シェイクスピアのレビュー一覧

  • 新訳 から騒ぎ

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    原題 Much ado about nothing
    (往年のTV番組「恋のから騒ぎ」は Much ado about love が副題だった。)

    アラゴン大公のおかしな動機と、付人の聞き間違いと、大公への嫉妬に基づくドン・ジョンの悪意と、ベネディックとベアトリスの意地の張り合いと、いろんなものが相互に影響しあって、訳の分からないドタバタ劇となるも、最後は大団円、という喜劇のお手本の様な内容。

    注釈を読む限り、細かいところでは、いろいろと辻褄が合っていないところが多いようで、大御所作家が年月を掛けて書き上げた名作というよりは、当時の売れっ子脚本家(宮藤官九郎のような)が短い時間で書き殴った即

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    2024年07月12日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    本編作中に登場した小説をちょこっとづつ掲載されていて試し読みが出来ます。今回は江戸川乱歩が多めでちょっと興味を持てるような作品かと思いました

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    2024年04月05日
  • 10歳までに読みたい世界名作plus ロミオとジュリエット

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    悲しい物語。
    シャイクスピアの物語は、悲劇的なバッドエンドとオープンエンド?が混ざった形が多いのかな?

    まだリア王とロミジュリしか読んでないけど笑
    大学生までにシャイクスピア全集全部読み切りたいけど難しそうかも〜

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    2024年02月14日
  • リア王

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    今まで読んだシェイクスピアの戯曲の中では、ダイナミックで波瀾万丈。深い。でも戯曲は読みにくい。人物一覧を繰り返し参照しながら読み進む。

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    2023年10月29日
  • 新訳 オセロー

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    ネタバレ

    白人社会の中で、黒人でありながら中年まで結婚もせず邁進し、将軍の地位までのぼりつめた男をどう見るか。劇中では紳士的な言動をし、名誉を重んじる様子が描かれている。明言されてはいないが、女性に不慣れであっても、まあよいだろう。

    ひそかにいだいていたコンプレックスによって虚言を信じ、ありもしない妻の不貞を疑い、我が手にかけて殺す。
    そういうこともあるかもしれない。

    クライマックス、死んだと思われた人物が死んでおらず言葉を残すことが2度繰り返される。繰り返しは、シェイクスピアを詩として語るとき重要な要素だとか。
    アホか。死んだと思われていた人物が実は生きているという展開はゲキガンガーで揶揄されるま

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    2023年09月13日
  • ロミオとジュリエット

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    ロミオ
    どうしてあなたはロミオなの
    モンタギュー家と縁を切り、その名を捨てて
    それが無理ならばせめて私を愛して

    名前がなんだと言うの
    あの美しい薔薇の花が他の名前で呼ばれようと芳しい香りは変わらない
    あなたの名がロミオでなくても
    あなたの素晴らしさは何も変わらない

    動けば肘の当たるような人の波の中
    ロミオ
    振り向いた時そこに見えたのは
    あなただけだった

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    2023年07月26日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    『ビブリア』の中に出てくる書籍を
    抜粋してくれてる本の第二弾。

    今回はミステリが多め。
    学生時代に読んだことあったけど
    乱歩の『二銭銅貨』って、こんな話だったっけ?

    他にも寺島修司や太宰治や
    シェイクスピアなどなど。
    〝つまみ食い〟にはちょうどいいかも。

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    2022年04月04日
  • ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    ヴェニスの商人・アントーニオ、ユダヤの金貸・シャイロックとのいわゆる「人肉裁判」で有名な喜劇作品。
    正直あんまり面白くはなかった。まずSSのような台詞形式であるため、風景や場面などが浮かびづらい。気づいたら退場していた、なんてことがままある。また、(これは現代人だからかも知れないが)シャイロックへの扱いが理不尽に感じた。きつく当たっていた人物(アントーニオ)がその本人に恨まれるのは当然じゃね…?と。従って一番の見せ場となる裁判の結果も、スッと入ってこなかった。
    それでも訳者の解説は必見。「実はシェイクスピアは素材、原話は他人任せであること」・「1290〜1650年の間、ロンドンではユダヤ人が殆

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    2022年02月15日
  • ヴェニスの商人

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    さすが名作。愛と友情を以って悪を打ち破る王道ストーリーを綺麗に描ききってます。また、キリスト教の改宗を迫ったり、三つの箱の内、鉛の箱があたりだったりと、細部まで考察するポイントも多数あります!

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    2021年12月10日
  • ロミオとジューリエット

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    すでに人口に膾炙した作品なので、内容自体に驚くことはありませんでした。

    しかし本作が500年以上もまえに書かれたと思うと、そして500年以上が経っても読むに十分値する作品を書いたかと思うと、改めてシェイクスピアの才気に驚嘆させられます。

    そして昭和に書かれた訳者あとがきには、別の意味で驚かされました。とにかく訳者の自意識が作品の解釈や意義を述べる際にも強くあらわれ、ご本人の強い信念に基づく文体と内容が読んでいてつらかったです。

    ですので、作品の読後は良かったのですが、上記あとがきの読後は悪かったです。したがって、どこか気まずさを感じてしまったことによる作品評価です。

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    2021年05月17日
  • 新訳 お気に召すまま

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     “All the world's a stage. And all the men and women merely players." でお馴染みの、シェイクスピアの、最後は大団円で終わるドタバタ恋愛劇。
     登場人物は他のシェイクスピア劇に比べても特別多いという訳でもないけど、やっぱり一生懸命読まないとゴチャゴチャして分からなくなる。始めに河合先生の『あらすじで読むシェイクスピア全作品』であらすじや登場人物の関係なんかを予習してから読んだ。
     うーん、河合先生の訳はびっくりするくらい面白いし、もうこれを台本にして今すぐ芝居を始めようという気にすらさせられるが、話自体は

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    2021年01月27日
  • ロミオとジューリエット

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    著名ではあるが初めて読んだ。乳母や周りの人たちの猥雑な駄洒落が頻発するのと対照的にロミオとジュリエットの行動は純粋で盲目的である。何せジュリエットはまだ14歳である。現代では中学2年生にあたる。昔の結婚が早いと言っても親が相手を決めるに不自然ではない若さである。修道士ロレンスが両親の知らぬところで二人を結びつける手助けをするのもいかがなものか。しかも事が終わって、領主に問責された際、臆面もなく正当性を主張する。考えたら、随所に破天荒なストーリーではある。2020.10.30

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    2020年10月30日
  • ヴェニスの商人

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    ネタバレ

    シェイクスピアで初めて読んだ作品。
    悲劇作品かと思ったが、典型的な勧善懲悪ものであった(ように感じた)。
    ユダヤ人差別が露骨に描かれていて、当時のシェイクスピアがどういう思いで書いたのかはわからないが、現代人の自分から見たら一種の風刺作品のようにも思えた。終始悪者扱いだったシャイロックがまた違った結末を迎えていたならば、作品は全く違った様相を呈したのだろう。

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    2020年03月26日
  • 新訳 夏の夜の夢

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    韻を踏んでいるのが面白い。日本語に訳すと仕方ないのか、踏み切れてないところも面白かった。ディミートリアス(ヘレナを無下に扱う)とヘレナ(片思いでストーカーチック)の掛け合いが面白かった。
    惚れ薬で別の女性に気が移った途端、辛辣ー!好きじゃないからってそんなdisる!?好きor嫌いの2択しかない極端さ。身分の高い観客に、舞台でこの辛辣な態度がウケてたのかなと思うと微妙な気持ちになる。
    豆の花 、蜘蛛の巣 、蛾 、芥子の種という四人の妖精が出てくるくだりが好き。なぜこのラインナップなのかと。
    全体的に夏の暑さでゆだってお祭り騒ぎ、的な印象を受けた。

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    2019年08月26日
  • 新訳 オセロー

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    好きな俳優さんが舞台・オセローに出演するので、初めてシェイクスピアに手を出してみた。
    演劇の世界が文字になっていて、なるほど、と興味深かった。
    脚本を読んでいるようなものなので、心理描写やシーンを把握するのは難しい。
    演劇とセットで読むのがいいだろう。

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    2018年08月17日
  • ヴェニスの商人

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    ユダヤ人への露骨な差別にびっくり。日本にいると、ユダヤ人問題ってあまり身近ではないですが、本当に古代から大変な目に遭われた人たちなのだなと思います。キリスト教も、一国の政府が他国を敵として刷り込むことで自信の求心力を保つ必要があったということでしょうか。恋する二人のテンポの見事さは、読んでいて気持ちよく情熱的で、恋愛のめんどくささを描き切っているwポーシア聡明ですねー、最後の指輪のくだりはなんのためにあんなことしたくなるのか、意味わかんないけどそれに頭の上がらない男たちもチャーミングではないですか。

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    2017年10月22日
  • リア王

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    初めて手にしたシェイクスピアでした。10代のはじめに読んだのかな。
    正しい人が、したたかな人に陥れられる、厳しい現実を感じながら読んだのを覚えています。

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    2016年01月13日
  • リア王

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    リア王は自分を裏切った娘を罵倒するシーンがあってその言葉が「ここまで言うか」って思うほどひどいんです。だけど、リア王の台詞や現代の小説にはない表現がされていて思わず読んでしまいました。小説ではないので読みにくいかもしれませんが、慣れると面白いです。

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    2015年12月21日
  • ヴェニスの商人

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    元金融系としては展開がイマイチ。ただ当時のユダヤ人に対する認識などを考える上では読んでおく必要のある本であることに間違いはない。

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    2015年11月29日
  • マンガで読む名作 ハムレット

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    超有名な作品で読んでみた。
    悲劇ではあるが、シェイクスピアの名作であり劇にしたらオモシロイのは察しがつく。
    自分の父を殺された事実を知るための策略や、現王もハムレットを葬るためにいろいろと思案してやり合う。この攻防戦を劇で見ると飽きずに最後まで観れるだろう。

    俺はハッピーエンドで終わる、ベニスの証人のほうが好きである。

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    2015年10月19日