飲茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
東洋哲学の入門書として非常に面白かった。
平易でわかりやすく、西洋哲学との違いがよくわかる。
西洋哲学は「世界がどうなっているか」という外界への論理的な思索。
東洋哲学は「世界をどう捉えるか」という内なる世界での感覚的な体験。
昔、大学の授業で、なぜヨーロッパは発展したのか、なぜアジアは権威主義的なのか、というテーマの講義があった。
元々ヨーロッパ人にとって、自然とは「何もしなければ恵みをもたらさない。けれど、努力次第で管理できる存在」だった。
地震は少なく、中国のような大河の氾濫もない。
アフリカのように激しい高熱でもなければ、寒すぎるわけでもない。
乾燥しているから作物は育ちにくいが -
Posted by ブクログ
フェルマーの最終定理といえばサイモン・シンの著作が有名ですが、本書はそれよりも少しライトに、より身近に感じられるように描かれる。2009年発刊の単行本も持っていますが、先日書店で文庫版を見かけお布施を兼ねて購入・再読。
n≧3のとき、x^n+y^n=z^n を満たす自然数 x, y, z は存在しない。
この命題について、真に驚くべき証明方法を私は発見した。だが、それを書くには、この余白は狭すぎる。
この「フェルマーの最終定理」を巡って数世紀にわたる偉大な数学者たちの挑戦。
・人が息をするように計算をしたといわれる天才オイラー。
・男尊女卑の時代に、男装してまで大学に忍び込み数学を学んだソフィ -
Posted by ブクログ
ネタバレ普通の哲学入門書にはバキ分がたりない!バキのように強さに一生をかけた人達、哲学者も強い論(誰もが正しいと認める)に一生をかけたので!
◎プロタゴラス
紀元前400年頃、ギリシア、相対主義。
相対主義「絶対的な真理はない!人それぞれ!」
狩猟から農耕になり、都市(ポリス)を形成し村が群れると村ごとの常識が異なる。(雷は山の神の怒りor神の夫婦喧嘩etc)ゆえに真理も存在しない(場所や時代により変わる)論。
「人間は万物の尺度」結局はそれぞれの個人の価値観だよねって主張。当時民主主義だったので大ウケ。どんな事も論点ずらして主張できた。
◎ソクラテス
紀元前400年頃、ギリシア、無知の知
無知 -
Posted by ブクログ
•人間は区別する必要があると感じるものに名前をつける=認識すべき価値のあるものとして認められて初めてモノは「存在」しうる。
•区別すべきかそうでないかの基準は人それぞれで、国や文化によっても異なる(それは私たちが、色も形も異なる=固有の存在であるはずの石に名前をつけないのと同じ。英語では姉妹をsisterと表現するのと同じだ)。
哲学なんて意味がかるのかと思っていた。そもそも人間の存在意義に答えなんてないし、それをひたすら考えようと我々の生活は変わりなく続いていくのだから。
しかし、だからこそ「知りたい」と願う気持ち、飽くなき探究心で答えのない問いに挑む姿勢が大切なのではないか。何事も無意味 -
購入済み
正義の判断基準は大別して3つ
正義,善は私も冒頭の主人公のようにそのそもどう定義して何を持って議論するのかできないんじゃないかと考えていました。人それぞれで押し付けになるんじゃないかと。しかし,長い歴史があるだけあって判断基準は3つであることにまず驚き,疑いましたが,納得しました。
それぞれの正義に思い入れのある生徒たちと授業が繰り返され,なぜそれぞれがそれぞれの正義に思い入れがあるのかも共感できるようになっていました。面白かったです。
1つの疑問ですが,自由の正義のまとめにはロールズの名前が入っていないのは何かあるんでしょうか?(作中ではロールズの名前はでてくる)
飲茶さんの本は楽しいです。次はカントでお願いします -
Posted by ブクログ
著者の飲茶氏による**『「最強!」のニーチェ入門 幸福になる哲学』**は、難解とされるニーチェの思想を、読者の「生き方を変える」ための指南書として、噛み砕いて解説した作品である。本書は、ニーチェの思想が、私たちを絶望させつつも、最終的には前向きな生き方へと導く力を持つことを示唆している。
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### 哲学の二つの概念と「背後世界」
本書では、哲学を「**白哲学(本質哲学)**」と「**黒哲学(実存哲学)**」の二つに分類している。「白哲学」は「意味」や「価値」など、物質を超えたものを探求する学問であるのに対し、「黒哲学」は物事に本質的な意味はないと主張し、「現実の存在(実存)」に目を向