太宰治のレビュー一覧

  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ヤク中と自殺未遂という地獄の時代から這い上がろうと懸命にあがいていたころの作品中。
    なんか、まだ精神病んでるせいか、やっつけな作品が多い気がする;
    『懶惰の歌留多』とか『火の鳥』は、完全に途中放棄してるでしょ。特に後者は完成していたら太宰作品のなかでも結構名作になったと思うのにな~もったいない。

    いくつか印象に残った作品についてメモする・

    『秋風記』 人妻Kと自称・不良少年の主人公が旅館で心中しようとする話。太宰ってこの手の自殺未遂もの多いよね。。自身の体験をもとにしてるんだろうけど憂鬱になってしまう

    『新樹の言葉』 故郷で世話を受けた乳母の子供たちと異郷の地で再会する話。
    「投げ捨てよ、過去の森。自愛だ。私がついている。泣くやつがあるか。」泣いているのは私であった。
    太宰の、更生しようと一生懸命な姿勢がうかがえていじらしい。

    『火の鳥』 大作を残そうとしたけどやっぱムリでした~的な、残念すぎる作品。でも個人的にはこれが1番好きかも。女優・高野幸代の物語。色々な男性のもとから、蝶のようにひらひら飛びうつろう女の話。
    よく思うんだけど太宰って女性の気持ちを語らせたら右にでるものはいないと思います。女性よりも女性の心理を穿ってるというか。可憐だなあ。

    『美少女』 銭湯?で出会った美少女の裸体に釘付けになる太宰・・・ロリコンやばいよ

    『春の盗賊』 支離滅裂すぎ、一番やっつけ感ひどいww

    『兄たち』 文学好きな仲良し兄弟の話。3番目の兄が亡くなる瞬間まで粋紳士風であったのは、遺された兄弟を元気づけるためなのか・・・
    どうでもいいがこの短編読んでて“フキヤ・コウジ”なる挿絵画家の存在を初めて知った。高畠カショウとか大好きな私にはたまらない絵柄だった。

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    2013年05月21日
  • ろまん燈籠(新潮文庫)

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    おもしろいのはいつもですが、やはり何かとつけて素直じゃない皮肉った見方が何とも言えません。これだけ自分にベクトルを向け、自分好きな作家さんはなかなかいません(苦笑)幸せな現実を自ら壊すみたいな物語が、毎度のことながらほっとけず、ついつい読んでしまうのです。

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    2013年05月14日
  • 惜別(新潮文庫)

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    中編の「右大臣実朝」と「惜別」の二作品を収録。一度読んだことがあるのだけど、その時には難しくてよく分からなかったので、もう一度読んでみた。でもやっぱりこの作品(特に「右大臣実朝」)の良さが分からなかった。爆笑問題の太田光をはじめ、これを太宰最高傑作と言っている人は多いので、おそらく素晴らしい作品なのだろう。私には難しかった。

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    2013年05月10日
  • 斜陽(まんがで読破)

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    貴族というのは、私にはなじみがないからよくわからないけれど、プライドの塊って感じがする。貴族であるがために我慢するなんて、私には理解できない。私は庶民だ!好きな人の子供を身ごもれば、それで幸せなのだろうか。旦那がいなくても?

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    2013年05月09日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    西洋の古典や小説を題材にし、自分の発想で書いた作品。
    今まで読んだ作品とは違う新鮮さや構成の巧さを感じて、とても興味深い作品でした。

    特に、「女の決闘」と「乞食学生」が面白かった。

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    2013年04月05日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    短編を中心としている一冊。一つ一つの話が区切り良く終わっているため、テンポよく読み進めることができた。
    シリーズもので一番面白いと思ったのは、「黄村先生言行録」シリーズの山椒魚の話。語り手のである書生くんのように、黄村先生の行動から何かしらの教訓を得ようとしたわけではないのだが、読んでいるだけで思わずにやりとしてしまう。それだけでも、わたしにとっては価値があるお話である。「相変わらず登場人物のキャラ立てが上手い!」というのが、かなり率直な感想。もっと太宰の短編を読んでみたい。

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    2013年03月20日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    学生時代に太宰の本は一通り読んでいて、この「津軽通信」も読んだはずだけど、暇つぶしに再読。

    表題作の「津軽通信」は故郷の津軽にちなんだ5つの掌編を集めた作品。特に「雀」は戦地での経験を経て、自らの中の加虐性にふと気づいてしまう様子を一文の無駄もなく描き切る。やはり太宰は戦中~戦後の作家であるという事実を改めて感じた。

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    2013年02月25日
  • 津軽通信(新潮文庫)

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    実家に疎開中に書かれた「津軽通信」(庭、やんぬる哉、親という二字、嘘、雀)、「未帰還の友に」「チャンス」を読む.肩身が狭く鬱々としているといいながら、「津軽通信」の諸作品に暗い影はあまりない.「やんぬる哉」は少し後の「親友交歓」を思わせるおもしろさがあるし、「雀」もオチがいい.「未帰還の友に」は戦後に生きること辛さを感じさせる.

    他に黄村先生三部作「黄村先生言行録」「花吹雪」「不審庵」を読む.おもしろくないわけではないが、ちょっと作り過ぎでないか。


    それにしても太宰のように自分の人生と小説の距離が近いのは辛いだろうな.

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    2012年06月30日
  • 女生徒

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    ネタバレ

    情緒に訴えかける作品が多かった。

    太宰といえば「文学」「絶望」「暗い」「取りあえず暗い」というイメージを抱きがち(?)だけど、それがガラリと変わる。
    表題の「女生徒」は「私」が平凡な一日をこれでもかというくらいに説明していく内容だが、朝に目を覚ますときの気分から、夜眠るときの気分まで、それがもう半端なくリアル。つかみどころがないというか、感性で語るあの年頃の女子の本質をよく捉えているというか。思考の混乱具合や、とりとめのないような文章が本当に女性的。

    「おさん」と「雪の夜の話」も良かった。「女生徒」とはまた違った年の女性が主人公の話でどちらもやっぱり女の書き方は跳び抜けている。

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    2012年06月23日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    ネタバレ

    太宰が精神病院を退院し再起をはかろうとしていた頃の作品集。
    今は太宰を読む時期ではなかったのか、あまり心に響かなかった。
    1つ1つの短編のタイトルを見ても中身を思い出せない。
    兄弟愛を描いた作品が多かった。

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    2012年05月03日
  • 走れメロス 太宰治 名作選

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    「走れメロス」の「文庫」で予約したら
    この本が来てしまい
    驚愕そして爆笑。

    いかにも少女向けなイラストの表紙で受け取るのが少々恥ずかしかったですが
    内容は勿論素晴らしい。
    短編集ですが
    やはり作品は長さではないなと。
    ほんの十数ページの作品でも
    内容が薄いのに何故か出回っている数多の作品一冊より遥かに価値があるかと。

    こういう作品を読むと
    今は面白くはあっても読んで得られるもののない作品も多いなあと思う。
    読後 考える、考えさせられる、その上で自分の内面に何か残せるような作品だからこそ名作、なのかと。

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    2012年03月02日
  • 斜陽(まんがで読破)

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    戦後の華族の衰退を描いた原作のコミック化。
    異常な時代だったんだろうなぁと言うのは想像がつく。
    その経緯は複雑にこみいっているのであろうが、漫画化されることにより、理解しやすくなっている。

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    2012年01月25日
  • 新ハムレット(新潮文庫)

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    「女の決闘」では太宰治に対する世界観を大きく変えられた。今までロマンチストだと思っていたが、この手の描写もできるとはさすが奇才である。また「待つ」ではたった3ページという短さにあれだけ深い内容を凝縮させる彼の才能はすごい。

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    2011年12月08日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    貧乏くさい、ものすごく貧乏臭い。十四篇全てが貧乏くさい。フェラーリを乗り回し、ドンペリを浴びるように飲めとは言わないが、小市民の大道をまっすぐとぼとぼと歩いている風だ。娯楽として、この小説を楽しめというのは無理がある。文学とは実に深いものだとつくづく思うのである。だからこそ、面白いのだろう。

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    2026年04月20日
  • ヴィヨンの妻

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    「ヴィヨンの妻」(太宰 治)を読んだ。短編集。「パンドラの匣」「トカトントン」「ヴィヨンの妻」「眉山」「グッド・バイ」の5編。申し訳ないが、やっぱり太宰は好みじゃないな。纏わりついてくる不吉な香りが鬱陶しいや。(あくまでも個人的な感覚です。個人差がありますのでご注意下さい)(笑)

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    2011年09月15日
  • 女生徒

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    何年かぶりに太宰読んだけど、太宰ってこんなに文章荒かったかしら?
    勢いという言い方もあるけど。

    とにかく感想
    女の子。年頃の女の子の気持ちが上手く書かれてるな、と思う。
    理論とか辻褄とかなくて、ただ思うがまま行動する。考える。
    好きだけど嫌い。
    欲しいけど要らない。
    知りたいけど知りたくない。
    見たいけど見たくない。
    聞きたいけど聞きたくない。
    愛したいけど愛せない。
    移り気。
    不安。
    正義感。
    皮肉。
    大人。
    背伸び。

    うーん、自分は今でもそうゆうとこあるなぁ。大人気ない。

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    2011年08月21日
  • 新樹の言葉(新潮文庫)

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    「愛と美について」「花燭」「I can speak 」が個人的に面白いと感じました。「愛と美について」は続編として「ろまん燈籠」という作品があるので、そちらもぜひ読んでみたいところ。

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    2011年08月10日
  • きりぎりす(新潮文庫)

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    新潮文庫から出ている太宰中期の短編集『きりぎりす』を読みました。
    まず最初の、女性の独白体小説「燈籠」、特に結び方が素晴らしいので、
    ぐぐっと読む者の気持ちがつかまれます。

    それで、だだーっと読んでいくと、
    どうもこの時期の(?)太宰はまるで自分を卑下するように、物語の主人公を卑下して、
    卑屈とさえ思わせられるくらい徹底的に、自らを人間の屑だと自認するんです。
    それを読んでいても決して、僕なんかにしてみたら太宰は屑になんか思えないわけです。
    自分を屑とする太宰以下なのが、それを読んでいる自分だなということに、
    個人的に気付かされるので、しょんぼりして寝付くという事態に陥ります。

    しかし、しかし、最後から三番目の短編、「風の便り」というのがそういう読者を救うような
    手立てとしての作品になっています。このあたり、編集者のうでが素晴らしいっていう
    ことなのかな、しっかり理解しつくしている人が本を編んでいることが身を持ってわかりました。
    「風の便り」はこの作品群の中では、世代に関する論、創作に関する論、言葉自体に対する論などが、
    作家同士の往復書簡という形で弁証法的に語られています。
    すごく面白かったです。
    特にですね、たとえば世代に関する話ですと、上の世代に大物がいるときの下の世代の息苦しさ、
    それゆえに芽を摘まれるように、才能が伸びていかないことが明らかにされています。
    これはたぶん、この時代(戦前の昭和の時代)の描写ですから、そのスケッチではあるにしても、
    今の時代にも十分に言えることだったりしますね。
    そういうところは、その大物たる人物のせいなのです。かれらとて、そういう部分でいえば、
    失敗者であり、自らの成功しか…それはそれですごいのだけれど、し得なかった、
    直後の世代からエネルギーを搾取してしまったかのような存在であると言えるんですよね。
    考えてみると、そういう大たる人物たちは、その作品の力によって、
    「どうだ!」と同時代のクビ差、アタマ差届かない
    同業者を抑えつけてねじ伏せてしまうとところが、望まぬにしろ、あります。
    そして、20歳と30歳では、経験も知恵も違うものです。
    30歳と40歳でもそうです。
    それなのに、ハンディキャップマッチではなく、同じ条件でレースをすることになるのですから、
    下の世代は不利も良い所なんですよねぇ。
    いやいや、あてこすってるわけではないですよ、あげつらってるきらいはありますけどね。

    そこらへんの、世代間の条件の悪さ、有利不利を言語外のところで感じて、
    世代間の亀裂っていうのが生まれるのかもしれないです。
    みんな、言葉でなかなかうまく言えなくても、そういうことは肌で感じていて、
    とやかく論じたてても理屈がついてこないから、とりあえずつらーっと「上の世代とはつきあわねー」
    とかなるんじゃないですかね。
    この場合、上の世代と付き合うことによるメリットよりもデメリットが大きいと計算されたことになりますし、
    そう計算された上の世代は悲しいものです。
    まぁ、身一つでやっていこうという人は、へんにメリットを考えないでしょうから、うまくデメリットも回避されて、
    成功するっていうパターンもなきにしもあらずな気がしませんか。
    ちょっとわかりにくいかもしれない話です。

    さて。
    この『きりぎりす』では、今述べた「風の便り」のほかにも太宰(?)が佐渡を訪れる旅行記「佐渡」も
    面白いですし、女性一人称独白の「千代女」も、真を突いていて妙っていうような佳作です。
    中期の太宰治はなかなか面白いです。僕は以前に読んだ「女生徒」がお気に入りですが、
    この短編集にも先にあげた作品たちが実に心を揺さぶってくれます。
    まぁ、「太宰治って面白くないね」っていう人もいますけれど、
    「なんでもかんでも、してもらうのがエンタテイメント」と思っている人以外には、
    まあまあ高確率で「面白い!」と言ってもらえるんじゃないかなぁ。

    ほんと、太宰さんは、入水などせずに、老いてからも小説を書いてほしかったものです。
    それは無茶なことだったのかもしれないけどね、彼の心の中はわかりません。

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    2025年06月16日
  • 人間失格 3巻(完)

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    原作を結構忠実(?)に漫画化。

    ただ時代背景は現代としてあるが、登場人物の名前もほぼ同じくしてある。

    ネットで読むきっかけとなった日記。

    それを見つけたある漫画家が・・・・

    と何か異次元での繋がりを持たせたストーリー展開と期待したところまったくのハズレ。
    絡みがないならいらないというかほぼなかった存在だったように思える。


    原作がかなりエグイ人間なのに、描写になるともっとエグイ・・・

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    2011年07月14日
  • ろまん燈籠

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    「新樹の言葉」の舞台が地元で親近感がわきました。
    太宰さんの小説は会話が多いから読みやすいです^^

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    2011年06月08日