スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのレビュー一覧

  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    モスクワ五輪ボイコット。その原因となった侵攻。無事兵役から帰還した息子が起こす殺人事件。そこから物語は始まる。兵士、看護師、補助員という名目の女性、残された母。数々の証言で浮き彫りにする戦いの実態。何故か訴えられる著者。ドキュメンタリー小説とは?証言の持ち主は証言者その人ではない。それは創作であり事実である。戦争とは?侵略と防御。大義はあっても犠牲は伴う。圧勝、苦戦、敗走。程度の差こそあれ被害は被る。傷つくのは市民、身体だけでなく心も。平和憲法を抱く日本。戦わないはずの国で自分事として考えてみる。

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    2023年01月15日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    1979年-1989年のアフガン戦争に派遣され、心と身体に傷を負った帰還兵士(と言っても臨時に徴収された少年が多かったようだ)や、死亡した子どもたちの特に母親から聞き取った内容、見せてもらった日記や手紙などを元にまとめた本である。

    傷の覚めやらない内でのものなので、その気持ちや行いに偽りはないだろう。
    仲間内でのリンチ、命令に沿わなかった時の仲間への背後からの射撃、上官によるブーツや靴下を舐めさせる等のいじめ、新人工兵に対する地雷突破命令、罪もないアフガニスタン民間人の虐殺、強奪、強姦、これら凡そ人間的ではない日常を紛らわすために、麻薬を吸いウォッカをがぶ飲み、無ければ不凍液に手を出す。

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    2022年12月12日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    1~3巻の感想をまとめて。
    戦争の最前線に行っていた女性たちのインタビューをもとに書かれた原作を漫画化したもの。
    ひどい話がたくさん。
    第二次世界大戦時の話なのだが、今も彼の地で繰り広げられている戦いを思うと、昔の話という一言ですませられない。
    ただ、漫画にすることで読みやすくなる一方、自分の考えを掘り下げづらい印象に。
    ぜひ原作を読んで、絵ではなく文章から受け取る自分の考えをまとめたいと思う。

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    2022年12月10日
  • ボタン穴から見た戦争 白ロシアの子供たちの証言

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    ソ連で第二次世界大戦を生きた子供達をインタビューした本。
    戦争は誰が起こしたのか、と一言で言えるものではないが、少なくとも子供達は完全に巻き込まれた被害者であることは間違いない。
    そんな子供達の視点だからこそ、戦争の悲惨さがわかる。
    自分は良い大人だが、勇ましくもなんともないので、祖国のために戦った女達より、ただひたすら運命に流された子供達の方が共感し、戦争の恐怖を感じた。
    ソ連で第二次世界大戦を生きた女達を書いた「戦争は女の顔をしていない」は、戦後の「戦争に参加した女性に対する社会の扱い」「大祖国戦争という祖国を守った誇らしい戦争であり悲惨さより栄光を伝える社会」など問題点にも焦点があたって

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    2022年10月11日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    WW2のソ連軍の女性兵士のドキュメント書いた人がアフガニスタンでのソ連兵士にインタビューした本。インパールまではいかないけど凄まじく劣悪な状況。今のウクライナもこんな感じなのかしら。

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    2022年10月06日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    第二次世界大戦の独ソ戦で戦ったロシア人女性兵士たちの物語。
    「またまた殺し合っている。一番理解できないことよ……」この台詞が1番刺さる。

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    2022年06月17日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    個々人に焦点を当てているのは良いと思う。

    但し、戦争ってこんなもんなのかな、と感じさせてしまう空気感が、少し怖い。

    人間は何でも慣れていくものなのだろうか。

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    2022年06月09日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    「ねえ あんた 一つは憎しみのための心 もう一つは愛情のための心ってことはありえないんだよ 人間には心が一つしかない」

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    2022年05月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    第3巻。女性たちの口から語られる当時の記憶、そのあまりの惨禍は想像を絶する。
    絵や文章でさえこれほど凄惨なのに、それを現実に目の当たりにし生きるというのはどういうことなんだろう。
    「この戦争に勝利しさえすれば素晴らしい人生が待っている、と信じていた」と話した女性の言葉が、心の底に澱のように留まって、ずっと繰り返し考え続けている。

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    2022年05月10日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    原作本を漫画化したことで、幅広い年齢層の方々に読まれることになると思います。とても良い事だとつくづく感じます。
    ジェンダーが叫ばれるこの世の中ですが、ある意味これは全く違う観点。女性の美しさ、さらにはひたむきな想い、それに勝る強靭さ。
    ウクライナの紛争然り、必読書です。

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    2022年05月08日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    ドストエフスキーの言葉が引用されている
    「1人の人間の中で人間の部分はどれだけあるのか?その部分をどうやって守るのだろうか」

    戦争は一つではない。そこにいた人にとっての戦争がある。戦争の中で生き続けている人もいる。人間の部分を必死に守りながら。

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    2022年05月06日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    3巻で印象に残ったエピソードは、第16話タマーラ・ステバノヴナ・ウムニャギナ赤軍伍長(衛生指導員)の話だ。
    戦時下の過酷な環境で、なんとか生き残り、戦後を迎えるものの、戦地から帰ってきた女性軍人には冷たい仕打ちが待っていたことを知る。戦争は、戦地から日常に戻れば終わるようなものではないことを教えてくれる。長期間、全ての人に影響を与え続ける負の力がある。
    現実の世界では、ロシアがウクライナへ軍事侵攻を始めて50日くらい経過している。なんとも複雑な心境になる。
    我々は、歴史を学ぶことで、過去の事例を紐解き、未来に向けて歩んでいけるのだ。こんな現実だからこそ、学び続けることって大事なのだと思う。

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    2022年04月21日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    漫画で読める『戦争は女の顔をしていない』第二巻。

    第一巻同様に、女性兵として戦った少女たちの過去が語られる内容。途中読んでいて辛くなる度合いは一巻よりも上なように感じた。

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    2022年04月17日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    二巻は真実を語るということの難しさに触れている。
    一巻にも増して読み応えあり。
    殊に
    ニーナがインタビューで語ったことを否定した手紙を送ってきたくだり。

    体験した抱えきれない出来事は、そのままの形で伝えられるわけではないということ。

    「心の奥底で追いやられているその人の真実と現代の時代の精神の染みついた新聞の匂いのする他人の真実
    第一の真実は二つ目の圧力に耐えきれない
    話を聞く時に彼女のほかに身内や知り合い 
    ことに男性が居合わせると真心からの打ち解けた話が少なくなる
    それはもう聞き手を意識した話になり 
    始終内側の堅い守りに突き当たったセルフコントロールに
    しょっちゅう訂正しようとする

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    2022年04月13日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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     ほぼ1年ぶりのコミック第3巻。この第3巻が出版される前に、原作の方は読み終えた。

     独ソ戦を共に戦ったロシア人とウクライナ人が、今は敵同士としてとして戦っている。とくかく戦争はダメです。勝っても負けても、それぞれに傷を残してしまう。とても悲しいことです。

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    2022年04月09日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

    購入済み

    戦場の外や戦後の苦しみもある

    女性が戦場で大変な環境で戦ったという話だけでなく、戦場から日常に戻ってからの差別だったり、戦後何年も続くPTSDであったりとおそらくは正式な戦史には記録されていないことが生々しく描かれている。女性が多く戦場に出ていった特殊環境の話と、戦争そのものがいかに人間を壊すかの二つの側面で読んでいてつらい。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    2巻までは過去の戦争の話として読んでいた。現実にロシアとウクライナの戦争が始まってしまった今は、兵士の人たちや子ども達が殺されてしまうシーンがよりリアルに恐ろしく感じる。
    戦争が終わってもいつまでも血の匂いや叫び声が忘れられない人たち。無事に帰ってきても、女性で戦争に行ったと同じ女性たちから差別される。戦争は本当に巻き込まれた人たちの人生を狂わせる。やってはいけないことだ。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

    購入済み

    イデオロギー面での描写

    一巻よりも戦場の描写が少なかったのか、全般的にイデオロギーを信じる人民としての生き方と、生活者としてのいわゆる普通の暮らしを望む生き方の対比が印象に残った。インタビューではおそらくは本音に近い生の声が聞けたはずなのに、著者が文字にした原稿に対しては話をした本人から人間味のあるエピソードを削除されてしまったのが印象的。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

    購入済み

    生々しく圧倒される

    監修者の後書きにあるように、元のインタビューの一言を漫画に落としこむにあたって想像で絵にする部分も多かったのだろう。余白をある程度埋めてくれた漫画でも、展開の飛び方などで若干分かりにくいところもある。ただそれもインタビューされた人たちの生の声を紡いでいるからこその分かりにくさなのだろう。女性射撃手のことはこの本を読む前から聞いたことはあったが、それ以外の役割を担った女性たちの戦争の話も当時の戦争や女性の関わりを知る上で興味深い。下着や生理の話などは戦闘行為そのものではないが、戦争という異常事態に急遽女性が放り込まれたことによる当時のリアルを示す生々しい逸話だと思う。

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    2022年03月27日
  • 戦争は女の顔をしていない

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    ロシアのウクライナ侵攻を機に、なぜか読みたくなった ※エピソードからのセリフ引用あり

    一ヶ月前に、ロシアのウクライナ侵攻が始まった。
    ロシアやソビエトの歴史をまったく知らず、何がどうしてこんなことになってしまったのか。それを知るために何か参考になる本はないものかと色々探した。
    この本は私の希望に沿ったものではなかったけれども、どうしても目が話せなかった。読まないといけない気がした。

    読んでいて、広島の平和記念公園を訪れた時と同じ気持ちを感じた。目を背けたくなるような戦時の話。狙撃手、機関士、医師、洗濯係など、あらゆるところに女性がいた。戦っている女性がいて、待っている女性がいて、戦争が終わ

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    2026年02月05日