とよ田みのるのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
確実に、読み手に血を吐かせに来ている、質の高いラブコメ
『僕と君の大切な話』や、『贄姫と獣の王』に匹敵する、と言っても、反対意見は出ないんじゃないか、と私は思っている
上手く言えないのだが、「普通」や「当たり前」の事が、突飛な表現を織り交ぜつつも、地に足が付いたストーリーで、柔らかくも、鮮明に描いているからこそ、読み手のハートを稲妻のごとき威力で撃ち抜けるんだろう
ヒロイン・金剛寺の性格が、超のつくほど堅物で、輪をかけて生真面目で、正論至上主義だからこそ、人を好きになったら起こる、自然な変化が、より鮮烈となる
どういう訳だか、あまり注目されていないけれど、とよ田先生は、間違いなく、恋物語を描か -
Posted by ブクログ
前の巻とけっこうイメージが変わっていて、「漫画というメディアで無邪気に遊び尽くす」ステージを早くも既に過ぎたというか、「ここから、どこまで"遠くへ辿り着けるか"」の、ある種シリアスな挑戦が始まった身の引き締めを感じる第二巻。たぶん、多くの方がこのマンガを読みながら感じ取っている「ある大きな予感」が、ジワジワと確信へ変わりつつある。抽象的な例えばかりだけど、この「単行本の外側へはみ出していく大きな円の輪」が見えている人には、それがこの巻でもしっかり続きが紡がれていて、そのスケールのあまりの大きさにドキドキが止まらないのではないか。/前回のレビューで「ラブロマ2.0」だ、って書
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Posted by ブクログ
正直、最高すぎる、そんな浅い感想しか出てこない
とよ田先生が、至高のラブコメを描いてくれる青年漫画家であるのは、『ラブロマ』で完膚なきまでに叩きのめされているので、重々承知しているが、まさか、こんな重い一発を貰うとは思ってなかった
まだ、読んでいない人に忠告するが、この(1)は表紙から予想する甘さの十倍の威力がある
自分のラブコメ漫画に対する耐久力が低いかも、って不安がある人は、とよ田先生の他作品、もしくは、他の良質なラブコメ漫画を読んでから、こちらへ挑む事を推奨したい。オススメとしては、『古見さんはコミュ症です。』、『早乙女選手、ひたかくす』、『猫のお寺の知恩さん』、他社なら『そうしそうあい -
Posted by ブクログ
見事な大円団
人と妖怪の絆を描いた漫画として、これ以上ないはっぴーえんど
当然、この『タケヲちゃん物怪録』も殿堂入り
真っ直ぐに強い心を育てながら生きる事、絶望の中に希望を見つけるコツ、本当の幸福とは何か、を学べた作品
その気になれば、もっと話を膨らませ、長々(ダラダラ)と続ける事も可能だっただろうが、この7巻以内に見事、ストーリーを纏めてみせたとよ田先生の腕力に感服。もし、6巻でも8巻でも、ここまでの感動はなかっただろう
また、最終巻だからこそ、改めて強く感じられたが、やはり、とよ田先生の色使いは好い。『ハクメイとミコチ』の樫木先生にも負けていないだろう
絵柄、ストーリー、キャラ、台詞、ラス