鈴木大裕のレビュー一覧

  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    第二章 文化芸術の自由は誰のためにあるのか
    から読み始めました

    「芸術」の周辺にいらっしゃる
    人たちの 肌感覚による発言が
    そのままストレートに伝わってきます

    いつの世でも
    どの国でも
    「弾圧」「排除」は
    ピンポイントで行われる

    危うい この国では
    よほど意識しておかなければ
    いつのまにやら 加害者側に取り残されている
    ことになってしまうことが多いように思う

    本書を(肯定的に)読んでいる人たちとは
    どこかで しっかり つながっておきたい

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    2022年03月08日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    アメリカの教育が民営化されていくなか、従来の教育、ここでは公教育側からの視線で書かれた著書。著者も語ってる通り、アメリカでは教育を受ける権利が保証されていないことに驚いた。自由すぎるだろう・・・。

    A案という案が実施され問題ができたら、B案が議論され実行され、C案になるというアメリカのダイナミズムを感じることができた。そして、日本では無理だろうなぁとも思う。
    A案という案が実施され問題が出てくる。蓋をする。放置する。外圧がかかったらB案になる。日本のお家芸。ただし、どちらがどうかはその時点ではわからないんだけどね。
    著者は、一環して公教育側から立場で語っていたので、民営化(新自由主義派)から

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    2021年11月22日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    アメリカの公教育の現場の危機感、社会の構造的な部分で教育が政治的な道具にされている姿は、日本にもあてはまることが多いのではないでしょうか。
    紹介されてた教師という仕事が私を去っていったという言葉も印象的でした。
    逆説的に、学校がもつ可能性、教育というものの力をあためて感じました。
    学びつづけることが、まず大人から必要な気がします。
    この本に出会えてよかったです。

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    2021年09月20日
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体

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    初めて読む方の文章が新鮮で特に印象に残った。山田和樹さん、永井愛さん等。既によく読んでいる方の名前につられて本を手に取り、新しい方のご研究などに興味が広がっていくのがうれしい。
    この本を読んで逆に「自由」という言葉を簡単に定義し使うことが難しくなったが。
    自由を手放したくないし、奪われそうなら戦う!新たな自由をつかみ取りたい!そして次の世代に手渡したい。

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    2021年09月20日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    公教育の制度的な話が中心なのかと思っていたが、そんなことはなくて面白かった。筆者自身が教師をしていたことに親近感を覚えたし、今の自分の働き方の迷いに対して、「そのままでいいんだよ」と言ってもらえたような気がした。それと同時に、もっと自分の授業や伝えたいことを洗練させなければならない、まだまだだなと思った。
    シカゴの教員組合のデモは、父母や子ども、地域住民が多く参入していた。藤岡の住民運動論、特に水俣の公害闘争の現代版を見ているような気がしてワクワクした。

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    2021年02月08日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    ・アメリカで子供をprekに通わせている身として是非読んでおきたかった本。日本的な詰め込み教育しか自分は体験しておらず、その功罪どちらも実感するため、よく言われる自ら考え実践する力、チームワークで課題を解決していく力を養う上でアメリカ教育が参考になるのか知りたいもの。
    ・試験成績という画一的な観点だけで子供も教師も学校も評価されるようになっており、本来教育が提供すべきものが失われている、その試験至上主義は政府の政策による成績に応じた学校への予算配分+チャータースクールによる民営化促進による更なる効率化により構造的に組み込まれている、という点が要旨。自分は試験を受けること自体は必要だと思っていた

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    2020年07月23日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    タイトル通りアメリカの教育制度の崩壊をその地にいた内側の視点から綴るルポであると同時に,著者自身の教育哲学に触れることのできる良書だった。

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    2016年12月31日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    「アメリカ」のところを「日本」に
    替えて読んでしまった

    日本では(どの国でも)
    誰でも 教育評論家になれる
    ただ それになれないのは
    唯一その立場にいる教職員たちだ

    自分に火の粉が降りかかってこなければ
    人はなんとでも言うことができる

    本書は 日本でも そして アメリカでも
    その「教職員」の立場に立ったことのある著者ゆえの
    説得力になっている

    この国はどこに行こうとしているのだろうか
    そんなことを
    力いっぱい考えさせてもらった一冊になった

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    2016年10月03日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    新自由主義が万延するアメリカの公教育で起きている教育の商業化を暴き、アメリカに傾倒する日本に対して警鐘を鳴らす一冊。

    とあるインクルーシブ教育研究者から聴いた、共生の実現を目指すアメリカの教育とは全く違う姿に愕然とした。時代の違いなのか、地域の違いなのか…

    日本では、教員の管理統制が厳しくなってきていて、統一学力テストの扱いも危惧される現状。アメリカの公教育の崩壊が他人事とは思えない。

    教育を考えることは社会を、政治を考えること。

    教職員として、親として、これからの日本の教育をどう進めていくべきか考えさせられる。

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    2016年09月17日
  • 崩壊する日本の公教育

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    ネタバレ

    教育に浸透していく市場原理。

    新自由主義改革で加速した教育の合理化、標準化、サービス業化。

    アメリカの公教育について書かれた前著に続き、日本の教育についても同じような傾向があることが強調されていました。

    いろいろな順番で書かれているので、すこし頭を整理すると…

    ・・

    アメリカ~

    1983年、米国連邦教育省長官の諮問機関の報告書「危機に立つ国家」報告書。アメリカの世界での競争力を再度高めるために教育の改革が要され、新自由主義改革が教育の現場でも実行される契機に。

    1990年、*教育*社会学者マイケル・アップルによる論文では、マルクスの論じた「構想と実行の分離」の状況が教育現場にも及

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    2025年02月14日
  • 崩壊するアメリカの公教育 日本への警告

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    日本とは異なる教育事情は参考になった。ただ、「アメリカは商業的要素が強く、全人教育ができていない。」ということを、難しく、長々と主張しているように思え、飛ばし飛ばしで読んでしまった。

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    2024年12月19日
  • 崩壊する日本の公教育

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    現状の課題を丁寧に捉えており、共感するところが多い。しかし、その課題に向かって進まなければならない現場への新たな知見は乏しい。現状の課題分析の知見を広げる点で学びがあった。

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    2024年12月18日
  • 崩壊する日本の公教育

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    ネタバレ

    個人的には読みにくい本だった。

    様々な概念や専門用語を分析の視点として用いているが、それらの用語の定義をまず示して欲しい。それから、その分析視点に立つとどのようなことが言えるのかを明瞭に示して欲しい。中には、そんな大層な概念をわざわざ持ち出さなくとも言えるのでは?と思ってしまうようなこともあった。

    例えば、学校の「塾化」と述べているが、これは誰の言葉?自らの造語ならば、この定義とこの状況によって進行する自体をもう少し手厚く説明して欲しい。また第5章の冒頭でアップルの論文を引いているが、これは論文の要約なのか、あるいは論文の中の文章の抜き出しなのかがわからない。またその後に「構想と実行の分離

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    2024年12月17日
  • 崩壊する日本の公教育

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    ネタバレ

    タイトルは少し誤解を生みそうだけど、今の日本の教育現場が終わってるって話ではなくて。現場で先生方は精一杯踏みとどまって質を維持しようと頑張っているけれど、政府の教育内容への介入もすごいし、システムや制度が自由化・市場化の方向で、このままじゃアメリカみたいになりそうだよー、やばいよー、っていう話。

    アメリカの、新自由主義っていうのか。より良い教育を求めて選択の自由はあってもいいけど、ベースの公教育の質の確保はお願いしたい。
    ていうか教育は、民営化しちゃいけない分野だよなー。農業、医療、国防とかもそうだろうけど。

    政府の介入、道徳の教科化とか価値観の押し付け気持ち悪いなーくらいしか思ってなかっ

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    2024年11月27日