飲茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
哲学史を面白く体系的に学べた。
現代哲学はあまり学んでこなかったが、ポスト構造主義以降が面白く別の本も読もうと思った。
哲学を体系的に学べて
第2章 合理主義の哲学デカルト・ヒューム・カント・ヘーゲル
第3章 実存主義の哲学キルケゴール・サルトル
第4章 構造主義の哲学レヴィ=ストロース・ウィトゲンシュタイン
構造が決まってるよね
第5章 ポスト構造主義の哲学デリダ・ボードリヤール
今まで善悪とか二項対立で考えられてきた考え方を壊そうよ
これが最終形態
↓
経済を回すために働く〇→暇×
今まで働くことがよしとされていたけど、
働く必要がなくなってくる
↓
働くことの価値もなくなってくる
そんな中暇は×と言われていた暇を楽しめる人が世の中を変える
↓
幸せなニートが生まれることが新しい哲学のはじまりになるかも -
Posted by ブクログ
ニーチェの入門書。カバーの女の子のインパクトが強くて、書店で手にとるのがためらわれるほど。
ただ、入門書としてよくできている。人生に迷った(カバーの)女の子が、筆者との対話の中でニーチェの思想・思索が語られれるという「嫌われる勇気」と同様のスタイルで、ニヒリズム、ルサンチマン、永劫回帰、超人、大いなる正午、といったニーチェを理解するために必要なキーワードがテンポよく分かりやすく説明されていく。
永劫回帰とか最初出会った時は「ちょっと設定に無理があるんじゃないか」と思ってさじを投げたものだが、本書では女の子の適切なツッコミもあって入門者もぐっと我慢して読み進めることができると思う。
秀逸なのは、筆者がニーチェに出会うことによって人生観にどのような影響を与えたのかという部分。筆者も「実存哲学は理屈で理解してもダメ」と本書で語っているが、「あ、そうなんだ!」という経験を一度でもすることが哲学へのほんとの意味での入門。本書ではその疑似体験をさせてくれるだろう。 -
Posted by ブクログ
面白い。
上手い。高校の授業で倫政をとっていたがとある人間、そいつはこういうことをした+αでテストを受けるみたいなやり方しか思いつかないようなものであったが、この本は違う。教科書ではないのが逆に分かりやすくなっている。具体的には流れがあるのだ。哲学にも明確な流れが。当たり前だと思っていたが、学校の授業では感じられなかった流れと面白さがあった。かなりオススメである。
入門なので哲学を少ししか(人の名前だけとか)知らない人にはかなり面白いと思う。
ちなみに、この本の裏テーマはニートである。それだけ行言っとく。
私は220円でbookoffでたまたまこの本を手に入れた。とてもラッキーだったと思う。ありがとうbookoff!! -
Posted by ブクログ
自由、平等(功利主義)、宗教の三つの価値観を主人公と3人の登場人物が議論を交わす形で話を展開していくので、わかりやすくてめちゃ面白い。
功利主義には、幸福度を客観的に計算できるのかという問題、身体的な快楽が本当に幸福だと言えるのかという問題、強権的になりがちになるパターナリズムの問題がある。
自由主義には、富の再分配の停止による格差の拡大や弱者が排除される問題、自己責任や個人主義の横行によるモラルの低下という問題、当人同士の合意による非道徳的行為の増加の問題がある。
人類の歴史を遡れば道徳、つまり善や正義といった理想を持っている人間の方が悪人よりも大勢人間を殺している。 ニーチェは、神や善や道徳を普遍的なものではなく、支配者が人間に都合よく大人しくさせるための抑圧の道具に過ぎないと主張し、現実の存在に目を向けた生き方をせよと訴えた(実存主義)。これ以降の哲学史において、超越的な存在を肯定する哲学は全く出てこなくなった。
ロールズは、無知のヴェールによる思考実験を行うことにより、差別をせず、自由を保障するという自由の原理と、社会的・経済的不平等が最も不遇な人にとって最大の利益になるような形で存在するのであれば認めるという格差原理の二つが、万人共通の正しさとして浮かび上がってくるだろうと結論付けた。
構造主義は、人間は何らかの社会構造に支配されており、決して自由に物事を判断しているわけではないと考える。ミシェル・フーコーは「監獄の誕生」の中で、刑務所というシステムが歴史的にどのように誕生し、それが人間にどのような影響を与えたかについて分析し、刑務所は悪人の生活を監視して正常な人間に矯正する装置であると考えた。街を歩く人のほとんどがスマートフォンなどの情報機器を持っている現在は、監視カメラを持ち歩いて互いを監視しあっている状態と言える。
内容的には学生向けなんだろうけど、今まで読んだ本のベスト10に入りそう。 -
Posted by ブクログ
著者の飲茶さんは哲学の専門家ではなく、元理系のサラリーマン。著書に「14歳からの哲学入門」など哲学や科学などの学問を平易に解説する本を書いています。
本書も哲学を全く知らない人向けに書かれた、大変面白い本になっています。
「相対性理論」、「カオス理論」、「エントロピーの法則」等を大雑把にかつわかりやすく解説したあと、「2重スリット実験」、「コペンハーゲン解釈」、「シュレディンガーの猫」といった量子力学の入口まで読者を導き、だんだんと科学から哲学や倫理問題の領域に議論を移してゆき、科学論理の脆さを突いてゆくのはうまい流れと思いました。
「哲学的な視点で『科学的な正しさ』を問いかけていくと、実はそれがかなり危ういものだと気づかされるだろう。
いままで確かだと思っていた景色がガラガラと崩れる瞬間は、怖いけども、ちょっぴり楽しかったりもする」
終盤では「意識」の問題に入ります。「どこでもドア」の寓話はかなり怖いけど「意識」の本質がモヤモヤながらも見えてきました。
哲学の難しさよりも面白さに重点を置いた本。文庫版の面白い本です。哲学の入門の入門として手に取って損はないと思います。
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Posted by ブクログ
キリスト教の権威が失墜し、人々は神に頼らず、自分達の理性で物事を考え始めた。そこで、人間が認識できる範囲はそもそもどこからなのかを考えたのが、デカルトやカントといった近代哲学者だった。彼らの主張は合理主義と言われる。
合理主義的は、人間の性質を抽象化したものである。でも個人個人の思考はそんな簡単に一括りできないだろう、現実をもっと重視しよう。そんな実存主義が、キルケゴールやサルトルらによって広まった。
その後、人間の思考は、属する社会や文化によって異なる「構造」によって決まってしまう。だから、どんな構造があるのか考えようという、ウィトゲンシュタインらによる構造主義が現れる。
構造主義のあとは、反哲学主義。デリダは構築なんて解釈次第でなんとでも捉えられるという脱構築を主張した。
そして、いま。新しい哲学はもう現れないという。ボードリヤール曰く「哲学は死んだ」。だが、偉大な哲学者達は、現状の常識では思いもつかない考え方を編み出しできた。哲学は死んだ。そんなこと知るかとばかりに新しい常識を生み出す人物は現れるのか?否、常に常識を疑い続けよう。そうすることでなにか見えてきそうなものだ。
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Posted by ブクログ
哲学と倫理の繋がりを知り、難しいのに面白い本だった。
倫理は善く生きるための学問で、大きく「平等、自由、宗教」が根幹にある。
平等は功利主義といい、最大多数の最大幸福を目指す。
自由は自由主義といい、個人の自由を重んじる。
宗教は直観主義といい、イデア、あるかないか分からないが信じるものがある。
どれも欠点がある。
功利主義は幸福を言及できないし測れないこと。
自由主義は弱者が生まれること。
直観主義は説明がつかないこと。
そして生まれた構造主義。思考も事象も枠の中でしかないこと。
刑務所の中では囚人は囚人らしく、看守は看守らしく演じるように、社会でも同じように社会の中のその特定の環境下の存在として振る舞う。
そこから抜け出すことはできない。
だから、それらを加味した上で自分の善を進めればいいのではないか?という結論。
すごく分かった。し、それぞれに共感した。
まず、善を3つにわけて、それらの主義、主張を知れたのが大きくて、それの反論も論理的で分かりやすかった。
構造主義に対してと、ポスト構造主義に対しても説明があり、とてもとても分かりやすかった。
あと、「原典をあたる」のを伝えていたのにも共感した。
読みながら、自分は自由主義であり直観主義だと思ったけど、功利主義も構造主義も理解したつもりだった。それに自分がそこまで「主張していない存在かも」と思って、つまり「〜〜主義だ」って言わないことで、どっちつかずの自分だったと思った。そして、そこについて考えが及んでいないことも感じた。
フーコーの研究についてを読んで、追究の目線と姿勢に感銘を受けた。
どっちつかずの人間になってきているんかな?
AIが発展したり、新たな生物と関わる瞬間に、決断が起こるだろうし、そのために今のうちに詰められるところは詰めとかないとと思う。
それと思考するってやっぱり大事なことだと思った。
考えないと言葉にならないし、言葉がないと主張できないし、主張できないと決まらないし、決まらないと進まない。
一人でも考えることが増えて質が上がれば最善が尽くされるだろう。