飲茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一年くらい前に「哲学的な何かあと科学とか」を読んで、次は数学だな、と思っていた。
科学の方はかみくだいた表現のわりにけっこう難しくて、数学はもっと難易度あがるかも…と思って覚悟して読んだ。
私にとって聞いたことはあるけどよく知らない、フェルマーの最終定理。
この数学史上、もっとも難解な問題に挑む数学者たちの歴史をなぞりつつ、役に立つこととは、ひいては生きることとは…を問うていく内容。
いやぁ…飲茶さんの書き方のせいもあるとは思うけど、めちゃくちゃエモーショナルでドラマチック。
フェルマーの最終定理がなんなのか、そんなの全然わからなくてもとても面白く読める。
一見無機質とも思える数学を軸にして、そうは言ってもそれを取り巻く血が通った人間のドラマを数百年単位で追っていくうちに、その背後に世界の理を通す美しい繋がりを漠然と感じて、「神様って本当にいるのかもしれない…」と思ってしまった。
御多分に洩れず、私も「この公式がこれからの人生で一体何の役にたつんだよ!」と忌々しくツッコミをいれていた学生だったのだが、半世紀近く生きていると、人生の中でいつ何が役に立つようになるのかは、出会ったその時にはわからないということがだんだんわかってきた。
そして全てはうっすら繋がっていて、
その繋がりが垣間見えるのはとても気持ち良くて美しいのだということも。
こういうのを突き詰めていくのが哲学であり、その過程でもしかしたら何かへの信仰が芽生えるのかもしれないな。
いやぁ、面白かった。
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Posted by ブクログ
1 どんな本?
哲人ニーチェの哲学の概要とその使い方を著者
の経験を例に教えてくれる本。哲学を自身の人生に
役立てている話は初めて聞いた。入門書としてこれ
を超えるものはあるのかな?
2 なんで読んだの?
(1) 飲茶さんの本だから。
(2) ニーチェの概要を知りたい。
(3) 次にニーチェの話しを聞いたら理解できる状態
になりたい。
3 構 成
5章構成249頁
「哲学とはなんなの?」から始まり、5章のまとめで「全ての人が自分なりの芸術(楽しみ)を持って生き
ていけます様に」と終わる。対話形式で各章ごと
まとめもあってとてもわかりやすい構成になった
いる。
4 著者の問題提起
現実に存在しない価値観、現代のマイナールール
(常識とか思い込み)に苦しんでいる人がたくさん
いる。
5 命題に至った理由
ニーチェが本当に届けたかった事をガツンと伝
えたいという熱い思いから。
6 著者の解
実存を蔑ろにする非現実的な価値観の正体を暴
きたて破壊して、芸術(生きがい)を見つけて幸福
に生きて皆幸福に生きるべきだ。
7 重要な語句・文
(1) 本質哲学、実存哲学
(2) 永劫回帰
(3) 偉大なる正午
(4) 背後世界
(5) 奴隷道徳
(6) ルサンチマン
(7) ニヒリズム
(8) 生の高揚
(9) 奴隷道徳(架空の価値観を持ち出して現実の気
持ちを無視して無いか?)
(10) 超人
(11) 末人
(12) 芸術
(13) 力への意志
8 感 想
とても分かりやすくて楽しかった。著者の人柄
が伝わって来てとても素敵な読書になった。
刺さったのは奴隷道徳。私は明らかに末人の時期
があった。
深く知りたい事はニヒリズム。「俺どうせバカ
だし。勉強しても意味ねーし。」みたいな事も
かな?
人に勧めるなら末人。そんな奴が周りにたくさん
いる。
図で背後世界等とても分かりやすかった。
タイトル通り入門書として最強(最高)だと思
った。
9 TODO
(1) 次のニーチェの本の購入
(2) 子育てに活用(考え方を提示、本の勧め)
(3) 自己の芸術を高める。
10 問 い
常識とは?
11 答 え
地方ルール(やらなければいけない事なんか無い) -
Posted by ブクログ
哲学の大きな流れを、今の言葉に置き換えて要約して、わかりやすく説明してくれている。
その時代の価値観を斜に構えた哲学者が蹴飛ばす様を、擬人化して説明してくれるので、とてもわかりやすい。
このノリが軽くてウケる!
そして哲学者達の幼稚さにひっくり返りそうになるけど、なんとも尊くて、愛おしい。
現代は「これがしたい!」という目指すべき価値を見つけ続けながら生きるのは大変。
ニーチェは、これに疲れて、ただ暇を潰す「末人」が増えると予測。未来を生きるより今の一瞬を大事にしろと言う。
新しい価値観を定義付けた。
そして新時代の哲学は「暇」な社会への適応。人生100年時代、AI・自動化、人口増加、コロナでの新しい生活様式の見直し。
労働には価値があり、人間は働いて当たり前の考え方を前提にすると暇が苦しみにる。
なるほど、暇さえも苦しみになるんだね。
もうお釈迦様や達磨様に教えを請うしかない。
文中にはキングオブニートとあるし笑
さあ次は仏教かな。
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Posted by ブクログ
「本書が伝えたいことは、すべての哲学は、十四歳レベルの発想、誤解を恐れずに言えば、『極端で幼稚な発想』からできているということ。どんな哲学書も難解そうに見えて、その『難解な部分(あらゆるツッコミを想定して専門家目受けに厳密に書かれた部分)』を取っ払ってしまえば、根幹にあるものこの程度にすぎないということだ」(本書「はじめに」より)。
上記のポリシーのもと、西洋の名だたる有名哲学者の主張をできるだけわかりやすく解説している。それでも、本当に14歳が本書を読んでその内容を理解できるかどうかは疑問。
昔流行った「構造主義」とはなんだったのかが、本書を読んで初めて少しではあるが、理解できた。
続編として本書の東洋哲学版も期待したい。