とよ田みのるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやあ、侮れません、「このマンガがすごい!」オトコ編2位。今回、9割まるきり知らない作家と作品が賞を受けた。またまた、売らんがための受賞かな、と思い、試しに3巻だけ出ているこれを読んだのだが、「あとがき」を読むと、最初はウェブで出て来て、書店が注目して、月刊誌連載になったようだ。道理で知らない新人さんなわけだ。こういう経由で、これからも売れるマンガができあがるのだろうか。そもそも、紙経由のマンガである必要性も必然性も属性として持っていないはずだ。だから、これは時代的なマンガと言うことになるのか?いや、まだまだ3巻目であり、その真の姿を見極めるのは‥‥。
いや、ごめんなさい。面倒臭かったですよね。
文体も世界観も、森見登美彦とは違うのではあるが、何故か匂いは同じ。キャラが特別凄いというわけではなく、おそらくマンガとしての「文体」で見せる、おそらく21世紀に登場した初めてのマンガかもしれない。もちろん、これが証明されたとしてもそれは本編とは大きく関わりの無い批評である。
好き嫌いはあるかもしれないが、私は好きだ。
例えば、このような「ネーム」。
自分が「面倒臭い」ことを自覚している金剛寺さんは、自分のことを泣きながらこう「分析」する。
START!!「理屈では理解しているのだ」→「私の言っていることは正しい」→「但しそれは理論の上では、というだけの話」→「数学の前提と同じ"その時摩擦は無いものとする"、"線の厚みは無いものとする"」→「あるのだ」→「この世には摩擦も厚みもある」→「いや極論、摩擦や厚みしか無いと言ってもいい」→「それほど世の中は理屈ではなく心で回っている」→「心で回せなければ、どんなに理屈が合っていても誰も納得はしない」→「理解はしている。しているのだが、私の中の何かが許せぬのだ」→「恥ずかしい」GOAL!!(第二巻25p)
おゝ、なんて面倒臭いのだ。↔︎ 可愛い!この相反する気持ちこそ、「恋」なのかもしれない。と言うようなことは、本編とは大きく関わりの無い物語である。ごめんなさい。面倒臭いですよね。 -
Posted by ブクログ
真面目で超堅物であり、柔道一直線の金剛寺金剛さん。
女の子の名前としては酷いものだけど、物語の味付けにはむしろ丁度いい。
その金剛寺さんが恋に落ち、ラブラブメロメロになる過程及び
キャッキャウフフな日常を描いた作品。
それだけならどこにでもあるラブコメと変わらないけれど
恋のお相手が鬼。
地球の直径を越えて存在するも地球内部に位置する地獄。
デート先のファミレスで繰り広げられる強盗団の籠城未遂事件等々
掘り下げればそれだけで軽く単行本一巻分くらい描けてしまうであろう
それらの面白素材を
「だがこれらは本編とは大きく関わりの無い問題である」
と、自ら明示しておきながら一蹴する手法が面白おかしくてたまらない。
何がバックヤードで起きていようとも
金剛寺さんのあずかり知らぬところで解決もしくは
実はそもそも重要そうで重要な問題ではない。と処理する流れが
ただただ甘酸っぱい金剛寺さんの恋愛物語にメリハリを利かせています。
作者が表紙裏の扉で「この漫画描くの凄く楽しいです」と言ってますが
その通りだと思います。
面白いというよりは楽しいです、この作品。 -
Posted by ブクログ
西洋妖怪どもが日常を引っ掻き回すなかついにラスボスも現る。不穏な雰囲気のなかタケヲちゃんの閉じてた心もかいま見えるまさに動きの巻となりました。
みんなで笑い合う。今まではタケヲちゃんが幸せになるという話が中心でしたが、ここらへんにきてタケヲちゃんも幸せであって周りの妖怪たち全員も幸せになる話が増えてて良いですね。とくに夜叉姫はツンデレの王道をいく動きをみせていて可愛さが際立ってきました。西洋妖怪たちもバランスよくいままで固まったメンツたちをかき回しているのが楽しいです。特にハロウィンの話は登場人物全員が笑って終わる話だったのが実に良い。タケヲもだれかを笑顔にさせることができる人物に成長しているのが見て取れるのが純粋に嬉しいです。
そんな成長してきたタケヲちゃんもわずかながら恋心も持ち始めたのがキュンキュンきますね。どんどん幸せスパイラルに入っていくタケヲちゃんとそれに対する神野の暗躍。5巻にきてもまだまだ目が離せない作品です。