あらすじ
最高の真理を求めた男たちの熱き闘い!ソクラテス・デカルト・ニーチェ・サルトル……さらなる高みを目指し、知を闘わせてきた三十一人の哲学者たちの論が激突。まさに「史上最強」の哲学入門書!
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Posted by ブクログ
読みやすいし、普通に面白い。
バキを知らない自分でも問題なく読めたので、漫画ネタに不安がある人も安心していいと思う。
哲学の概念がとにかく分かりやすくて、難しいところがないのに頭はちゃんと刺激される。
「哲学ってこんなに面白かったのか」と素直に思えた。
入門書として完成度が高くて、人におすすめするとしたら真っ先にこれを挙げたい。
もっと早く読んでおけばよかったと本気で思う。
Posted by ブクログ
哲学ってよく分からないって方でも読みやすく、引き込まれると思います。
あっという間に読み終わった!
特に「国家の真理」、「神様の真理」の章は、ふむふむ、なるほど!と頷きながら読み進めた。
とにかく面白いです!
Posted by ブクログ
普段は、小説ばかりなのでたまには哲学でも。と思い
哲学には詳しく無いのでとりあえず入門からと軽い気持ちで読んでみたら…
本当に分かりやすいし、面白くてあっという間に読み終わりました!
ソクラテスの「無知の知」の真の意図も
ニーチェの「神は死んだ」と言った時代背景も
分かると「確かになぁー!」と言いたくなる。
というか、この本に出てくる哲学者の言ってること全てに「確かになぁー!」と言いたい!!
色々考えすぎて頭の中で思考がぐるぐる止まらなくなるけど…
それはそれで、悪くないな。って、思える本でした!
Posted by ブクログ
読みやすい。とても面白い。
哲学に興味がある友人がいたら一番最初に勧めたい本です。
有名な哲学者がたくさん出てくるのでこの本を読んで興味が湧いた哲学者について深掘りしてみるのもいいと思います。
Posted by ブクログ
普通の哲学入門書にはバキ分がたりない!バキのように強さに一生をかけた人達、哲学者も強い論(誰もが正しいと認める)に一生をかけたので!
◎プロタゴラス
紀元前400年頃、ギリシア、相対主義。
相対主義「絶対的な真理はない!人それぞれ!」
狩猟から農耕になり、都市(ポリス)を形成し村が群れると村ごとの常識が異なる。(雷は山の神の怒りor神の夫婦喧嘩etc)ゆえに真理も存在しない(場所や時代により変わる)論。
「人間は万物の尺度」結局はそれぞれの個人の価値観だよねって主張。当時民主主義だったので大ウケ。どんな事も論点ずらして主張できた。
◎ソクラテス
紀元前400年頃、ギリシア、無知の知
無知の知はナゼナゼ期ばりに、ずっと何故を繰り返して聴くと答えに詰まる。ってことは知らないのに言ってるんですねとバカにする。
真理を追求せよと言いたかった。
◎デカルト
1600年頃、フランス、方法的懐疑
数学はいくつかの公理から導かれ証明できる。三角形の内角の和は180度とか。
哲学もそうでは?ちゃんとした公理を探す。目の前にりんごがある…いや、悪魔が見せる幻覚かも。悩んだ挙句、悩む自分は絶対居る!「我思う、故に我あり」
◎ヒューム
1700年頃、イギリス、懐疑論
「我あり」ってなんや?それ、「経験」やろ?
ペガサスは経験無いのに知ってるのは、複合概念(馬と翼の経験を合体)で得てる。神もそうだろう!
科学も、火を触って熱いというのは、偶々今まで100万回そうだったけど次は違うかも。妖精が火を触る人を見て熱さを与えてるだけで、妖精を捉えると熱くないかも。科学は思い込み。
◎カント
1700年頃、ドイツ、批判哲学
ヒュームの言う通りだが、なぜ多様な経験をした人が数学とかで行き着く結論が同じなのか?
経験の仕方に共通の形式(空間的、時間的)がある!
だから、人間にとっての真理はある!
イソギンチャクにとっては、上から落ちてくる餌が世界の全てだが、人間にとっては三次元。もっと違う生物にとっては人間もたかが3次元かも。
「真理は人間によって規定される」
真理は一つではなく、それぞれの生物ごとにある。
◎ヘーゲル
1700年後半、ドイツ、弁証法
互いの考えを徹底的に戦わせる。丸と主張する人と四角と主張する人も、徹底的に話し合えば円柱だったことに気づく。真理も徹底的に戦い続けた先に辿り着く!
◎キルケゴール
1800年頃、デンマーク、実存主義。死に至る病
「まって、それ何年かかるん?」「その為にしねるぐらいのが真理やろ!」
◎サルトル
1900年頃、フランス、アンガージュマン
「人間は自由の刑に処せられている」
何が正しいのかわからないのに放任された。
サルトルはそんな状況でも決断して強く生きるべきと言う
◎レヴィ=ストロース
1900年頃、ベルギー、構造主義
部族は劣ってると思ってたが調べると独自の文化で形成されてる。サルトルみたいに、決断の先に真理があるのか?それは西洋の真理であって部族の真理ではないのでは。部族を導く西洋が真理を見つけなければという構図は違うのでは?
西洋では時間は過去から未来に一直線で進む(PDCA的な)。東洋(インド)では時間は輪廻。東洋では誰がいつ生まれていつ何をして…ではなく、同じ物語を洗練させて行く。それが本質。どうせ繰り返すので記録するだけ無駄では?
◎デューイ
1850年頃、アメリカ、プラグマティズム
真理とかいいから、実生活に役立つこと考えよう!
愛とは?真理とは?の本質じゃなく、で、それって役立つの?という観点。道具主義。
人を殺すことは悪いこと…も本質が曖昧だが道具主義的には、「人を殺すと悪いというルールは何の役に立つの?」と考えられて答えが得やすい。その世界はいつ殺されるかわからず危険だから、そういうルールを植え付けている。
有用であればそれが真理。
◎デリダ
1930年、アルジェリア、脱構築
西洋は音声中心主義でダメ。話し手を大事にする。
話すことを考え→発話し→聞いて→話されたことを考える
つまり、答えは話し手のみ知る。死んだ哲学者が書いた文章の正解は不明で手に入らない真理。(というか聞いても聞くのが言葉だから正確に伝わるかは…ループ!)
読み手中心主義の方がいい!
◎レヴィナス
1900年頃、リトアニア、他者論
自分がユダヤ人収容所で死んでも続いて行く世界が怖い。イリヤ。この世界は他者(自分に無関係にそこにあり、決して理解できない不愉快な何か)で溢れている。
ーーーー以下第二章だけど、一人一人メモってくのめんどくさくなったので、いつもどおり印象に残ったヤツだけ…
ソクラテスの弟子で、「国家」という本を書いたプラトンはイデアを考えた。三角形の石って厳密には三角形じゃない。厳密な三角形すらピクセル単位で見るとガタガタ。厳密な三角形ってみたこともないはず。なのに何故厳密かどうかがわかるのか、別世界に究極の理想の姿が存在する。それをイデアと呼ぶ。
なので、「国家のイデアを知る哲学者が王になるか、王は哲学を学ぶべき」哲人王思想。
で、国中の子供達を集めて英才教育するアカデメイアを作り王を目指す。
そこで最優秀賞のアリストテレスはイデアの存在を疑問視。ってかイデアがどうのってダルくね?馬は四足歩行でたてがみがあって顔が長くて…という要素を持ってるから馬では?どんな特徴を持つのかよく観察すべき!ってことで様々なことを観察して纏める。自然科学であり万学の祖。ちなみにイルカは乳を飲ませるから魚ではなく哺乳類と分類したのもアリストテレス。
儲けることを悪とする考えは西洋でも東洋でも存在する。西洋だと「金持ちが天国に行くのはラクダが針の穴を通るより難しい」東洋だと士農工商のように商人の身分が低い。(と書いてたけど、士農工商が身分順ってのは誤読だった気がする)
利益を追求すると権力者を脅かし、みんなが豊かになろうとすると地道な穀物生産が行われなくなる。
と、されているがんなこたぁなくて、神の見えざる手によって調整されて自分だけ有利にはならん。全体の利益になっちゃう。だからどんどんお金儲けしろ!
マルクスは資本主義は破綻すると言う。労働者が100稼いでも会社からもらうお金は10だから。資本家が搾取している。資本家の競争で叩き合いになり、労働者が犠牲になる。だから、国家が全て管理する社会主義を提唱。でも失敗。平等と言っても共産党官僚は偉かった。また、平等だからやる気がなくなった。
社会主義は大きいプロジェクトには強く、宇宙なんかは一時的にアメリカを上回った。ただ、小さいプロジェクトに弱い。サラリーマンがお昼に会社から出てきて遠くまで言っているのを見て、近くに定食屋を作って、2号店3号店…大金持ちに!または、全然当たらず店が潰れて借金で首が回らなく…。前者ならみんなに必要だった、後者ならいらんかった、だけ。これが共産主義だとお役所仕事で不真面目に配置を決めるので、非効率な町並みが作られる。
マルクスの予言した資本主義の崩壊は未だ起きてない。何度も不況や恐慌は発生しつつ、しぶとく行きている。次の危機は乗り越えられないかもしれないし、永遠に崩壊しないかもしれない。
資本主義社会の今、何のために働くのか。新しものを作り続けることを辞めると小さな工場は倒産する。マグロのようにドンドン新しいものを作り続ける必要がある。お金を稼ぐため?もインターネットの発明でほぼ不要になってる。田舎の小さな部屋にパソコンを置いてネットしてれば楽しく生きれる。月に何日かバイトすればいい。
そんな現状では、ニートが出てきたりFIREして必要な資金だけバイトで稼ぐ人が出てきて当然。だが、それだと資本主義は退廃する。国家は何をしてくれるのか?
国家は何もしない。今は何主義の時代か?新自由主義である。
自由主義はアダム・スミスの哲学で、自由に行動しても神の見えざる手でみんなが幸せになる。という主張。
自由主義は世界恐慌と共に滅んだ。国家が市場を監視し、コントロールすべき。景気が悪くなるとドカンと金使って公共事業をやる。が、お役所仕事で赤字施設まみれになった。でも、どうせ税金で補填すりゃいいやと。そしてドンドン赤字が膨らみ税金が上がり国民の負担が…。やっぱり国家が市場をコントロールすべきじゃない!
ということで、新自由主義が始まった。ポイントは2つ。
「構造改革」民間企業を制限する法律を撤廃して自由に商売させよう!見えざる手を信じよう!結果、タクシー会社は乱立して倒産まつり、派遣会社も乱立して派遣だらけで景気が悪くなったら失業。
「小さな政府」郵便や高速などは公共事業で国が運営してたが、民営化!
で、結局国はなにかしてくれるのか?見えざる手がなんとかしてくれると祈ってくれる!!そのうちなんとかなるはず。そりゃ勝ち組負け組出てくる。
ーーー以下第三章。神様の真理。
紀元前のエピクロス。快楽主義という名前でアヘアヘ誤解あるが、これは征服されまくりの世で幸せを探す他学派が、盗まれると悲しいから財産持たずに裸になるべき!(キュニコス派)とか、厳しく生きよう!食べたくても少しだけで我慢!(ストア派)と比べると、普通に生きようよw(エピクロス派)ぐらいのレベル感。
彼は神については「おったら人間を気にかけるけ?あれ食うなとか、それやるなとか言うか?ってか、人間側からイメージを押し付けるほうが悪くね?」と、神様を気にせんでええやろと言ってる。
イエス・キリスト。キリスト教の元のユダヤ教は一神教で選民思想(終末に救われるのはユダヤ教信者だけ)。ユダヤ人は「連れ去られて→奴隷化→逃げ出して→悲惨な逃亡生活→やっと国家作った!→滅亡→奴隷化」という歴史をたどり、国なし民族として他国で汚れ仕事しつつ、「コレは神の試練…救世主が救ってくれる」と思いながら生きる。現れた救世主イエスは言った
「汝の隣人を愛せよ」
は?いや、殺してくれよ、敵を!
「汝の敵を愛せよ」
いやいや、殴り返してよ!奪われたものを取り返してよ!
「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ」
「上着を奪うものには、下着も与えよ」
・・・はい、捕まえて、十字架に貼り付けて、串刺しにしてぶっ殺しました。
新興宗教キリスト教の信者たちは「あんな優しい人に酷い!!」と言いまわった。ユダヤ教の規則もめんどくさくなってきてる中、隣人を愛せのシンプルが響いた。
ニーチェ「神は死んだ」
ニーチェ「神とは、弱者の恨みが作り出したに過ぎない」
ニーチェ「神への信仰は弱者の恨みが生み出した歪んだ負の感情。人間本来の生を押し殺してる」
やべえヤツ。
ニーチェ「いやいや、元々古代だと善いこと=強いことで、悪いこと=弱いことじゃん。ユダヤ人が奴隷中に変なことになったやで。殴って!隣人を愛すよ!ボクは御主人様が憎しみの心から逃れられるように祈るよ!!そして、善が悪になり、悪が善になったんや。」
そうかもなぁ…「ボクは、カネと権力がほしいです!」って人いたら、いい人だ!ってならないよな現代でも。
ニーチェ「既存価値観が崩壊しても「超人」になれば解決や。めっちゃツエエやつ。肉体でも、金持ちでも、勉強でも、ひたすらに努力してツエエになればええねん。髪が死んでも超人は大丈夫や」
ニーチェはすべての価値観が崩壊した終末の時代を生きる人達、末人を著書で書いてる。末人は何も目指さず健康とよき眠りを求め穏便に人生が終わることを願ってなんとなく生きてる。…えっ?俺ら?
ーーー以下第四章。存在の真理。
哲学はタレスが紀元前600年頃に「万物の根源は水である」から始まる。全部乾いたらチリになるし、って。ヘラクレイトスが「万物は変化する」(岩は砂になり、砂の粒子が木になって、りんごになる)に行き着く。でも、パルメニデスは「万物は変わらない」(りんごを刻んで刻んで、小さくなってもりんご)と言う。古代ギリシア時代の哲学をまとめるのはデモクリトスで、めっちゃ分割したら「原子」になり、他の原子と結合したり分離したりする原子論を唱える。原子は変化しないが、原子が結合したり分離したりで変化するように見える。
※ なんだかつまらなかったので、コレ以降流し読みした。
近代言語学の祖、ソシュール。人工言語を作って授業で発表!…したら論文も書かずに病死!!学生がどんな授業だったのかをノートを持ち寄って頑張って作った「一般言語学講義」
ソシュール以前の言語学は「赤くて丸いモノ」に「りんご」という言葉がラベルのように貼られていた。ソシュールは「区別するもの」に名前をつけていると解釈した。
解りづらいが、いろんな形の石を見て我々は「石だね」と区別はしない。でも、りんご・スイカ・メロンを見ると、「りんご・スイカ・メロンだね」と区別する。
宇宙人に見せると、「有機物だね」ですむかも。実際、papillon(パピヨン)とフランスでは区別しないが、日本では蝶と蛾で区別する。英語のsisterも日本語だと姉/妹と区別する。つまり、「言語体系の違い=区別体型/価値観の違い」である。
区別する場所を変えると世界は違って見える。親と子を家族とし、家族の集合体を国家としているが、父族と子族という風に区切るとまた世界は違って見える。
襲来した宇宙人は我々を人と区別するかどうか、りんごも人も有機物という区別かもだし、有機物と無機物を区別しないかも、原子関係とひとまとめかも。
結局この世は「プラトン主義」(世界には目に見えないものもある)と「反プラトン主義」(目に見えないものはない)を行き来してる。一昔前は科学で測れないモノもあるとかオカルトブームとか精神的豊かさを求める新興宗教とかでプラトン主義だったが、今は反プラトン主義で物質的な価値を求めており、国家は余計なことをせず見えざる手に委ねる。ただ、プラトン主義の波も見えている。結局は行ったり来たりする。
Posted by ブクログ
•人間は区別する必要があると感じるものに名前をつける=認識すべき価値のあるものとして認められて初めてモノは「存在」しうる。
•区別すべきかそうでないかの基準は人それぞれで、国や文化によっても異なる(それは私たちが、色も形も異なる=固有の存在であるはずの石に名前をつけないのと同じ。英語では姉妹をsisterと表現するのと同じだ)。
哲学なんて意味がかるのかと思っていた。そもそも人間の存在意義に答えなんてないし、それをひたすら考えようと我々の生活は変わりなく続いていくのだから。
しかし、だからこそ「知りたい」と願う気持ち、飽くなき探究心で答えのない問いに挑む姿勢が大切なのではないか。何事も無意味だと放棄していては人生なんてつまらない。そんな前向きな姿勢を哲学の歴史から学ぶことができた。
Posted by ブクログ
哲学に興味がありXで見かけて読んでみた。
哲学初心者のわたしにも平易で読める。例えもわかりやすく哲学が身近なものに感じられる。抽象的な概念を図示しているのもよかった。まさに「史上最強の哲学入門書」と言えるだろう。
この本を読んでルソー、エピクロスに関心が湧いたので別の本を読んでみたくなった。幸せとは何か、古代ギリシャ哲学のストア派や快楽主義から考えてみたい。
哲学だけでなく科学、宗教、経済にも触れており世界史概論もざっくり復習できる。折に触れて読み返したい一冊。
Posted by ブクログ
歴史やら政治やら、社会動向の理解のために哲学のおさらいが必要かと思いつつ、なかなか教科書的なものには手が伸びず。。。そんな時にこの書籍と、プレジデント社「哲学用語図鑑」の2冊があれば、わかり易く楽しく哲学の基礎が整理できるのではないかと思います。
難しい本が読み下せる方には、必要無いかもしれませんが。。。
Posted by ブクログ
西洋哲学が、平易な言葉で体系的に説明されている。
思想の流れがわかりやすく、入門書として、最適だと感じる。
日常がより面白く見えるポイント
・哲学史上で、絶対的な真理なんて本当にあるの
疑うという思考作用の存在(デカルト)、経験される知覚(ヒューム)、真理は(同じ経験の受け取り方の特有の形式を持った)人間同士の中で規定される(カント)、弁証法で真理に辿り着ける(ヘーゲル)、私にとって真理だと思えることこそが真理、私がそのために生きそのために死ねるそういう真理を見つけることが重要(キルケゴール)、自分自身が真理を作るのだ(サルトル)、到達すべき真理などない、歴史は一方向ではない(レヴィストロース)、理性によって真理に達するという近代哲学は、現代哲学によって批判されている。
プラグマティズム(それはどのように役に立ってるか?という視点に立つ、人を殺しちゃダメなのは何故か?ではなく、人を殺してはダメという決め事は何の役にたつの?)で考える、つまりAを信じることが人間にとって有用であるとしたらAの真偽によらずAは真実である(デューイ)、人が話したものを解釈しても、それは「きっとこういうことだろうという(決して本当かを確かめることができない)個人の解釈に」によって成り立つ。結局我々が到達できるのは、「書かれた文章」「話された言葉」だけであるから、それらの言葉から各人が自分なりの真理を構築していけば良いし、「そもそも各人が自分で構築するものなのだ」という自覚が大事だ。(デリダ)
同時代に物理学の不確定性原理、数学の不完全性定理など、真理に対して今の枠組みでは無理、というのがわかってきてしまった。
このように何か真理っぽいものに辿り着いても、他者(自分の思い通りにならずなんだかよくわからないもの)が現れ、完成を阻む。(レヴィナス)
考えてみれば、宗教も科学も哲学も世界を何らかの形で記述して説明しようという試みの一つであるが、それはある種言葉で囲いを作ることであるから、その囲いの外には何かしらが生まれてしまう。この他者論の立場では、誰にも否定されない絶対的な真理を作ることは無理である。
一方で、他者がいるからこそ、世界は完結せず面白いままである、とも考えられる(もし全部の心理がわかっちゃったらめっちゃつまんないのでは、永遠の停滞と絶望)
筆者の考え:現代における真理とは、「私がどんなに真理を持ち出して正しいと叫んでも、それを否定する他者が必ず存在すること」
デカルトの我思う故に我あり、もまあ一応真実だとすると、世界で確実なのは、「私」と「他者」によって世界が構成されていること。
(個人的には:厳密には私の思考作用と私が他者として認識するまなざしとして仮定される思考作用、みたいな感じかな?)
他者は私にとって意思疎通ができない不愉快な存在であると同時に、「問いかけ」が可能な唯一の存在でもある。「他者」に「真理」を問いかけることにより、新しい可能性、新しい理論を生み出すことができる、だからこそ人は対話をし、この真理を求める気持ちこそが人との対話を生んでいる。
対話を成り立たせる原動力は、真理を求める熱い思い。
真理という幻想は、そのためにこそあり、それこそが真理なのではないだろうか。
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真理の章
・プロタゴラス:人間は万物の尺度である(相対主義)
・ソクラテス:衆愚政治からの脱却。真理への追求。無知の知による真理への情熱。知らないとわかっているからこそ知りたいと願うのではないか。ソクラテスが真理のために毒杯を飲んだのは、真理への情熱を再興させた。
その後キリスト教が西洋を支配する中世時代で、人間は理性だけでは真理に到達できず、到達するには神への信仰が必要、という方向に
ただ、ルネサンス(古代の栄光を取り戻そう運動)や宗教改革により、教会の権威が弱まり、「信仰を重視する時代」から「理性を重視する時代」へ転換していった。
・デカルト:我思う故に我あり
実際は本を読もう。
Posted by ブクログ
哲学の鉄人たちを、真理・国家・神様・存在という4つの大きなテーマに沿って、格闘マンガ「バキ」のように競わせて解説するという、初心者向け哲学解説書。歴史的な流れに沿って論が進んでいくのでとてもわかりやすい!入門書としては最適でした。続編「登用の哲人たち」もあるのでそちらも読んでみます。
Posted by ブクログ
すごく面白い。
私はバカですので、哲学の専門書は全く理解できないが、これは非常に分かりやすく書かれており内容がスっと入ってきます。
哲学ってこんなに面白いんだ!って、教えてくれた1冊です。
Posted by ブクログ
聞いたことがあるが、よくわからない哲学の内容を非常にわかりやすく、かつ面白く読めた本。
【ソクラテス】
無知の自覚こそが真理への情熱を呼び起こす。知らないと思うからこそ知りたいと願うのであり、まず自分が何も知らないと認めることが出発点である。これは謙遜の誇示ではなく、真理を求める熱を生むための態度である。自ら毒を飲んだ行為は、命をかけるに値する真理が存在し、その追求のために人生を投げ出すことができるという確かな証明である。
【デカルト】
「我思う、ゆえに我あり」。たとえ全てが嘘でも、それを疑う自分の存在は確実であると示し、絶対に疑えない真理を導き出した。
【言葉と解釈】
会話は意図そのものではなく言葉のやり取りにすぎず、状況や個人の解釈によって成り立っている。解釈がずれていても辻褄が合えば気づかないことも多い。
【真理の完成と停滞】
もし究極の真理と哲学体系が完成すれば、それは学問の完成であるが、そこに待つのは知的好奇心の消えた退屈な停滞である。
【プラトン】
究極の理想の存在をイデアと名付け、現実とは別の世界に実在すると考えた。
【アリストテレス】
万学の祖であり、国家体制の腐敗や変遷を2500年前に予測した。他者を殺す自由を放棄する見返りに安全を得るのが国家であり、民衆が主で国家は従である。
【資本主義】
飲食店が生き残るかどうかはその街に必要かどうかの証明である。
【キリスト教】
カトリック(保守派)とプロテスタント(改革派)がある。
【金と権力】
金と権力は生を充実させる。高い障壁があれば努力で乗り越え、敵がいれば打ち倒すべきであり、弱者を賛美する綺麗事はルサンチマンに過ぎない。
【時間の浪費】
やりたいことがなくても生活のために働き、自由時間は1日のわずか数時間。多くはテレビやネットで浪費される。超人になりたいと願い続けることが重要である。
【デモクリトス】
物質を分割し続ければそれ以上分割できない粒=原子に行き着くと考え、原子論を構築した。原子が空間を動き、結合や分離を繰り返すことで世界が成り立つとした。
【宗教と文明】
宗教が権力を握った結果、文明が衰退したのは歴史的事実である。
Posted by ブクログ
哲学の入門書に最適
前述の哲学者に異議を唱えるかたちで次の哲学者を紹介していくため、哲学の思考の歴史を自然と学ぶことができます。これを読んで気になった哲学者がいたら個別の著書などにあたれば良いと思います。個人的にはサルトルの『自由の刑』という概念を掘り下げてみたいと思いました。
初学者には分かりやすい一冊
当初どの哲学者の本を読もうかと考えていた時にこの本の存在を知りました。どれを読むべきか分からない時にこの本のように概要をざっとまとめてくれかつ分かりやすい本は初学者にとって適切な本ではないかと思います。色々な哲学者の生き方や考え方を知ることができ、次に読みたい哲学書も決まりました。
Posted by ブクログ
2025/12/3 再読
最高of最高
哲学に刃牙を混ぜるのが天才だし、話も筋が通っていて物語になっていてめちゃめちゃ面白い!!
今回はカント先生が一番刺さった。
「真理とは人間によって規定されるものである」
============
2019/6/27
控えめにいって最高でした。
哲学の素人である自分も、その全体像を把握することができたし、ダイスキな刃牙要素がふんだんに盛り込まれていて胸熱でした。
刃牙と同様みんなかっこいいですが、あえて言うならレヴィナス先生が最高です。(ちなみに、刃牙では渋川剛気が一押し)
あと、ルソーのエミールは読みたくなりました。
真理を探究し、絶対的な真理が無いことを知り、その中でも真理を探究するさま。
古代の哲学者の先進性。中世の宗教の隆盛。など、歴史観の勉強にもなった。
また読みたい一冊!
いかにして西洋が成り立ったのか
タイトルこそ「哲学入門」ですが、哲学の歴史や成り立ちを判りやすく解説してくれてます。
何故、ヨーロッパでローマ帝国が発展し、キリスト教が普及し、産業革命やルネッサンスが起きたのかを
哲学を通して学ぶ事が出来ました。
歴史や人類の発展の仕方を知りたい人にもオススメの1冊です!
Posted by ブクログ
読みやすくて面白かった 紹介されている古代の哲学者の発言を読んで、これ現代でも起きてることだなーと思ったりした ルソー(言っていることはいいが実生活がやばい)とアリストテレスが気になる
Posted by ブクログ
哲学の本を読みたいけど何から読んだらいいかなと思ったから手に取った本でした。本当に表面的な部分を丁寧に語っているので、あ~この人の考えおもしろと思った人の本を読み始めることができそうな気がしている。私はとりあえず、現代の新自由主義と全体主義が気になりだしている。ハンナ・アーレントとマックスウェーバーあたりを読んでみようかなと思いました。ただの哲学紹介で終わるのではなく、国家が労働にもたらすものや、神様の心理から人としての生き方につなげる部分もとても面白かった。元気をもらえた。
Posted by ブクログ
面白かった。
哲学の始まりから近代に至るまで哲学がどのように変容していったのかを時代背景と共に分かりやすく、網羅的にまとめられている。
個人的に弁証法により真理とは何かを追求し続けるThe哲学っぽい姿勢が好きだから読んでて凄く面白かった。
哲学者達のありのままの主張を言及しつつ、筆者が読者用に分かりやすく噛み砕いて具体例と一緒に説明してくれる。そのため、一見難しいと思われる哲学という学問だが思っていたよりもスっと入ってくる。
1つ目の真理の哲学がいちばん面白かったかな
国家と哲学もアダム・スミスの資本主義とマルクスの共産主義の違いなどを哲学史的な背景から学べたのは凄く興味深かった。
忘れちゃいそうだからもっと哲学史の本を読んで情報としてではなく知識として定着させたい
Posted by ブクログ
最後の最後まで初心者にわかりやすく工夫された哲学入門書。
世にある初心者向けを謳う哲学入門書のほとんどが、本当に読みやすいのは最初の30ページくらいで、それを過ぎたら専門的な用語が飛び交ってちんぷんかんぷんになる、という類のものだと思う。
そんな入門書に何度も挫折してきたけど、今回のこの本は、最後まで読者に寄り添った、わかりやすい言葉選びが徹底されていてスルスルと読むことができた。
Posted by ブクログ
大変面白い。西洋哲学の概要を復習できた。ヴィトゲンシュタインなど触れられなかった哲学者も多かったからもう少し個人的に深掘りしたいかな…入門書として哲学の世界に導いてくれたからこそ、原著を次は読んで深めたい。以下、私の気付き(メモ)
・ヒューム「すべての認識や概念は、経験に由来しており、その経験と現実世界が一致している保証はどこにもない」→ブッダの般若心経にも同じようなことがあった気がする…色即是空?
・カント「経験の受け取り方には人類共通の一定の形式がある。」人間は空間的、または時間的にものを見ているというが、本当にそうだろうか…?例えば、ピグミー族にはどちらか一方(忘れた!)の概念がない、という文化人類学的な考察を聞いたことがあるが。「人類共通」とは主語がでかいのでは?カントの考える「人類」は、いやいやお前たち「西洋人」の間違いだろうおこがましい!という印象。
・サルトル「人間は自由の刑に処せられている」はまあ、そうだよなぁ…と思った。アメリカでの黒人奴隷が奴隷解放令の発令後、結局どうしたらいいのか変わらず次の日も変わらず仕事をしていたように、さああなたは自由だ!と言われることは、自分で選択し責任を負わねばならないという地獄に落ちること。就活生が直面する、そして江戸時代のように決められた人生ではなく自分で決めた人生を生きなくてはならない我々現代人にとっての地獄だと思う
・マルクスの共産主義は階級や格差のないユートピアを目指したのに、結局は「共産党官僚という新たな貴族階級ができただけ。従わないものを弾圧し人権無視に陥っただけ」これは気付かなかった。ソ連、中国、ベトナムなどが歴史で証明した共産主義の誤り…でもやっぱり、資本主義のなかにも社会保障は必要だと私は思う
・快楽主義のキュニコス派=これ、今で言う「ミニマリスト」みたいじゃない?笑
大学生のときはニーチェが嫌いだったが、社会人となった今ではまあ、わからなくもないと思った。それでも上昇志向にとりつかれず生活をのんびり過ごすことも悪くないと思うが。フッサール、ハイデガー、ソシュールはもう少し深掘りしてほしかった!そこは私が個人的にやるべきことだと思うので、さらに読んでいきたい…飲茶さんの軽快で的を得た文章は素晴らしかったです。改めてありがとうございます、と伝えたいです。
スラスラ読める入門書
哲学に対して「難しそう…」というイメージがあっても、ノリがよく的確に大事な点をついている文章でスラスラ読むことができます。
Posted by ブクログ
哲学はむずかしい――そう思い込んでいる人は多い。だが飲茶の『史上最強の哲学入門』は重厚な書棚の奥からこの学びを日常へ引き戻す。ソクラテスの問い、ニーチェの反骨、サルトルの自由。彼らは遠い天才ではなく、いまを生きる私たちと同じ矛盾と不安を抱えた人間だと気づかせる。正解のない問いこそが思考を耕す。それを端的に示すのが哲学の力だ。結論を急がず「なぜ?」を抱え続ける姿勢。それが閉塞を破る鍵となる。哲学は雲上の学問ではなく明日を試すための道具なのだ。
Posted by ブクログ
哲学の教科書的な本。流れがわかって面白い。哲学と言っても科学や宗教、社会科学もその一部なのかとも感じた。人類は今も真理を追求中ということがよくわかって面白かった。
個人的には、特に、西洋と東洋の考え方の違い(西洋は時を経るごとに常に正解に向かって進歩していると考える、東洋は歴史は繰り返すと考える)が面白かった。
Posted by ブクログ
「哲学」という、どこか遠くにあった言葉が、これほどまでに熱く、自分事として迫ってくるとは思いませんでした。
「神はいるのか」「正しく生きるとは何か」という問いに対し、歴代の哲学者たちがどのように挑み、敗れ、そして新たな思想を打ち立ててきたのか。そのプロセスが手に取るように分かります。単なる知識の羅列ではなく、自分自身の「考え方」そのものを根底から揺さぶるような体験。独裁的な政治の背景にある思想まで読み解く視点を得て、世界の見え方が劇的に変わりました。
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哲学者をプロレスラーに見立てて、テーマごとにラウンドが進む形で西洋哲学を紐解く。各テーマの哲学者の登場は歴史順で、テーマごとに、哲学者が前の哲学者を批判して乗り越えようとしてきたかがよくわかる。各哲学者の記述は濃淡ある気はしたが、入門書としては充分。
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哲学初心者には分かりやすく面白かった。所々著者の考えも入っていて、その部分においては共感できない所もあったが、哲学とはこういうものだよ、こういう流れだよという入り口に立つには読みやすくて良い。
手軽な哲学史大全。
2024年12月読了。
前々から積ん読状態だったものから手を付けた。哲学自体は好きで、大学時代も講義を採っていたが、何せ古代から現代まで数多の星のごとく《哲学者が居るため》、フォローしきれずに終わってしまった記憶が強かった。
その後、社会人と成ってからもチョコチョコ読もうとするのだが、古代から現代までは果てしなく遠く、いつも『近代の途中』で断念していた。「哲学史大全」の様なものは沢山出版されているが、どうしてもカタログ的で喰い足りない印象に成り、遠ざかってしまってからもう数十年…。
五十路を過ぎて《これが最後のチャンス》とばかりに本書を購入したが、中々手に付けられず月日は流れ…、先日ふと思うことがあり『やはり死ぬまでにはキチンと概観だけでも理解しなくては』と思い読み始めた。
読みやすさ、ポイントの付き方、前後の哲学との繋がりや相関関係が、見事なまでに《要を得て簡潔に》書かれているため、本当に楽しい時間を過ごしながら読破した。この《読みやすさ》に特化した本は、市場には余るほど溢れているが、著者の『前後関係をハッキリさせること』『その人の主張のポイントを(例え本当は複数の主張が有っても)出来るだけ少なく簡潔に纏めること』に非常に力を注いでいる為、読者が《置いていかれない》工夫がされている点も非常に高く評価したい。
哲学は底の無い井戸のようなもの、これをスタートに現代哲学を新たな気持ちで勉強し直そうと決意した。そんな事を考えさせてくれた著者に対して、本当に厚く感謝したい。
』
史上最強の哲学入門
哲学というとっつきにくい分野に対して「グラップラー刃牙」を用いて説明を試みた本作はとても読みやすい作品だった。哲学的問題に対する考え方、解釈について、歴史上の様々な偉人たちがどのように問題を捉えたか、そして、その後次の偉人がどう答えるに至ったのか順を追って説明がされていた。この作品をきっかけに哲学について学んでいこうと思わされたまさしく入門書に相応しい良作。
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-メモ-
人は言葉によって世界を区切り認識する。
日本人は姉・妹を言葉で区別するが、英語圏ではどちらも「sister」。
日本語は年齢によって敬語を使う必要があるため、歳の差による区別がより厳格になった。
スイカとメロンはそれぞれ違うが、宇宙人からしたらどちらも「有機物」で済んでしまうかもしれない。
区切ることで存在を認識する。
区切り方で世界(存在)は変わる。
人によって区切り方はそれぞれ。
人によって見ている世界は違う。
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息子へ)
本書は、過去の有名な哲学の教えを、ダイジェストで、とても分かりやすく解説してくれる本だ。
ひとつひとつの哲学が深いので、もっとじっくり哲学にハマってみるのも楽しいかも。。。と思わされた。
ただ、コンプリケーションすぎてひとつひとつが記憶に残っていない。もう一度、読み直してもいいかもしれない。
哲学の入門書という意味では、東洋哲学に特化した「自分とかないから」という本のほうをおススメする。父さんも君もアジア人なので、考えの根っこには東洋哲学があると思うから。