M W クレイヴンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ワシントン・ポーとの付き合いも4作目になった。シリーズもののよいところは、読めば読むほど、キャラクターに愛着が湧くことだ。
今回は(も?)冒頭から衝撃的な殺人で幕を開ける。カンブリア州の各地で発見される切断された指、そして現場には「#BSC6」という謎の文字が。一見、何もつながりがなさそうな被害者たちから見え隠れするキュレーターと呼ばれる犯罪フィクサーの存在。ポーは事件の背景に迫れるのか。そして、シリーズ最高に驚愕のラスト!
実は前半部分は、このシリーズらしからぬテンポの悪さになかなかページが進まなかった。しかし、それも仕込みで、中盤を過ぎた辺りで、巻末「解説」の言葉を借りるなら一気にギア -
Posted by ブクログ
ネタバレ《ワシントン・ポー》シリーズ、第三作。
クリスマスに見つかった切断された三人分の指と謎めいた文字列……。ポー達も捜査に乗り出すが犯人を操る巨悪の存在を知る事に。
読後の感想は「しんどい」
指だけで遺体が無い状態から少しづつ情報が集まってきたり、繋がったりしてじわじわ進んでいく。
フリンの妊娠で情緒がおかしかったり、現場に出てきたりは普通に凄くハラハラする…笑
まさかこの事が動機とは思わないだろ〜〜。
ティリーも相変わらず有能。裸足で海を駆け抜ける所すき。あとライフジャケット借りパクする所。
前作の引きから始まるのかと思ったら中々来なくてモヤモヤしてたら、ちょっとずつ進んでる。
次作で -
Posted by ブクログ
3作目にしてその面白さは止まることを知らない。
シリーズを通しての感想になるけれど、停滞感のない展開とキャラクターの会話劇が楽しい。読み進めながらとにかく先が気になってしまい次へ次へとページをめくる手が止まらなくなる。
イモレーションマンやサイコパスなシェフなど、これまでポーが相対してきた人物は常識的な考えが通用しない、解決に至ったとしても心身ともに深い傷を負わせるような相手だった。今作も例に漏れず、とんでもない動機と異常性を持っていた。ネタバレを避けて言えば、3作全てにおいて犯人はポーとどこかで繋がりのある人物になっている。それを踏まえたポーへの感情移入という点において、今作の読後にある悲 -
Posted by ブクログ
「ワシントン・ポー」シリーズの第二弾。私自身はすでに『ボタニストの殺人』を読んでしまっているので、このシリーズを読むのは3作目となる。
今回、ポーは過去に手がけた事件の誤認逮捕を問われることになる。6年前、ポーは自らの娘を殺した容疑で天才シェフのジャレド・キートンを逮捕した。ところが、その娘エリザベス・キートンが生きており出頭してきたのだ。血液検査はじめ、科学捜査はその娘がエリザベス本人であることを示している。しかし、ポーはジャレドが無罪であるとはどうしても信じられなかった。
作中、何度となくかかってくる「ポー、大変なことになった」という電話。あらゆる証拠がポーのミスを示す中、どう逆転する