スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    個々人に焦点を当てているのは良いと思う。

    但し、戦争ってこんなもんなのかな、と感じさせてしまう空気感が、少し怖い。

    人間は何でも慣れていくものなのだろうか。

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    2022年06月09日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    「ねえ あんた 一つは憎しみのための心 もう一つは愛情のための心ってことはありえないんだよ 人間には心が一つしかない」

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    2022年05月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    第3巻。女性たちの口から語られる当時の記憶、そのあまりの惨禍は想像を絶する。
    絵や文章でさえこれほど凄惨なのに、それを現実に目の当たりにし生きるというのはどういうことなんだろう。
    「この戦争に勝利しさえすれば素晴らしい人生が待っている、と信じていた」と話した女性の言葉が、心の底に澱のように留まって、ずっと繰り返し考え続けている。

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    2022年05月10日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    原作本を漫画化したことで、幅広い年齢層の方々に読まれることになると思います。とても良い事だとつくづく感じます。
    ジェンダーが叫ばれるこの世の中ですが、ある意味これは全く違う観点。女性の美しさ、さらにはひたむきな想い、それに勝る強靭さ。
    ウクライナの紛争然り、必読書です。

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    2022年05月08日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    ドストエフスキーの言葉が引用されている
    「1人の人間の中で人間の部分はどれだけあるのか?その部分をどうやって守るのだろうか」

    戦争は一つではない。そこにいた人にとっての戦争がある。戦争の中で生き続けている人もいる。人間の部分を必死に守りながら。

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    2022年05月06日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    3巻で印象に残ったエピソードは、第16話タマーラ・ステバノヴナ・ウムニャギナ赤軍伍長(衛生指導員)の話だ。
    戦時下の過酷な環境で、なんとか生き残り、戦後を迎えるものの、戦地から帰ってきた女性軍人には冷たい仕打ちが待っていたことを知る。戦争は、戦地から日常に戻れば終わるようなものではないことを教えてくれる。長期間、全ての人に影響を与え続ける負の力がある。
    現実の世界では、ロシアがウクライナへ軍事侵攻を始めて50日くらい経過している。なんとも複雑な心境になる。
    我々は、歴史を学ぶことで、過去の事例を紐解き、未来に向けて歩んでいけるのだ。こんな現実だからこそ、学び続けることって大事なのだと思う。

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    2022年04月21日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    漫画で読める『戦争は女の顔をしていない』第二巻。

    第一巻同様に、女性兵として戦った少女たちの過去が語られる内容。途中読んでいて辛くなる度合いは一巻よりも上なように感じた。

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    2022年04月17日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ原作の漫画化。第二次世界大戦時のソ連軍元女性兵士たちの証言から浮かび上がる、戦争の凄惨さと戦後も続く苦しみ。元衛生兵・タマーラの言葉が胸に突き刺さった。

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    2022年04月15日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    二巻は真実を語るということの難しさに触れている。
    一巻にも増して読み応えあり。
    殊に
    ニーナがインタビューで語ったことを否定した手紙を送ってきたくだり。

    体験した抱えきれない出来事は、そのままの形で伝えられるわけではないということ。

    「心の奥底で追いやられているその人の真実と現代の時代の精神の染みついた新聞の匂いのする他人の真実
    第一の真実は二つ目の圧力に耐えきれない
    話を聞く時に彼女のほかに身内や知り合い 
    ことに男性が居合わせると真心からの打ち解けた話が少なくなる
    それはもう聞き手を意識した話になり 
    始終内側の堅い守りに突き当たったセルフコントロールに
    しょっちゅう訂正しようとする

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    2022年04月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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     ほぼ1年ぶりのコミック第3巻。この第3巻が出版される前に、原作の方は読み終えた。

     独ソ戦を共に戦ったロシア人とウクライナ人が、今は敵同士としてとして戦っている。とくかく戦争はダメです。勝っても負けても、それぞれに傷を残してしまう。とても悲しいことです。

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    2022年04月09日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

    購入済み

    戦場の外や戦後の苦しみもある

    女性が戦場で大変な環境で戦ったという話だけでなく、戦場から日常に戻ってからの差別だったり、戦後何年も続くPTSDであったりとおそらくは正式な戦史には記録されていないことが生々しく描かれている。女性が多く戦場に出ていった特殊環境の話と、戦争そのものがいかに人間を壊すかの二つの側面で読んでいてつらい。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    2巻までは過去の戦争の話として読んでいた。現実にロシアとウクライナの戦争が始まってしまった今は、兵士の人たちや子ども達が殺されてしまうシーンがよりリアルに恐ろしく感じる。
    戦争が終わってもいつまでも血の匂いや叫び声が忘れられない人たち。無事に帰ってきても、女性で戦争に行ったと同じ女性たちから差別される。戦争は本当に巻き込まれた人たちの人生を狂わせる。やってはいけないことだ。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

    購入済み

    イデオロギー面での描写

    一巻よりも戦場の描写が少なかったのか、全般的にイデオロギーを信じる人民としての生き方と、生活者としてのいわゆる普通の暮らしを望む生き方の対比が印象に残った。インタビューではおそらくは本音に近い生の声が聞けたはずなのに、著者が文字にした原稿に対しては話をした本人から人間味のあるエピソードを削除されてしまったのが印象的。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    購入済み

    生々しく圧倒される

    監修者の後書きにあるように、元のインタビューの一言を漫画に落としこむにあたって想像で絵にする部分も多かったのだろう。余白をある程度埋めてくれた漫画でも、展開の飛び方などで若干分かりにくいところもある。ただそれもインタビューされた人たちの生の声を紡いでいるからこその分かりにくさなのだろう。女性射撃手のことはこの本を読む前から聞いたことはあったが、それ以外の役割を担った女性たちの戦争の話も当時の戦争や女性の関わりを知る上で興味深い。下着や生理の話などは戦闘行為そのものではないが、戦争という異常事態に急遽女性が放り込まれたことによる当時のリアルを示す生々しい逸話だと思う。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ロシアのウクライナ侵攻を機に、なぜか読みたくなった ※エピソードからのセリフ引用あり

    一ヶ月前に、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。
    ロシアやソビエトの歴史をまったく知らず、何がどうしてこんなことになってしまったのか。それを知るために何か参考になる本はないものかと色々探した。
    この本は私の希望に沿ったものではなかったけれども、どうしても目が話せなかった。読まないといけない気がした。

    読んでいて、広島の平和記念公園を訪れた時と同じ気持ちを感じた。目を背けたくなるような戦時の話。狙撃手、機関士、医師、洗濯係など、あらゆるところに女性がいた。戦っている女性がいて、待っている女性がいて、戦争が終わ

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    2026年02月05日
  • 完全版 チェルノブイリの祈り 未来の物語

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    ウクライナに生まれベラルーシで弾圧を受けながらも、国家の影に隠された人々に取材し、その生の声を届けるジャーナリスト スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ。
    ウクライナにあり、1986年4月26日に事故を起こし、隣国のベラルーシに深刻な放射能被害を及ぼしたチェルノブイリ原発事故。このチェルノブイリ原発事故の事故処理にあたった人々はソビエトにおいては国家の英雄として扱われたが、その事故の被害の真実は長く隠匿され、ベラルーシにおいてもそれは同じだった。

    アレクシエーヴィッチはこのチェルノブイリの事故の処理にあたった人々、その事故処理による被曝で亡くなった人々の遺族、この事故のために住む村を追われた

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    2022年03月06日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    自主的な検閲……。

    「その後もこのように一人の人間の中にある二つの真実にたびたび出くわすことになる
    心の奥底に追いやられているそのひとの真実と、現代の時代の精神の染みついた、新聞の匂いのする他人の真実が
    第一の真実は二つ目の圧力に耐えきれない」

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    2022年02月26日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    第二巻。描かれる、彼女たちから語られる戦禍の惨状は、ますますの苛烈さを増したように感じた。多分読んで知ったことのエピソードが私の中に降り積もっているのだと思う。
    長らく文通を続けていたというニーナさんに、インタビュー記事をまとめた原稿を送ったところ、訂正で埋め尽くされて戻ってきたという話が心に突き刺さる。
    どうしても戦いたくて潜り込んだ本部で、軍服を貰えないからと合切袋をほどいてスカートにして穿いたこと、上官の冗談に騙されたり、大尉の名前を忘れておじさんと呼んでしまったり、"乙女の心は燃えている"と詩に書くような恋があったり。
    お茶を飲みながら、親しく打ち解けて語ってくれた

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    2022年02月07日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    「戦争は女の顔をしていない」2巻。

    ニーナ・ヤーコヴレブナ・ヴィシネフスカヤの第十一話が最も印象深いか。
    取材後に届いた手紙で、語った内容を否定する言葉が綴られていたこと。

    大祖国戦争に勝利した英雄と、戦争に参加した一兵士としての乖離。自分の心を殺して戦ってきた日々が終わり、戦後の日常に戻ってきても、自分自身の言葉で語ることができないというのは、心が休まる日がないのではないかと思う。
    ニーナが語ったエピソードが、日常の冗談に溢れているので、余計にそう感じてしまいます。一方で、生き死にの境をくぐり抜けてきたエピソードもあり、彼女の日常と非日常の違いはどこにあったのだろう。
    「でもあたしはここ

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    2022年02月07日
  • 完全版 チェルノブイリの祈り 未来の物語

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    チェルノブイリのドキュメンタリー。体験者の話をそのまま聞くような気持ちになる。
    とくに、子供達との会話はすさまじい
    「あちこちでネズミの死骸に出くわして、彼らは笑っていたのです。ほらね、ネズミや甲虫やミミズが絶滅しちゃったら、こんどはウサギやオオカミが死にはじめて、そのつぎはわたしたちよ。人間は最後に死ぬんだよ、と。」

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    2022年01月14日