飲茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「14歳からの」とタイトルについているけど、他の著作とは被らない内容なので、著者の著作が好きだったら手に取って欲しい本。
永劫回帰のニーチェに始まり
合理主義
演繹法で神の存在証明まで行ってしまったデカルト、帰納法&経験主義のヒューム、精神で合理論と経験論を統合するカント、弁証法で絶対精神に行っちゃうヘーゲル
実存主義
ネガティヴすぎて絶望し神に可能性を見出すキルケゴール、実存>本質で社会にEngagementすることを呼びかけるサルトル
構造主義
(無意識を発見したフロイト)、構造を無意識に選ぶというレヴィ=ストロース、言語は無根拠なルールによって成り立っているとして哲学をおわらせたウィトゲ -
Posted by ブクログ
倫理学についての初歩的な内容を小説仕立てにしている本。
倫理学を以下の三つの考え方から説明していて非常に理解しやすい。
・功利主義(最大多数の最大幸福を優先)
・自由主義(個人の幸福を優先)
・直感主義(宗教的な価値観)
これまで哲学書や文学などに接しても晴れなかったモヤモヤが見事に言語化されていて驚いた。自分の中の迷いの原因を突き止められた気がする。
悩める人に必読の書。
<アンダーライン>
★★★「宗教的である」とは、「物質または理性を超えたところにある何かを信じていること」
★★★直感主義者は噓つきにならざるを得ない。だって、わかるはずがないものをわかる、と言い張らないといけない -
Posted by ブクログ
哲学の入門書として最適。
自身の経験を踏まえての対話形式なので、非常に読みやすいし、面白い。
読み終えると、くだらないけど夢中になれる瞬間を大切にしようと思う。
★背後世界
外部から押し付けられた価値観。
勝手なラベル付け。事実ではなく、全ては解釈。
★末人
人生には意味はない。
毎日忙しく働いて、暇を潰すだけの人間。
★ルサンチマン、奴隷道徳、社畜道徳
弱者を善いとする歪んだ価値観
嫌なこと、惨めなことに文句を言わずに受け入れる人が善い
だから、人間本来の生き方ができなくなってしまう
★超人
永劫回帰により、同じことを繰り返す世界
時間を直線ではなく、円で考え、今こ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「フェルマーの最終定理」を題材にして、
"哲学的なもの"(=知への探究心やその情熱)について書かれた本。
350年以上も解かれることがなかった数学における未解決問題が歴史の進展とともに少しずつ紐解かれていく中で、数多くの人々がどのような姿勢でこの問題へと取り組んできたのかどうか。また、彼らはそこに何を思っていたのか。
個人的には数学と聞くと小難しく聞こえるものですが、難しい知識がなくてもなんの問題もなく読み進められます。あくまでテーマは"哲学的なもの"であるため、登場する人々の思いに注目して読むのがオススメですね(そういう後世にもなってますから)。
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Posted by ブクログ
ネタバレいやいや、今どきの人たちも、原理的には、やはり「奴隷道徳的なもの」にとらわれていると僕は思うんだ。ここからはニーチェではなく、僕オリジナルの考えになっちゃうんだけど、今の人々は「奴隷道徳」から少し価値を変えた「道化道徳」にとらわれているように思う。
ーー道化道徳? なんだか言いにくいですね。
芸人道徳とか、自虐道徳でもいいかな。つまり、自分の境遇の悪さを「ネタ的な笑い」にすることで「それをよし」としてしまう考え方のことだよ。たとえば、残業が月一00時間を超えてるとしてさ、その惨めさを「笑い話」っぽく話してくる人って多くない?
ーーあ、それはいますね!「残業一00時間やったよ、社会人として当 -
Posted by ブクログ
ネタバレたしかに、資本主義のおかげで、僕たちの生活は豊かになった。だが、実のところ、もはや十分に豊かになったといえるのではないだろうか。僕たちの生活を豊かにする技術は飽和したといっていいのではないだろうか。だとすると、僕たちはいったい、何のために労働するんだろう?
ものがあふれ、生活必需品を自動的に生産できるシステムすらつくり出せるはずの知恵を持った人類は、なぜ毎日、「お金がない」と言い続けながら、人生を労働に費やし続けているのだろう。僕たちは、働くために生まれてきたのだろうか。
そもそも、最初は、自分たちの生活を豊かにするために、資本主義経済をつくり出したはずなのに、いつの間にか、そのシステム -
Posted by ブクログ
世界的な人口増加に伴い予測される深刻な食糧危機。その解決策の一つとして最近注目されている「昆虫食」について、漫画とテキストでがっつり学べる1冊。小学生から読めます!
昆虫食が必要とされるに至った原因である地球環境問題をはじめ、虫を食べる際の注意点(生食しない・アレルギーに注意する・罰ゲームなどに使わない等)、更には食べ物と宗教の関係についても解説されており、めちゃくちゃ勉強になりました。
以前読んだムシモアゼルギリコさんの「スーパーフード!昆虫食最強ナビ」(辰巳出版)でもおすすめ昆虫食本として紹介されていた書籍だったので、読めて良かったです。
わたしパクチー大好きだからカメムシ食べてみた