飲茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハイデガーの哲学を物語形式で解説しており、難解なテーマも不思議と身近に感じられた。
「死」について考えるなんて、普段は避けたいと思うものだけど、本書では「死を考えることで、人生の本質に気づける」と語られている。特に、「死期を知らされた今も、趣味や仕事が本当に幸せか?」という問いは、自分の日常を見つめ直すきっかけになりそう。
また、「人間は存在について語れないのに、なぜか理解している」という部分も印象的。普段何気なく使っている「存在」という概念が、実はとても不思議で奥深いものだと気づかされた。
今この瞬間をもっと大切にしようと思える一冊で、いつかまた再読したい。 -
Posted by ブクログ
東洋哲学は、「学ぶこと」では決して理解に達することができない、と本書の冒頭にありましたが、全くその通りだと思いました。ここで、感想を書くこと自体が、理解していないことを証明する行為でありますが、書かせていただきます。東洋哲学の「私がない」という概念ですが、本書を読んで、ぼんやりと理解できた気がしています。もちろん、この感覚は「悟り」ではなく、あえて言うなら、「悟り」の入り口の門の前に立てた、とでもいえばいいでしょうか。この門の先に「悟り」があるかもしれないが、とても入れない、といった感覚です。もっとも、「門」とか「門の先」とかと表現していること自体が、「物がある」と認識しているわけで、この「物
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Posted by ブクログ
おもしろいしわかりやすすぎる〜!
今まで仏教書を読みながら「でもこれってこうじゃない?」と頭の中で反論していたことに飲茶さんがビシビシ突っ込んで解説していってくれるから、読後のいやでもやっぱり…がない 読者がわかるまで例えを使って何度も根気強く教えてくれるイメージ
東洋哲学は経験がなきゃ理解したと言えないから、だからこそ新興宗教やカルト集団がたくさん誕生するのかなと思った 悟った、ってわかんないもんね。
たしかに法華経とかって釈迦の「たとえばさ…」みたいな話が多くて、読者側はこれがかえってはぐらかされたように感じていた でもそれは書かれてるように釈迦が悟りへ「辿り着くこと」だけを重要視してい -
Posted by ブクログ
ネタバレ「哲学は死んだ」
タイトルと表紙に長いこと見事に騙されていて、14歳の頃に途中で諦めてしまったのを気にして今まで読めていなかったけど、久しぶりに恐る恐る開いたらあっという間に最後まで読めてしまった。
偉大な哲学者たちが難解な言葉を駆使して語る哲学はすべて14歳の頃に持つ反抗心(言ってしまえば厨二心)に帰結し、極端に突き詰め、すでに存在する理論に疑問を呈して容赦無く全否定していくことから哲学は発展してきたという歴史を辿ることができる。
その哲学者たち一人一人の、説得力があったり極端すぎてなかったりする理論に興味深く耳を傾けていたら、最終的に哲学はすでに終焉を迎えていたことを伝えられる。学問 -
Posted by ブクログ
東洋哲学と西洋哲学の違いや、東洋哲学の変遷がわかりやすく学べて有意義な本でした。
読み終わった今思うのは、これから先の未来に東洋哲学はどう残っていくのだろうかということ。日常生活において祖父母など身近な先祖を仏様として意識することはあっても、無とか悟りとか禅などの哲学に触れることはほぼない。また、世界中が繋がっているせいか西洋とか東洋などの地域性もない混ぜに均質化しているように思われ、インドや中国や日本などの哲人たちが繋いできた求道の存在感が薄らいでいる気がする。そんなことにさえ捉われないことが哲人たちのスタンスなのだろうけど、果たして現代って望ましい方向に向かっているのかな、というのが気にな -
Posted by ブクログ
ニヒリズムとは
この世界にこれがしたい!こういう風になりたい!という目指すべき価値が見出せなかったら俺たちが行き着く先はの人生はせいぜい生存のための作業を仕方なくやり続けながら、ひたすら暇を潰して生きる。ぐらいのものであろう。ニーチェはそういう類の人間を末人と呼んだ。彼が生きていた20世紀から200年ほどに渡り、こう言った末人がどんどん増え続けていくと考えたのである。
ごく一部の人々が代わりにその当たり前に反逆してくれる。天邪鬼なやつ。みんなはXだっていうけどよ、俺はそうは思わないね。別にyでもいいんじゃね?新概念、彼らは集団の中に存在しなかった新しい価値観Yを創造する。古い価値観は時代との