M W クレイヴンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「キュレーター」とは、「美術館などの施設の企画監督を司る展示企画者」のことを指すのだという。そのことを踏まえて最後まで読むと、読後の溜め息がより深いものになるだろう。
シリーズ三作目の『キュレーターの殺人』では、切断された指を人目につく場所に置いていくという極めて悪質な猟奇殺人犯を、ポーとティリーが堅実な捜査で追いかけていく。前作よりもさらに抜群のコンビネーションを見せてくれるふたりに、何度も胸が熱くなった。火のなか、雪のなか、海のなか。普段は強気なポーと後ろをついていくティリーの立場が逆転する展開にはいつもぐっときてしまう。そんなふたりの友情に浸っていられたのも束の間、想像もしていなかった展開に襲われた。ページをめくるごとに呼吸が早くなる。悪意は音もなく忍び寄り、さも当然といった顔で人に罰を与えようとするのだと実感した。
一冊を通して、作者の思惑通りにすべて転がされた疲労感と満足感でいっぱい。 -
Posted by ブクログ
カルト教団「ヨブの子供たち」の指導者が石打で殺されるという事件が発生。ポーとティリー、そして会計監査院から派遣されたライナスは捜査に当たるものの、謎は増すばかり。今回も読む手の止まらないシリーズです。
さて、今回いったい何が起こったというのか。相も変わらずユーモラスな会話などでテンポよく楽しめる物語なのだけれど、序盤からポーがカウンセリングを受けているという状態なので、とんでもないことが既に起こってしまっているのだろうな……というのが予測できる状況。でも事件の全貌はなかなか語られず、なんとも気を持たされるばかりです。教団にまつわる数々の事件と、何かを隠している関係者たち。家族を惨殺したのちに消えた少女など、謎は増えるばかりで下巻へ続きます。