟲のしわざですな」と語り、淡々と治療を試みる。基本的にギンコは語り部だが、ギンコの過去が描かれたり、ギンコ自身がトラブルに巻き込まれるケースも多い。

    作者の想い入れが大きいのだろう、しんしんと雪が降り積もり、孤独と灯りの暖かさを同時に感じる、冬の描写がとにかく印象的な漫画。

    肌触りの良い和紙で作られた表紙や、水彩で描かれた鮮やかな色彩が、いっそ

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    2012年06月25日
  • 蟲師(2)

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    ネタバレ

    全巻通して、ぶっちぎりで一番好きな話が「筆の海」。

    ただ淡幽が好き、というか、ギンコと同じ方向を向いて”今を生きている”キャラクターである淡幽の存在感が、やはり群を抜いている。

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    2012年11月09日
  • 蟲師(10)

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    ネタバレ

    「鈴の雫」のラストシーンでは鳥肌がたった。
    これは多分一生忘れられない感覚、感動だと思う。

    切ないのに、美しくて優しいのです。

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    2012年11月09日
  • 水域(上)

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    「蟲師」の作者のものと知って読みました。主人公の女の子が、

    ダムの下に水没した村と繋がります。無意識の世界で。

    村が水没することが、土地への想いを浮かび上がらせます。

    見開きで広がるダム湖の絵が迫ります。

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    2012年04月26日
  • 蟲師(4)

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    「虚繭取り」がお気に入り。
    綺ちゃん、緒ちゃんがとても可愛い。
    この話はハッピーエンドで終わるけど、再会を描くような終わり方じゃないのが逆に良いし、この漫画の雰囲気に合っていると思う。

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    2012年04月19日
  • 蟲師(5)

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    最後の暁の蛇がすごく好き。
    切なくて、でも、なんか綺麗で。
    この漫画は読むと不思議な感覚になります。

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    2012年04月19日
  • フィラメント~漆原友紀作品集~

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    蟲師の原点がここにあります。個人的には「岬でバスを降りたひと」「化石の家」がじんわりきました。もともと軍艦島に興味があったので、もし同じような人がいたら「迷宮猫」もいいと思います。

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    2012年04月07日