スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    1話読むだけでも自分が起きたことのない時代、経験したことのない戦場の空気と、その中で必死に生きた女性たちの感情が伝わってきて胸が苦しくなる。
    自分がいかに幸せな時代を生きているか、家族で日々穏やかに暮らせることに感謝したくなる。
    軍の中で必死に戦う女性たちの姿が現代の企業や官公庁中で働く女性たちと似ている気がして、男性が作った組織の中で幸せになれる女性はいるのだろうかと思った。

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    2025年04月12日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    本書は物語ではなく、第二次世界大戦で従軍した100万のソ連女性の内、500人以上の生の声を集めたインタビュー集。
    膨大な量で、Audibleでひたすら辛い内容を聴き続けたので楽しいものではないけど、語り継ぐべき素晴らしい資料だった。
    特にソ連には世界でも珍しい女性兵がいたので女性ならではの視点や境遇から語られる戦争の話はとても貴重。
    女性の従軍と言っても兵士や狙撃兵の他に、パイロット、通信兵、看護師、調理係、洗濯係など色々。だけど一番驚いたことは多くの女性が自ら前線を強く希望していたこと。
    『同士少女よ、敵を撃て』では孤児が選択の余地がなく狙撃兵になっていたけど、実態は少し異なる印象。
    中には

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    2025年01月20日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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     吊橋よりはるかに危険な戦場で若い男女がいて、“恋愛”が発生するのは必然。男子二十歳前後、女子はもっと若くティーンで数分間先に死が迫っている(かもしれない)現場で「生きている証」を求め/甘い話はないが、ことに悲惨なのは「前線から逃げたために、『もうしませんから』と泣きながら叫んでも公開銃殺された大学生」と「映画館にスターリンが臨席しているとわかると満場の拍手が10分間鳴り止まなかった(余所では拍手を止める鐘があったらしい)両親も兄も『粛清』された女の子も熱狂した」忠誠心は絶対。ツァーに代替りして生殺を握る神(のような独裁者)スターリン。レーニンは「親父」と呼ばれたが、彼は熱望してもそう呼ばれな

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    2024年12月03日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    今病院まで読んできた全ての巻に通じるが、女性ならではの戦場での苦労と工夫がたまらない。女でありながら男として兵士としての役割もプラスされ、男以上に大変だったはずだ。
    戦争をしてはいけないとつくづく思う。

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    2024年11月29日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ▼(本文より)これは残るようにしなけりゃいけないよ。いけない。伝えなければ。世界のどこかであたしたちの悲鳴が残されなければ。あたしたちの泣き叫ぶ声が。

    ▼1948年、第2次世界大戦が終わって3年後に、当時ソビエトの西部、ベラルーシで、この本の作者アレクシエーヴィチさんが生まれたそうです。親世代は第2次世界大戦に従軍して、親戚も多く亡くなったそう。
     アレクシエーヴィチさんは、20代終盤くらいから、つまり1970年代、冷戦下のソビエトで雑誌記者をされていたそうで、30歳くらいから、
     <第2次世界大戦に従軍した女性たちの経験談を聞き取り集める>
    という作業を始められたそうです。

     この本は、

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    2024年11月28日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    スヴェトラーナ・アレクシエービッチの『戦争は女の顔をしていない』のコミック版の第5巻。原著の各エピソードを個別に漫画化しているので、順番も沿っていないので何巻まで続くのかはわからない。おそらくは第一巻から漫画化しやすいエピソードから採用していたのだろうから、あとどれくらいのエピソードが残っているのだろうか。しかし、この巻の話においてもそれぞれのエピソードが一つの物語をきちんとなしている。それぞれの個人の体験がひとつひとつが重いことの現れなのだと思う。

    スヴェトラーナ・アレクシエービッチの『チェルノブイリの祈り』の増補版、既刊の1.8倍の増補改定、が数年前に出ている。そろそろこちらも読んでみな

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    2024年11月04日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    「でもこれは残るようにしなけりゃいけないよ、いけない。伝えなければ。世界のどこかにあたしたちの悲鳴が残されなければ。あたしたちの泣き叫ぶ声が。」

    帰ってきた彼女たちを苦しめたのは、戦地で優しかった男たちだけじゃない。家族や他の女たちも同じだった。心が痛い。

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    2024年11月02日
  • チェルノブイリの祈り 1巻

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    ノーベル文学賞受賞者のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ氏による名著のコミカライズ。
    文章であれば一文一文が重くて読み進められないものを、一ページ一ページに希釈してもらうことで何とか読めている。
    それでも絵になることで真に迫ってくるものがある。

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    2024年10月15日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    兵士となり、戦闘に加わり、帰還した少年たちの叫び声
    わたしたちは、彼らを目の前にした時、どういう言葉をかけられるのだろう
    私にはわからない

    こういうときだからこそ
    no more war

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    2024年09月06日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    第二次世界大戦中に看護師や軍医としてではなく(そういう人もいたが)、実際に武器を取って敵を殺した女性達の体験を聴き取ったもの。最初の数ページを読んだだけで心が痛み、なかなか読み進められなかった。女性達のほとんどが自ら熱烈に志願して戦場に行ったこと、スターリンを信奉していたことはショック!戦争中は英雄として崇められたのに、戦後は男達の軽蔑の目に遭い、結婚にも差し支えがあったことにやりきれない思いがする。

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    2024年10月08日
  • チェルノブイリの祈り 2巻

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    ネタバレ

    初めて、原作を読んだ時を思い出す。
    ドイツに行った時、夕食に鹿肉が出された時にこの肉は養殖されたものだから、安全ですと言われた時の強烈な違和感と共に。

    ロシアウクライナ戦争で核を使う用意があると簡単に宣言する独裁者。あなたはチェルノブイリの悲劇を現実に見た世代だろう。でも政治家は忘れるのが得意な生き物だから、彼は忘れてしまったのだろう。

    この悲劇はもう繰り返してはいけないのに。

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    2024年08月26日
  • 戦争は女の顔をしていない 5

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    ネタバレ

    『私が一番きれいだったころ、戦争があった』
    敗戦した日本人の詩人である茨木のり子さんがそう詩に書いた。
    そして、勝戦国で戦うこと選んだ女性が同じことを語った。
    戦争は勝っても負けても被害者しか出さない。
    同じことを何度繰り返しても人は変わらないことが切ない。

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    2024年08月24日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    圧倒的。インタビューした一人ひとりの戦争経験で編み上げられた壮大な曼荼羅の織物のような読み物。1000人いれば一千通りの話がある。聞き書きゆえの話のとっ散らかりぶりも、かえって生々しい。
    ソ連が物量的に不足していたことや生きて虜囚の辱めを受けず魂など、日本とも共通する要素はあったこと、しかし特攻隊(海も陸も)ほどの人命の軽視はなかったことを知る。
    愛国心の熱狂は、人をこんなふうに戦場に駆り立てるのだということを体験談の多様さ(あるいは共通する血のにおい)と量でいやというほど知らされる。熱狂の先にある地獄と、生還後の肉体と精神の傷みのすさまじさ、理不尽な扱い。経験した人はとにかくもう二度と戻りた

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    2024年08月16日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    作者は、作中の元兵士や母親などに寄り添おうとしていると思う。
    アフガニスタンの元兵士や母親たちの話を同様にまとめる必要があるだろう。

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    2024年07月15日
  • チェルノブイリの祈り 1巻

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    その時、起こったことが何なのか分からないことが怖かった。現実に起きていたと思うと辛い。こんなものを作ってしまった人間って何なんだろう。

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    2024年05月01日
  • チェルノブイリの祈り 1巻

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    アレクシェーヴィチ「チェルノブイリの祈り」のコミック版。
    「戦争は女の顔をしていない」もコミックになったことで多くの人に原作が読まれた。この作品も世に出て多くの人がチェルノブイリで何があったか、当事者たちの声を聞くことができるだろう。コミックになったことで、よりリアルに伝わるのではないか。

    隠された事実、何も知らずに放射能を浴び続けた人々の最期。遠い国ロシアで起こったことだと片付けられない。おそらく日本で同じことが起こったら、同じ結果になるに違いない。

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    2024年03月23日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ネタバレ

    まず女性が戦争に行っていた事、そしてそれは看護士などもいたが狙撃兵もいたという事。読んでいてここら辺のところがえっ?どういう事?女性が?と頭がついていかなかった。タイトルを見て戦争って女性にとっては大変な事であり、そういう大変だ云々と言う事が女性の視点で書いてあるのかと思っていたから。私は何も知らなかったんだなと思う。まあ確かに大変な事ではあるのだけどそんな言葉で表現するのはあまりに軽すぎる。
    映像化したら目をそらしたくなるであろう場面も。行動も精神も何もかも無茶苦茶になるのが戦争なんだなとあらためて思う。
    これを読んで、戦争に行った人が戦争を語らない、固く口を閉ざしてしまって、という理由がや

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    2024年05月29日
  • チェルノブイリの祈り 1巻

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    実際に起きたことなんだけど、目を背けたくなる内容で…

    事故のこと、なんとなくニュースで見た記憶があるけど
    詳しく知らなかったので、今回初めて知りました

    続きは、読める自信がありません

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    2024年03月19日
  • チェルノブイリの祈り 1巻

    ネタバレ 無料版購入済み

    丁寧なマンガ化

    この事故の対応でソ連崩壊、早まっただろうと聞いています。消防隊の人たちが消火活動をしなければ、もっと被害が拡大していましたので、そもそもの原子力発電所に無理があります。放射性廃物の管理もできないというのに、原子力ムラは極めて無責任なままです。

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    2024年03月13日
  • チェルノブイリの祈り 1巻

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    ネタバレ

    1986年のチェルノブイリの悲劇は1989年のソ連邦の開放、東西ドイツの統合。そしてEUの結成で過去となった。

    あのお祭り騒ぎを覚えている一人として、どこの国の人間でも、誰であっても都合の悪い過去とは向き合いたくない、覚えていたくないのだと改めて思った。

    特に当事者以外のほとんどの人間は。

    魂を搾り出すような叫びに、広島も長崎も、福島ですら忘れている日本人を思う。

    あの悲劇の場所が戦場になっている事を考える。
    そしてプーチンがいつでも核兵器を使う準備があると言う言葉に、人は愚かでしかいられないのかと考えてしまう。

    原作と出会い、コミカライズとなるまで、私は多くのことを忘れていた一人だ

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    2024年02月29日