スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチのレビュー一覧

  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    戦線に志願する女性は強い!だけど、女は女なんだと痛感する。だけど、この時代を生きぬいて語れる今があるから私たちは知ることができる。戦争は、二度と起こしちゃいけないものだと……。

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    2023年08月18日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    戦車衛生班の女性の話が特に印象的。無邪気で少女らしいエピソードがありつつも、本人はそういった話しは公にしたくない。公に語り継いでほしいものは、戦争での活躍、成功、誇り高き精神など。周囲も戦争に参加した女性への尊敬の気持ちはあるものの、認めたくない、愛したくないといううっすらとした偏見が残る。
    身体的にそんなこと可能なの!?と驚かされる一方、戦中戦後の複雑な精神模様が伺えます。

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    2023年07月25日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    過去の戦争体験を漫画で表現している作品の4巻。ソビエトとナチスドイツの戦争に関わる女性たちの証言から当時を再現している。
    現実の世界では戦争状態になっているウクライナとロシアだが、当時は同じ国だったことがわかる。クリミアを併合して以来、力づくでロシアは国土を拡大している。
    本作品で伝えたい本質が現実世界で生かされていないと感じてしまう。

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    2023年07月11日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    原作を読んでるから、毎回「絵が入るだけでここまで印象がかわるものか」と驚く。今回は人間臭いエピソードが多いな。中には原作で数行というものもあったはず。
    巻末には速水螺旋人の説明が入ってるけど、今回はウクライナがらみが多い。ウクライナやロシアの歴史的成り立ちが(速水氏としては)簡単に説明されてるので、読むと面白い。
    何より萌えミリが流行り始めたときに、それ系オタクにこの原作を「マスト読め」と勧めたのが彼だしなあ。

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    2023年05月21日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    人間臭いエピソードの多い巻だった。
    小梅けいとさんの可愛らしい絵じゃなかったら、ちょっと読めなかったかも、と思うくらい。

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    2023年05月10日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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     アフガン戦争の真実。ソ連政権の巧みなプロパガンダにより徴兵された少年たちは、亜鉛の棺に入れられて帰還した。母親たちは、その棺を開けることは許されなかった。
     アフガン帰還兵、戦没者の母親たちへの多くのインタビューから、戦場で何が起こっていて、人間はどのように破壊されていくのかが明らかにされる。

     この著書が広く世界中で読まれているのは、アフガン戦争の真実を暴いた、ということよりも、「戦争」「戦場」の持つ普遍的な悍ましさ、戦争へ駆り立てる権力者の欺瞞もまた普遍的であることを暴いたと言うことだろう。どんな戦争も、ベトナム戦争も、今起こっているウクライナでの戦争も、そしてかつての太平洋戦争も、同

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    2023年05月04日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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     原作は当然ながら、ロシアによるウクライナ侵攻の前に書かれている。しかし、今起きていることを無視して読むことはできない。今巻の最初の方に、ウクライナ人のエピソードが出てくる、そして巻末のコラムも、ウクライナの歴史が書いてある。そして何より、作中に登場する「独裁者」スターリンがプーチン大統領とダブって見えてしょうがない。

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    2023年05月03日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

    購入済み

    重い

    女たちの戦争の話。
    そして、やはり教育とは恐ろしいと思いました。
    晩年になり、語るなかでも
    戦争は間違っていなかった
    という言葉や思いを感じました。

    そのことに、とても苦しく思いました。

    #ダーク #怖い

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    2023年05月03日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    今回は恋の話、あるいは性の話。
    原作ではどちらかと言うと埋もれていた話が集まっているように思います。
    広く読まれてほしいシリーズです。

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    2023年04月29日
  • 戦争は女の顔をしていない 4

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    当たり前といえば当たり前だけど、戦場でも男女が居たら普通に恋愛が始まるという話は興味深かった。禁止されててもする人はする。

    前巻でも疑問だったけど、戦場帰りの女性がそうじゃない女性から白い目で見られるのはどういうことなのだろう。

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    2023年04月29日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    「戦争は女の顔をしていない」を漫画化したもの

    原作を読んだことがないので、はっきりとは分からないが、漫画化することで、ある程度読みやすくなっているのではないかと思う。

    共産主義としての男女平等的な考え方からも戦争に参加した女性兵たち、インタビューをすることでリアルな状況が浮き彫りになる。

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    2023年04月23日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    まだまだ子どものような少女たちが自らの意志で戦争に関わっていく。殺人も日常になって感覚が麻痺していく様子が生々しい。そしてその記憶は何年経っても残り続ける。
    戦争は本当にしてはならないと改めて思う。

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    2023年04月17日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    パルチザンになって、捕虜になった母や子供を撃たなければならない状況とは、
    次々描かれる悲惨な内容に言葉もない。
    本で読んだ時より絵があることで生々しく迫ってくる。

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    2023年03月30日
  • 戦争は女の顔をしていない 2

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    本と違って絵が深みを与えてくれる。
    インタビューに答えた時と活字になった時の彼女たちの気持ちの違いが真実について考えさせられる。

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    2023年03月25日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    ロシアによるウクライナ侵攻、当初はロシアの圧倒的な有利でウクライナが占領されてしまうと思われていたが、いざ蓋を開けてみると共産主義時代、それよりもっと前の大戦から変わらないのでは無いかと思われるような時代遅れとも言えるロシア側の戦術に驚かされた。この書籍はそのようなかつて(第二次世界大戦…ロシアでは違う呼び方をされるようだが…)のロシアが行って来た戦争を「結果として」勝利に導いた、その裏側で無理やり(或いは思想操作されて)戦場に駆り出された女性達の声を取材した原作の漫画化であるらしい…

    漫画、という事で読みやすくあり、その内容は一気に伝わって来るのであるが、それ故にいつまでも心に残る、という

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    2023年02月22日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    ネタバレ

    やはりすごい本だった。裁判の記録も有難い。
    今回の戦争で,またこんな話がごろごろ生まれているんだろうなと思うと,気が重いというか本当に辛い。

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    2023年02月16日
  • 戦争は女の顔をしていない 1

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    ネタバレ

    ロシアのウクライナ侵攻が長引く現状の中で、テレビか何かで本書が紹介されてあり、とても読みたかった本です。
    戦争の悲惨さ、愚かさ等を知れることはもちろんですが、女性からの視点、思い、苦しみ等を知ることができます。
    戦争に参加する、それも戦場で実際に殺し合いするのは、ほとんどが男性であり、それを語るのも男性ばかりと思っていました。本書のように、戦争に実際に参戦した女性が語る、戦争についての本はあまりないのではないでしょうか。
    描かれてる女性たちは、ドイツのソ連侵攻に対抗するため、戦争に参加したロシア、ウクライナ等の女性兵士たちです。ドイツ対してロシア、ウクライナの女性兵士たちが女を捨て、命を懸けて

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    2023年01月28日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    モスクワ五輪ボイコット。その原因となった侵攻。無事兵役から帰還した息子が起こす殺人事件。そこから物語は始まる。兵士、看護師、補助員という名目の女性、残された母。数々の証言で浮き彫りにする戦いの実態。何故か訴えられる著者。ドキュメンタリー小説とは?証言の持ち主は証言者その人ではない。それは創作であり事実である。戦争とは?侵略と防御。大義はあっても犠牲は伴う。圧勝、苦戦、敗走。程度の差こそあれ被害は被る。傷つくのは市民、身体だけでなく心も。平和憲法を抱く日本。戦わないはずの国で自分事として考えてみる。

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    2023年01月15日
  • 亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版

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    1979年-1989年のアフガン戦争に派遣され、心と身体に傷を負った帰還兵士(と言っても臨時に徴収された少年が多かったようだ)や、死亡した子どもたちの特に母親から聞き取った内容、見せてもらった日記や手紙などを元にまとめた本である。

    傷の覚めやらない内でのものなので、その気持ちや行いに偽りはないだろう。
    仲間内でのリンチ、命令に沿わなかった時の仲間への背後からの射撃、上官によるブーツや靴下を舐めさせる等のいじめ、新人工兵に対する地雷突破命令、罪もないアフガニスタン民間人の虐殺、強奪、強姦、これら凡そ人間的ではない日常を紛らわすために、麻薬を吸いウォッカをがぶ飲み、無ければ不凍液に手を出す。

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    2022年12月12日
  • 戦争は女の顔をしていない 3

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    1~3巻の感想をまとめて。
    戦争の最前線に行っていた女性たちのインタビューをもとに書かれた原作を漫画化したもの。
    ひどい話がたくさん。
    第二次世界大戦時の話なのだが、今も彼の地で繰り広げられている戦いを思うと、昔の話という一言ですませられない。
    ただ、漫画にすることで読みやすくなる一方、自分の考えを掘り下げづらい印象に。
    ぜひ原作を読んで、絵ではなく文章から受け取る自分の考えをまとめたいと思う。

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    2022年12月10日