M W クレイヴンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまさかの予想が当たってしまって…
意外な結末や二転三転するストーリーがこのシリーズの良さなのだけど、今回は低め安定といった感じ。
トラウマがテーマの今作、
ポーの周りの人達の優しさや、ポーがベサニーに大して同情的なところが良かった。
ポーとティリーは稀に見る異性同士の友情を育んでいるコンビで、それがどんなに希少なことなのか知っているので、また二人が活躍する話が読みたい。
途中の残酷さは、ルメートルが好きな私には特に響かず。
話が暗い割に、終わりが希望の見えるもので良かったと思う。
ベサニーの親友アリスは本当にいい人だと思うけど、15年も組織に潜伏するほどの理由やモチベはなんだったのだろう。
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Posted by ブクログ
上巻は真相に至る途中で、大した展開もない様に思えた。
登場人物の個性が光っているので、掛け合いを読むだけでも楽しい。
ティリーは周りとうまくやるのが下手でポーに会うまでは能力を活かしきれていなかったけど、今回の本ではポーのひねくれ具合もいつもより目立っている様な気がして、ポーも自分をうまく使ってくれる今の環境があってこそ捜査もうまくいくんだろうなという印象だった。
ライナスがいるから余計に素直じゃない感じが目立っているのかもしれない。
あと帯に「最後の事件」とか「さらば」とか書くのやめて欲しい。最後なら読むのを後に取っておこうと思う自分の様な人間もいるので、今月新刊出てて、はぁ?ってなりました。
完結編とは書かれていないので、自分の読解力不足と言われたらそれまでですが。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第7作。
シリーズものだけどどこから読んでも分かるように工夫されてきた。けど今作は著者が前書きで書いているように第6作を先に読んでいないとダメだ。もちろん登場人物の人間関係などは第1作から読んでいた方が理解しやすいのは当然だけど。
今作は冒険小説に寄せた作品なのかな。次の展開が気になって一気読みさせられるけど、最初のショッキングな出来事は誰も信じないだろうなぁ。
前作で解体された「重大犯罪分析課」のチームが再結集するけど、これも何だかなぁ。国のやることとはいえ「勝手すぎる」ことこのうえない。だからなのか<刑事ワシントン・ポー>シリーズは今作で終わりなのかも。
何にせよ次作が楽しみでしかたないぞ。 -
Posted by ブクログ
長い!けどサクサク読める。
主人公のポーとティリーの親子のような、奇妙な友情がとても良い。
真相は胸が悪くなる系なのだがそこに至るまでいろんな小さな事件が絡み合っている。読んでいてちょっと唐突に話が逸れたけどなんで?と違和感があった部分が真相につながったり。
全体的に海外ドラマみたいだった。なんだか少し前に読んだダン・ブラウンに似てるのだが、違いは美女を伴って捜査に乗り出すのではなく、ちょっと堅物な女性上司や、有能だがコミュニケーションに難ありの子供のような部下の女性と友情を以って打ち解けていくのがここ10年の世界観の感じがした。
ラストはポーが自分の信念と正義と友情に従う展開。
最近読書を再開して思うのは、自分の中の信念に従う、ということは良くも悪くもその人間の(小説だとキャラクターの)人生を形作っているのだなと言うこと。小説の中に限らず、信念に従う、と言うのは人生の至る所で自分の価値観に従って選択をすると言うことであり、現実でも人生を送るうえでとても重要なことだなあ、それが、ある人間1人の1日1日の1年1年の、ひいては人生そのものの満足度を左右してくると言うことに気づいてきた。
本書の舞台はカンブリア州。イギリスは好きな国ですが、存在を知らなかった。カンブリア紀の名称ってそこから来てるのかな?いわゆる湖水地方で、ベアトリクス・ポターが住んでいたところだそう。
あとブラックベリーの携帯というのが出てくるが、ありましたね昔!スマホではなくてガラケーとスマホのあいの子みたいなやつ。なのでポーは携帯では調べられずに色々ティリー(ブラッドショー)に調べ物を丸投げするんだろうけど、ブラックベリーを知らない人は何故自分の携帯で調べない?みたいに思いそう。
それとポーとフリンがアナログ人間だと知ったティリーがネットの情報をめっちゃ紙に大量に印刷するところもなんだかツボった笑
2026年時点だと紙に印刷することは少なさそう。
ラストにかけて、ポーのファーストネームの真相とか色々出てきて詰め込みだったのもなんだかすごかった。海外ドラマの次のシーズンへの伏線みたいな展開。 -
Posted by ブクログ
政治家や聖職者、カンブリアの上流社会に君臨する人物たちがストーンサークルで次々と焼き殺されるという猟奇的な連続殺人事件を追う刑事ドラマです。
冷静沈着で常に警察の裏をかき続けるイモレーション・マンに対し、どんな障害にも屈せず愚直に真相を追い続けるポー。そしてデータマイニングを武器に証拠を積み上げていくティリー。常識に囚われない二人の刑事と犯人との頭脳戦が非常に見応えがありました。
他人の棺の中に遺体を隠すといった犯人の狡猾さや、火あぶりにされた遺体のCTスキャンから傷口の法則性を見出す捜査描写など、両陣営とも描写が秀逸です。
政治的な圧力や証拠の隠蔽で捜査が行き詰まっても諦めず、アナログとデジタルの両面から多角的に迫っていく二人と、その先手を常に打ち続けるイモレーション・マンとの知恵比べが最後まで楽しめます。
犯人の正体は途中で概ね察しがつきましたが、主人公二人のバディものとしての関係性と、人生を賭けた周到な準備のもとに困難な殺人を実行し続ける犯人のドラマが読み応えを支えており、最後まで飽きることなく読み切れました。