スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない 1

    Posted by ブクログ

    戦争は怖い、恐ろしい、嫌だ、悪などの言葉で表し、現実感の伴わない世界だが、そこにで前向きに毎日を生きた少女たちの話。そこに青春があったのは確か。思い出は美化されたり更新されたり、隠蔽されたりするのだろうがこのまま埋もれさせてはいけない。インタビュアーのアレクセイを通して彼女たちの戦争について考えなければいけない。
    ソ連(ロシアやウクライナ)についてもほとんど知識のないまま読んだが、おぼろげながらウクライナの位置づけもわかった。もっと多くの人に読んでほしい。

    0
    2024年01月14日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    社会人になってから、近くに置いておきたい本の1つ。

    アフガンってこんなに悲惨やったんやというのと、よくもこれを出版したなというのが率直な感想。重い内容なのは間違いないのに、どんどんと引き込まれる。情景が鮮やかに浮かび情が湧きながらも、どこかでそれを冷静に落とし込みながら、アフガン帰還兵の証言と裁判に触れることができた。「戦争は女の顔をしていない」とはまた別の衝撃で、これは、本当に今のロシアがやっていることと見事に重なる。アレクシェーヴィチのようなインタビュアー・伝え手になりたい。自分の原点を思い出したような気持ちにもなって。さて、がんばるか。

    0
    2023年11月30日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    Posted by ブクログ

    逢坂冬馬さんの本を読んで。
    第二次世界大戦、男だけではなく女だって、戦争に傷つけられている。
    日本だけじゃなく世界中の町や村やでも。

    0
    2023年11月15日
  • 戦争は女の顔をしていない

    Posted by ブクログ

    とてもではないが、すぐに読み終えることができる本ではないと思った。いったい、この時代に生まれて、(女として)生きるとはどういうことだったのかということが、無数の人たちの語りによって眼前に突きつけられる。戦争、日常への帰還。戦争に行っていた女性への眼差し。捕虜だった兵士への祖国の仕打ち。無数の個人史が表すのは、戦争の勝利ではなく、戦争に巻き込まれ生きた(死んだ)人たちがいた、という単なる事実であり、だからこそ、「戦争」「国家」「社会体制」「時代」というものへの内省を迫るような、静かな怒りや悲しみ、威厳が一つ一つの語りから感じられた。
    「夏になると、今にも戦争が始まるような気がするんだよ。太陽が照

    0
    2025年01月30日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

    Posted by ブクログ

    恋の話が多い。男には女が必要ってことなのか…?パン焼き、洗濯、郵便局員…そして、銃も持つ。女性は何でもしていたんだな。

    0
    2023年10月02日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

    Posted by ブクログ

    戦時下の女性たちの苦しみを、多くの人が知るべきだと思う。今もきっとウクライナ、ロシアで起きていることだ。

    0
    2023年09月02日
  • セカンドハンドの時代 「赤い国」を生きた人びと

    Posted by ブクログ

    クーデターを打ち破り解散したソヴィエト連邦。自由に憧れ、見習ったのは西側諸国。その体制は使い古され疲労が起きていた中古品。共産主義の苦しみと使いこなせぬ資本主義。自ら何かを生み出せない”セカンドハンド”の時代…「共産主義の終わりに死を選んだ元元帥」「元連邦内対立国で起きた男と女の悲恋物語」「地下鉄爆弾テロから生還した母と娘」「チェチェンから棺に入り戻ってきた娘と向き合う母」「ミンスクの不正選挙に対するデモ参加で拘束された女子学生」…インタビューの受け答えの中に埋まる文学。それは発掘でもあり創作でもある。

    0
    2023年08月05日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    Posted by ブクログ

    戦争しても戦争しても、なお戦争を止めないこの人間の世界に訴えかけるものがあります。

    描かれているのが独ソ戦ということもあり、現在のウクライナ情勢と重なります。酷な内容ながらも知っておかなければならない、同じ地球での惨状に胸が痛みつつ、ページをめくる手は止まりませんでした。

    本書はコミックなので手に取りやすいし、状況や内容がわかりやすかったですしね。

    自由がないどころか、殺戮が仕事という戦時下の異常さ。

    ショックだったのが、毎月の生理に対して、男性の将校たちはまったく理解がないこと。
    彼女たちが歩いた後、経血がポタポタ落ちてしまったあとが残るんです。
    下着の用意もしてもらえず、血が乾いた

    0
    2023年07月24日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    衝撃的なプロローグ、これから読もうとする全貌を示唆してくれる、著者の丹念な取材から得られた証言の数々、読めば読むほど絶望感しかない、可哀想な派遣され犠牲となった二十歳そこそこの少年たち、そして現実を受け入れきれない母たち、悲しすぎる。当時のソ連今のロシア何も基本変わってないのかもしれない。
    この作品を語る言葉「透徹」に納得する。
    以下に印象的な文を書き残す。
    ・九年もの間にソ連の製品はまったく進歩しなかった。包帯も然り、副木も然りだ。ソ連の兵士ってのは、いちばん安上がりなんだよ、なんにしても我慢を強いられ、文句も言えない。備品も与えられず、守られもしない、まさに消耗品さ。千九四一年もそうだった

    0
    2023年07月11日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第二次世界大戦時のロシアの女性兵士の証言文学を原作とした漫画の第4巻。

    恋は戦時中の唯一の個人的な出来事であり誰もが率直には語りたがらなかったという話が特に印象に残っている。女性兵士は戦後、従軍しなかった女性からアバズレをみるような侮蔑にさらされたからだ。

    たとえば第20話の元女性射撃兵の証言。戦後、共同住宅に住んでいる女性からこう言われる。「戦地ではたくさんの男と寝たんでしょ?」。
    戦場は基本的に男の職場である。男たちは女に飢えている。そんな環境に志願していくのは男漁りをするために違いない。そんな偏見をもとに差別されたのが、義憤に燃えて国に精魂を捧げた元女性兵士たちだ。現在よりも潔癖な恋

    0
    2023年05月05日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    冒頭の過去の日記を読む、そこを考える。
    彼女は今、過去をどこで振り返っているのか?

    語られる多くの戦争の先に、また戦争があった。絶望はたやすいが、私達はまずこの愚かしい戦いを終わらせなくてはならない。

    そこにも多くの顔のない人々がいる。
    私は過去に戻ってはならない。
    だからこそ、読んでいた胸が痛む。

    0
    2023年04月28日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    偉大で強大なロシア帝国の実現のために共産主義を利用したので、ソ連という国はこんなに不合理で歪んでいるのか?
    ロシア・ウクライナ戦争がはじまってからロシアに関する本を続けて読んでいる。まるでロシアではソ連が今も続いているみたいだ。一時期はロシアでも民主主義が力を持ちつつあると、思えた時期もあったと思ったけど…
    プーチンによる歴史修正によってソ連が復活してしまうのか?そんなことにはなってほしくない。

    演習へ行くと言われて、戦争へ連れていかれた若い兵士たちの声がロシア・ウクライナ戦争がはじまった当初は多く聞かれた。
    アフガニスタンへ兵士を派遣するときも、ソ連は開拓地へ行くようにと飛行機に乗せて、ア

    2
    2023年03月31日
  • 完全版 チェルノブイリの祈り 未来の物語

    Posted by ブクログ

    ロシア・ウクライナ戦争がはじまって、いま起きていることを理解したくてスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの本を読みはじめた。

    311が起きた時もこれからどうなるのかをチェルノブイリから学べるかと、本を読んだりドキュメンタリーを見たりしていた。
    その結果としては何もわからないままで恐怖が残っただけだったけど。
    新宿御苑で汚染土を使った実証実験が行われると聞いて、また少しずつ放射線に関する本を読みはじめている。
    この本を読んだ印象では、福島の事故で出た放射線はチェルノブイリよりずっとマシだったみたいだ。
    311の頃は「直ちに影響はありません」を聞くと一体何言ってるんだと混乱が深まるばかりだったけど

    0
    2023年03月07日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦時に子どもだったベラルーシの人々の記録。あの戦争でベラルーシは全人口の四分の一を失った。

    ドイツ軍が金髪碧眼の子どもを誘拐して、血液を採取する話がたくさん出てくる。
    子どもを何かの実験に利用したのかと最初は思ったけど、もしかしたら軍人たちのための献血を強制的にさせていたのかもしれない。その血液採取のために、大勢の子どもたちが亡くなったようだ。

    0
    2023年02月08日
  • 戦争は女の顔をしていない

    Posted by ブクログ

    本の存在意義をしみじみ感じています。
    女性なら誰もが手にとって読んでみてほしい。思い知ってほしいです。戦争は女の顔をしていないということを。

    名著だからと手に取りましたが、とても分厚く内容も重く読み進めるのに時間がかかりました。でも1/4も過ぎた頃でしょうか、この本の意義、この本を読む行為の重要性を自分なりに理解し、胸が震え、本の読み始めの時とは変わって、ページをめくる手が止まらずエピソードを自分の中に蓄積していくかのような不思議な感覚になってきます。読んでも読んでも救われることはなく地獄という一言で片付けられることもないような悪夢のようなひどい現実を知り、時にあまりの衝撃で開いた口が塞がら

    0
    2024年12月25日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    「戦争は女の顔をしていない」の著者であるスヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ氏の著書『亜鉛の少年たち』を読みました。

    1979年から1989年までの約9年間行われた、ソ連によるアフガニスタンへの軍事派兵。

    この本は、アフガン侵攻に派兵されて帰還した兵士や看護師、そして彼・彼女らを送り出した母親たちの証言をもとにした「ドキュメンタリー小説」でした。

    前線に送られ戦死した10代の少年たちの遺体は、密閉されて遺族も開けることが許されない「亜鉛の棺」に入れられて戻ってきたという。
    そして、帰還することができた少年たちは、戦場での生活で心が凍りついてしまい、まるで金属のようになっていることがある、

    0
    2022年11月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    Posted by ブクログ

    戦争に積極的な女性たちに驚いた。
    戦争での女性の役割
    戦後の母国での対応
    生き続ける
    語るときの雰囲気、空気
    作者の聴く姿勢

    0
    2022年11月22日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    Posted by ブクログ

    原作より先に漫画を読んで良かったかもしれない。
    少女達は可愛らしい絵柄で読みやすいのだが、『戦場』を書く上ではどれだけの想像力を要しただろう。 特に三巻目が一番衝撃だった。少女達はもちろん、幼い子供達にとっても『戦争』は、決して拭い去れない記憶だ。 何よりも十代の少女達が自分から前線へと志願していく姿(時に男性以上の熱量を持って)、スターリンによる統制教育など、現代で生きる日本人ならなおさら想像し難い。女性が銃を撃つなんて、まず想像できない。『女性』であることの誇りを捨てざるを得なかった戦場で、少女達を突き動かしていたものはいったい何なのか。原作も読まなければ。
    戦争は『記録』に遺された正し

    0
    2022年10月10日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦時、独ソ戦にて戦場にいた『女』兵士たちの声が聞こえる。戦争に男も女もなかったのだと思わされる。ソ連軍に多くの女性が志願したことに驚かされる。狙撃兵、パルチザン...本書の証言は生き残った女性の声によって成り立っているが、当然、亡くなった女性も多かったことだろうと思う。ひとりの女性が戦っている姿が見られるが、彼女たちは『何と』戦っていたのだろうか。戦争とはそういうものなのかと思い知らされる。

    4
    2022年10月07日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

    Posted by ブクログ

    今、このタイミングで読んで良かった。新訳で付け加えられた裁判の記録が、戦争の真の悲劇をさらにえぐるように訴えてくる。

    0
    2022年09月27日