とよ田みのるのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
みんなが次のステップに踏み出すような巻。
修学旅行でも漫画の聖地(主に藤子不二雄さんの)巡り。
プチ旅行好きの私には、
とても楽しそうで、すぐに真似したくなる。
氷見…行ってみたいなぁ。
最近どなたかが、
「読書の感想の表現の1つに、
その本を読んだからこそやってしまった行動」
みたいなのがありました。
本巻を読んで、漫画の聖地を楽しみに行ったら、
それだけで私にとって
私を動かしてくれたすごい作品ってことなのかな。
毎回の巻末の『ロストワールド』が、
本編の時代に追いついたのも感慨深い。
こんなふうにして、
手島先生と安海さん達の人生が、
一つの点に向かって収束して、
そこからまた新しくスタートしていくって。
愛おしすぎる!!
個人的に刺さったのは、
“レイヤー“の話。
自分の今を、様々なレイヤーの重なりと捉える。
いろんなレイヤーをもって、
それぞれのレイヤーを楽しむ姿勢。
仕事、家庭、友達、趣味…。
それでありながら結果的に
どれもこれもが重なり合って、
総体としての自分を
豊かに、味わい深くしている感。
バハムート先生と麗父の交流もオモロい。
あんまし空気よまなさそうな麗父と
読めない自分を後で悔やむバハムート先生。
そんな2人の意気投合!
父の持ち時間が10秒伸びるのも、
先生にとっての喜び表現ですね。
よーし、今日もいろんなレイヤーを楽しむぞ!! -
Posted by ブクログ
この巻もよかったー。
いろんなドラマが詰まってた。
七ちゃんの秘密の発顕から、
『ロストワールド』への繋がり。
「まともじゃないな、私。」
マンガの世界にいる方たちが、
日々どれほど狂気の中で作品を創ってるか。
その一端を窺い知れます。
同時に“⭐︎野0“こと手島先生が、
漫画創作への熱意を閉じ込めた経緯が分かった…。
天井がない世界で生きることの狂気。
…分かる。
手島先生が最初の頃七海たちに
「マンガなんて」と思いとどまらせようとしてた
厳しい姿勢が、
自分の過去の挫折をどう消化すればよいのかを、
今持ってなお、分からなくなってたからなのかな…と、
窺い知れます。
ある意味“優しさ“
ある意味“厳しさの先取り“
かつての自分の挫折を、目の前の若者に重ねて。
でもその後、七海たちのマグマに触れ、
純粋さに心を突き動かされ、
また自分の過去に向き合って受け入れ始める姿。
もしかしたら、
ナナミンたちに過去の自分の絶望を
否定して欲しかったのかも。
「今まで自分の愚かな経験則から、
あなた達も同じ目に遭うのではないかと
アドバイスをしていました。
でもこの一年「好き」に溢れたあなた達を見て、
そんなことは杞憂なのではないかと
私の心も動きました。
きっとその「好き」を大事にしていれば、
どの道に進んでも大丈夫ですよ。
(本当にありがとう)」
全ての親や教師や上司に聞いて欲しい言葉だ。
そして黒塗りの背景の中で
ペン先を火で炙り、
自分も描き出す⭐︎野先生と
「頑張って。頑張って。私も。」の言葉。
赤福と薄羽陽炎こと七ちゃんとのやりとり。
赤福と金剛寺さんのやりとり。
ここもよかったー。
赤福のもつマグマも、
こんな現れ方をするんだ。
“プレーヤーとマネージャー“の話みたい。
優れた審美眼をもつ人が、
必ずしも優れた作家であるとは限らない こと。
ある程度歳を重ねて、
自分や他者に謙虚に向き合ったことがあれば、
誰もが納得できることだと思う。
感情的にはシゴデキの人からの助言の方が、
説得力はあるし、
パッとしない方からの助言は、
もやっとしてしまう確率が多いけど…。
時々出てくる赤福の忌憚ない言葉と、
それに突き動かされる人たち。
持ち込みの三者三様の場面もよかったー。 -
Posted by ブクログ
ヒカルンと赤福師匠の話!!
90%と10%
尖った10%でいないと、よい作品は描けない…
「90%はカス」という価値観。
と同時に、人とうまく付き合えない特性。
嫌いではないのだけど、
気がつけばそばの人を傷つけてしまう。
そんなヒカルンと母
でも、90%でいることを
「すげー安心できる言葉だな」と、
本心から感心する赤福。
「だってよ、どんなに頑張っても、
みんなたいして変わらねえってことだろ?
ほとんどの人が俺と一緒ってことじゃねえか。
めっちゃ安心するぜー」
「俺は90%の人間だから友達がいるんだな
だからみんな俺のこと大好きなんだなー」
なんと素敵な解釈!! -
Posted by ブクログ
アニメから入りました。
アニメの第一話から、
主人公のやすみんと手島先生に泣かされました。
子どもの頃から憧れてた人が、
自分の学校の先生だったという驚き…
なのに、その驚きは大して大きくせずに、
漫画を“ぎゅうううつうっ“て抱きしめながら
ぼろぼろ泣いて、
「先生が無事で良かった」って。
まずアニメのここでやられたのですが、
漫画を読んでもやっぱりここで
鼻の奥がツーンって。
そして、アニメに見える漫画愛!
オープニングから、
本棚に並ぶ漫画の背表紙や、
部室の中の背景。
漫画的な表現手法。
本当に漫画が好きな人たちで
作ってるんだろうな、と感じます。
オープニングの歌の歌詞もいい!
とりあえず、4巻まで一気に買ってしまいました。 -
ネタバレ 購入済み
手島先生の挫折
三たびのコミティア参加で割と時間もかからず、持ち込んだ作品は完売していました。
上野でも美術館周りをしたグループと並行して上野動物園(まだジャイアントパンダがいました)見学の描写がされていましたが、持ち込みのところも同様に並行描写されています。
石龍さんはあまり連載等には執着していないようですが、森咲さんたちは悩んだりもしています。
マンガ甲子園、予選は通過して本戦のお題も出てきて準備中です。作中ではそれぞれのアイディアの他、読者から応募の作品も掲載されていました。
手島先生、週刊連載のために描きだめしつつも、とうとう限界が来て……島に戻ってしまいました。担当編集者からの連絡は無視し、祖母の葬式に参加します。海に投げ捨てるスマートフォンが痛々しいです。
でも創作意欲、消えてはいないようで、生徒たちを見ているうちにまた何かを当時の編集者に渡していたようですし、アシスタント仲間のナナさんは手島さんの蔵書をもとに貸本屋を設営し、コミティアでも描いているようです。
創作活動の明暗が出つつも、若い初期衝動が心地良い作品です。 -
ネタバレ 購入済み
まんが甲子園など
森咲さんの過去も出てきて、カードバトルゲームが原作のマンガ作品について語れる同級生とかがいなかったのが、八丈島から伊豆大島に来て良かった、という。
まんが甲子園の予選もコミティアも、スケジュールを調整して貪欲に挑戦するようです。
キャラクター講座やカラー講座とかも楽しいですし、まんが甲子園のお題を熟慮して部員間で練り上げる作業も、正にエウレカの出てくる創作の現場でした。
手島先生、とよ田みのる氏とは異なり、今度は週刊連載に挑むようですが、この時期の本は出ていないのですから、難産の末、こけてしまうのでしょう……。 -
ネタバレ 購入済み
デッサンの練習なども
相さん、心さんが兼部している美術部に出向き、基礎的なデッサンの練習もしつつ、好きなものも描いて、と言われて手島先生に対するへびちか先生の態度をマンガに描いていきなりSNSに載せたりもしています。大好きな作品を描いた作者のことを失念しているっぽいので、憤りを感じたのでしょうが、その後、マンガ作品繋がりで思い出していたようです。
2年生に進級し、コミティアではルゥ・ガルゥ名義でかいてりる森咲さんも入部し、漫研としても持ち込みやマンガ甲子園への参加等の目標が定まりました。
手島さん、打ち切りが決まった自作、単行本化の際に入れきれなかったエピソードを追加で描き下ろし、この完成品が安海相さんの気持ちを動かしたようでした。
最後、書店をまわって自著を探すのがちょっと切ないです。
へびちか先生は全てをマンガに注げる人間だが、手島先生は、自分はそこまではできないと分析されているのも印象的でした。 -
ネタバレ 購入済み
今度は神保町にお泊まり
幼少期の安海さん、TVアニメでは1話冒頭に入っていたのがここに出てきました。
作画アシスタントをされていた寺村七さんの開かれたマンガの貸本屋に入り浸り、最愛の作者さんにファンレターのハガキを書いて、はしなくもその作者とは知らずに港で本人と遭遇する場面が良いです。
安海・藤森の合作コンビはやはり藤子不二雄リスペクトでしょうか。冬のコミティアでは早めに行って、神保町巡りなどもして、編集部の出張ブースで金剛寺さんに作品を見せつつ、その場で描き直したりもしていました。
手島先生としても教え子たちをあの辛い現場を体験させるのは、というのも強いようです。
ただ、今は楽しんで描くのは良いのではないでしょうか。
書き忘れましたが、石龍光さんがいきなり手島先生にキスする場面もかなり好きです^ ^;
この巻では先輩アシスタントだった寺村さんの視点がメインで、漫画家志望者の現実も出てきます。いい人では良い作品は描けない、は一定、ありそうですので。 -
ネタバレ 購入済み
伊豆大島で取材とかも
いったん作品を描き切った感もあり、となったらインプットしましょうと手島先生等々と島内を取材してまわった経緯、この辺の詳細はあとがきにも出てきていました。
貰ったノートに書きたいこと100を書いたものの消してから安海さんにノートを渡すと、描きたいこと1000にするのが良いです。
光さんのお姉さん・真さんがいったん諦めた美大受験、妹さんのマンガ作品に触発されて受験するようになるのも良いです。
所謂スタージョンの法則も出てきます。
石龍光さんの実母がちょっと意外な方でした。
手島先生、担当者とも相談して、担当編集者も変わってもらって少年月刊誌で連載を始めています。とよ田みのるさんが原稿を落として(作者とは読みが違いましたが^ ^;)年末進行で苦しめられつつ、脱稿後に年末の謝恩会で「まんが道」の作者さんなどにもお会いしていました。※やはり独特の熱量があって、マンガ大賞受賞も納得です。 -
ネタバレ 購入済み
初めて参加したコミティア等
手島先生の過去と現在も交錯しつつ、高校生の創作活動が描かれます。
最初に行ったコミティアにも参加されていた石龍さん、転校してきた同級生ですがマンガの描き過ぎで留年している大もの?です。
試験勉強等もこなしつつ、自作をコミティアに持ち込んで、読んで買って貰う体験も出てきますが、手島先生のかつての担当編集者はやはりプロの編集者っぽい発言をされます。
その手島先生の過去編、線を引く練習から始めて作画アシスタント修行をし続けますが、消耗した部分もあったのでしょう、同じ島出身の方(貸本屋の店長さん)と戻ってもいました。 -
ネタバレ 購入済み
アニメ化記念で全巻購入しました
今までもネカフェや無料配信なので読んでましたが
アニメ化を機に全巻購入しました
いわゆるジャンルは、まんが道系ですね
藤子不二雄先生をリスペクトしている作者から生まれたキャラクターが楽しく、悩みつつ、ハラハラ、ドキドキしながら仲間たちと作品を作る展開が楽しい
現存の漫画家の作品にも触れられる所も心くすぐられます
タイトルに殺すと言う過激な言葉もある通り、
漫画家の厳しい側面も描かれてるところも良いです
先生と生徒、漫画家とアシスタントと編集者それぞれの視点からも垣間見れて面白い
アニメも漫画も今後の展開も期待してます