あらすじ
☆漫画に救われたから漫画を描いてみたい。
漫画は“読む”だけではなく“描く”ことも出来るんだ!!
コミティア会場で高校1年生の安海 相が受けた衝撃。
同時に彼女は、長年憧れの存在である漫画家・☆野 0が通っている高校の国語教師・手島先生であるという、めっちゃ衝撃の事実を知る…!!
普段、漫画好きの相に対して「漫画なんてなんにもなりません!」と、強い口調で説教めいたことを言っていた手島先生だけど、相の情熱にほだされて、相が作った漫画研究会の顧問を務めることに。
最強顧問と仲間たちと一緒に活動を始めた漫研には、新たな仲間が加わりそうな気配に、新たな挑戦が始まりそうな気配も………
はじめの一歩を踏み出したばかりの“まんが道”。その先では何が待っているのかな―――!?
漫画大好き漫画家、とよ田みのるが描く漫画の漫画!
漫画を愛する全ての人に届いて欲しい情熱の第2巻ッッッ!!!!!
第1巻と同じく掲載誌「ゲッサン」連載時のカラーを単行本でもカラーで収録の豪華仕様単行本です!
いきなり自分語りになってしまうんですが、私が幼いころに読んでいた漫画はお父さんが買ってきてくれた『某火影を目指す漫画』と『某魔界の王様を目指す漫画』でした。
新刊を買ってきてもらってもその日中に読み終えて、「新刊まだかな~」なんてずっと思っていましたね。
続きが気になるけど続きがないから1巻からまた読んでの繰り返しで、今見るとカバーは無くなっているわ背表紙は擦り切れているわと無残な姿になっていました。
そんな子供でしたから、アニメ・漫画の影響なんてメチャクチャ受けて、傘を持てば卍解し、鬼ごっこのときは忍者走りで逃げ、壁に指銃して突き指なんてしてました。
中高の頃は頑張って貯めたお小遣いやお年玉を持って本屋に行き、自転車のカゴを読みたかった漫画でパンパンにして、近くのベンチで漫画を読んでいたときが何よりも幸せな時間でした(このときによく途中で買っていたメロンパンの何と美味しかったことか…)。
どんなに読んでも面白い漫画が無限にあって、こんな日常がずっと続けばいいなんて思ってましたね。
そして今。
BookLiveという漫画を取り扱う会社に勤め、このレビューを書いています。
私は本作の主人公である安海 相さんと同じようにあのセリフを、あのストーリーを、あの生き様を読みながら生きてきました。
だからこそ、漫画をひたむきに描くことを選択した彼女をどうしても応援してあげたいんです。
自身とは道は違えど、彼女と同じように漫画が好き好きで堪らない一人として。
彼女を描いた漫画は、彼女が描く漫画は間違いなく面白い漫画です。
是非ともご一読ください。
感情タグBEST3
匿名
7話内でさんざん重ねた「東京スゲェ~ッ!!!」の最後のオチが見事すぎてめっちゃ笑った。
〇〇スゲェ~ッ!!!
魂を感じる……!
ストーン・ドラゴンさんの「うまいだけの漫画は嫌い。想いのこもらないメソッドに心を動かされるのが癪なんだ」というセリフが、この漫画を象徴してると思う。この漫画からは漫画に人生を狂わされた事への呪いと、それでも漫画に心を動かされてしまう矛盾した愛情の様なものを感じる。
まんが道を進み始めたばかりの安海たちと、まんが道を歩み事をやめた先生との対比が読んでて苦しくなるが、それでも読み続けてしまう、漫画に懸けた「魂」をこの作品からは感じる。
ナカマとの協力
仲間と協力して漫画を作っていく流れがアツいです。また、とよ田みのる作品のキャラ(に似たもの)がちょっとずつ出てくるのが楽しみ。
匿名
先生のエピソードが良い!
巻末に掲載されている先生の過去編が勢いがあって楽しいくもあり泣けました。
藤森さんのエピソードも楽しく読めました!
Posted by ブクログ
いまごろですが2巻。
ストーンドラゴンさん癖強。心ちゃん漫画でなら言えるのすごい素敵よかった。
東京スゲェ〜〜〜ッ!!!
テッシーいや零ちゃんと、七ちゃんと出会い?の話ッ。良き。へびちか先生に見てもらったネームのたとえがすごすぎる。
Posted by ブクログ
急いで買いに行った2巻。これも泣く。
藤森さんがお母さんに描いた漫画、あんなん子供に渡されたら号泣もんやろう。
初めてのコミティア参加もよい(泣)
そう。感涙である。
アイデアとユーモアに溢れた秀作
学校のクラブ活動を、ドキュメンタリータッチで明るく爽やかに描く青春群像劇。。生き生きとしたキャラクターたちが可愛らしく、全編に散りばめられたユーモアとアイデアが秀逸。ドラマ運びもテンポが良く、気持ち良くノッていける。現代のマンガの楽屋裏も知ることができる。マンガを愛する人なら、誰でも共感できるだろう、おすすめのマンガ。
Posted by ブクログ
いい!青春!!!
作中作がちゃんとあって、作中の子が努力して描いていると信じられるところが好き。コミティアの話はとても参考になりました。おかげさまでこれ読んだあとにサークル参加しました。布は忘れた。
Posted by ブクログ
お、おもしれぇ~~~~~~
いくらでも"前衛"をできる天才作家が"王道"に本気を出すとこうなるのか……
4人目の部員、石龍光ちゃんのキャラもめちゃくちゃ良い。心ちゃんのママ対策に即座にその場で宿の予約取るのとか。
赤福幸さんは相変わらず最高で、しれっと3人のペンネームのいちばんおいしいとこ持ってってて笑った。
手島先生の過去編「ロストワールド」も外伝の巻末おまけというよりは、本編の重要なストーリーラインの二本柱(のひとつ)といった趣になってきており、嬉しい。最後に特大の百合ぶっこまれてワロタ
光ちゃんのお母さんが「神」なんだろーな~
『映像研には手を出すな!』のマンガ版っぽさもある。どちらも王道青春部活モノ×創作×強い独自性
主人公の相さんが、自由で元気にぶっ飛んだ熱血天才系かと思いきや、ちゃんと王道に悩んで王道に嫉妬して王道に努力して……な、マジで王道の〈主人公〉をしてて応援したくなる。自分だけで描いたコピ本が身内5人に買われて完売するとこ泣いちゃったよ。せ、せんせぇ……!!
商業を目指しは本当にしないのだろうか……手島先生との約束はフリ?
Posted by ブクログ
面白かった。とよ田本は本当に良い!
金剛さんラブロマ系も良いが、友達100人できるかなとか、本作の”これ描いて”などの人間模様やらがたまらなく愛しい。すんごいカロリーを感じる。
島(伊豆大島がモデルらしい、巻末の取材漫画もたまらない)の学生がコミティア(漫画コンベンション)参加するための奮闘やら、各キャラクターの話、先生の話が非常に心に響く。
Posted by ブクログ
今回は石龍をメンバーに入れて、コミティアに参加する話。
この漫画で面白いのは、表現の方法が多彩な所。親に東京に行く為の許可を取りにいくシーンでは、4人の行動を同時に描く為に、行単位で4分割されたリニアな形式になったり、長時間の漫画を描くシーンでは、4コマ形式で時間の経過が描かれたりとジャンルの垣根を超えた表現方法で楽しませてくれる。
物語の中では、安海が描く漫画が全く売れず、悔しがっているシーンが好き。彼女の漫画は独創性はあるが、絵が粗いので評価されにくい。他人からは評価されなかったが、仲間は同情抜きで面白さは認めてくれた為、泣きながらも嬉しがっている所が良かった。彼女の成長が楽しみな一方、漫画のセオリーを学んで技術的に成長する過程で、独創性まで失わないかが不安ではある。
また、先生の過去編も面白かった。メインのほのぼのした話とは対照的に、過酷で激しいアシスタント生活のギャップが面白かった。
Posted by ブクログ
マンガ大賞受賞作ならハズレはないかな、と。2巻終了時点で、確かにハズレではないけど…っていう感じ。まんが道やバクマンの系列に連なるものだけど、そのレベルにいくかどうか、とりあえず現時点では自分の判断は保留。