スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのレビュー一覧
-
購入済み
とても深いお話
タイトルを見たときにはどうせ味方の上官や敵兵に強姦されてるエピソード満載なんだろうと偏見を抱いていましたが、中身はそんなレベルの話ではなく軍隊における女性の立場の事を描写されています。
女性の気丈さと切なさに思わず感涙を流してしまう、素晴らしい漫画です。 -
購入済み
良書
今まで知らなかった角度から戦争を捉えられることができるマンガ。
これをきっかけに、戦争を主題とした本や映画を見るようになった。
様々な体験者にインタビューをしてまわるという構成で、短編となっている。
つい涙がでるような体験談もあった。 -
購入済み
空を指す手
勇敢な女たちの従軍体験記を漫画で読み易くした本と朝日新聞で見て、読んでみました。読者は絵があるので視覚的に理解でき、スラスラと読めました。しかし、作者の苦労たるや、服装にしろ、戦車や銃器などの背景にしろ、目で理解してしまうので、適当に書くことができず、きちんと考証して書いているとのコラムでしたが、本当にその通りだと思いました。
性差による決めつけは個人的に大嫌いですが、当時も現代の私たちと同じような考えを持って戦場に飛び込んだ女性たちがいたことは驚きでした。
男性と同じようにと言いながら、最後の最後で女であることを武器に窮地を乗り越えたのも、生死の瀬戸際では仕方ないのかもしれません。
戦争が始まったら、男女関係なくいつ死ぬか分からないギリギリの生を生きるしかないのも、平和しか知らない私には、想像するしかありません。
原野で倒れた兵士の腕が空を指して生き絶えていたという場面が目に焼き付いています。 -
Posted by ブクログ
1991年、ソ連邦崩壊。世界史年表にしたらたったこれだけの
文字数で済んでしまう。だが、その1行は多くの人々の生活を
根底から変えた。
これまでの価値観を180度変えてしまった「20世紀の実験場」
の崩壊は、市井の人々に何をもたらしたのか。「赤い国」を
生きた普通の声を集めたのが本書だ。
国ががらりと姿を変える。今まで「悪」とされて来たことが「善」
となり、「善」とされてきたことが「悪」となる。資本主義への
移行期間に、金儲けのチャンスを見出す人もいれば、ソ連時代の
価値観を捨て去ることへの感傷を抱え込む人もいる。
ソ連はユートピアのはずだった。アダムとイブが住んでいたのは
ソ連ではないのか?と言われるくらい。何故なら、着る物もなく、
食べる物もリンゴしかないのに、自分たちを幸福だと思っていた
から・・。あ、これはアネクドートだったわ。
社会主義から資本主義への転換。それがもたらしたのはハイパー
インフレと紙くず同然となったルーブル紙幣。そして、混乱の
どさくさに紛れて国営企業を手中にし、大金を懐にしたオリガ
ルヒと呼ばれる新興財閥の台頭だった。
「ロシアには強い腕が必要なんです。鉄の腕が。ムチを持った
監視者が。だから、スターリンは偉大なんですよ!」
このように語る人がいる。だから、ロシアはプーチンを選んだ。
再び「強いロシア」を実現してくれる指導者を求めて。
「あの頃は良かった」。実際にはデストピアだったソ連を、懐かし
み、「あの時代」に戻ることを希求する人のなんと多いことか。
以前、ルーマニアでもチャウシェスク時代を「あの頃は良かった」
と懐古する人たちが現われたのも、ソ連を懐かしむことと同じな
のかもしれない。
政治が、経済が、生活が、がらりと変わってしまったら誰でも
「昔に戻りたい」と感じるものなのだろうね。
ただ、近年の日本で「大日本帝国よ、もう一度」と夢見ている人
とは似て非なるものだとは思う。
600ページを超える大作だが、ひとつの国歌が体制を変化を余儀なく
された時、人々は何を感じ、何を思っていたのかを知ることの出来る
良書である。
尚、本書の著者がノーベル文学賞を受賞してから、日本でも岩波現代
文庫で作品が出ている。私がどうしても読みたい『アフガン帰還兵
の証言』も復刊してくれないだろうか。 -
Posted by ブクログ
ミソジニーとジェンダーギャップと戦争の傷が煮詰まっている
戦争に行きたかった人たちばかりで、やや、ほんとかなあ、という気持ちもあるが、本当なのだろう。しかし、当時は戦前に出ることばかり喜んでいたが全然に出るまで現実を知らなかった、と語る人は多く、愛国教育というのは凄まじいものである。幾らかの人間は現在も前向きに捉えているようだから、戦勝国にとって戦争は痛快のようだ。
前書きにはソ連時代の戦争の語られ方が記されているが、戦勝国が振り返る戦争というのは日本人にとっては新鮮だった。敗戦国として、そして軍部による戦争被害者として反省を掲げた日本社会では、戦争は男の顔と女の視線を持ったキメラの様相を呈しているのではないか。日本では、生活に着目した振り返りがロシアよりは盛んなのだろう(そして、男の経験として語られるとはいえ、勇ましく語られることは少ないだろう)とは感じられるところである。
「何をするかなんて疑問を持たなかった。戦いたかっただけ。戦うってことは何か具体的にできることだなんて考えもしなかった。」
「若い人って自分は不死身だと思ってる。私は、自分が死ぬなんて信じられなかった…」
「戦争では思い出さなければならなかった。何か…人間がまだ人間になりきるより前にあった何かを…」
「盲目でその上汚れていなかった。あたしたちは二つの部分からできている、二つの現実で生きていた」
「それまでの当たり前の生活をすぐに止めるのは難しかったわ。心だけでなく、身体全体が抵抗していた。(中略)憶えているわ。あのハイヒールを履いて悦びに溢れてその店から駆け出したのを。ところが至る所煙だらけ…轟音がしていて…すでに戦争の中に身を置きながら、まだ戦争のことを考えたくなかったの。」
「聞き手が多いほど、話は無味乾燥で消毒済みになっていった。(中略)恐ろしいことは偉大なことになり、人間の内にある理解しがたい暗いものが、たちまちどころに説明がつくことになってしまった」
「私たちの時間はどこへ消えてしまったのだろう?何の技術もないし、なんの専門もない。知っているのは戦争だけ。できるのは戦争だけ。」 -
Posted by ブクログ
この本を読むきっかけとなったのは、『同志少女よ、敵を撃て』でした。参考文献となっているこの本に興味を持ちました。100分で名著でも紹介されており、いつか読みたいと思っていたところでした。
証言文学として、生々しい話が多かったと思います。
死と隣り合わせの戦場で、一夜で白髪になってしまったとのエピソードは、大変なストレスだったのでしょう。
それでも、良いエピソードとして、敵であるドイツ兵の捕虜に食べ物を分け与えて、人としての喜びを感じるところは感動しました。
戦争で一番嫌なことは、『男物のパンツをはいたこと』の証言には、肝っ玉が座っていると驚いちゃいました…
戦争の残酷さを知ることも大切なことだと感じました。 -
Posted by ブクログ
チェルノブイリ原発事故の中を生きた
庶民を中心とした証言集
小説ではないので涙が流れる事はないが
同苦しかない作品
最初の証言の愛が死かの選択から始まり
愛に尽くしきった最後の証言が
とにかく心がキューとなり胸が張り裂けそう
事故で
引っ越した先での子供あだ名が「ホタル」だとか
もうどうしたらいいのか
わからないくらいモヤモヤ感いっぱいになる
3.11のあの感覚が少し蘇る感じがあったし
日本でも同じような事があったなぁと感じた作品
日本もそうだったが
国のトップが終わってるとこうなるかと
ひたすらに感じるし憤りしか感じない
ノーベル平和賞受賞とか茶番でしかないと感じる
ソビエト連邦の崩壊が
今のあらゆる国での核開発の原因の一旦なので
余計にイライラ感が募る
このような事故が起きた時の対処法
①頭を石鹸洗う
②ヨウ素剤を飲む
③窓を閉める
④3時間おきに床を拭く
当然
外に出ないとか現地の物を食べない等は除く