飲茶のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本書は、一般に難解とされるハイデガーの哲学を、物語形式でわかりやすく解説した入門書です。かなり噛み砕いた説明がされていますが、それでも読み応えがあり、深く考えさせられる内容でした。
特に印象的だったのは、「人は孤独ではない」というメッセージです。私たちは皆、異なる道を歩みながらも、「死」という同じゴールに向かっている。理不尽な世界に投げ込まれ、不確かな未来の中で無力さを感じる人間ですが、誰もが懸命に生きており、唯一無二の存在であるという事実に、心を揺さぶられました。
哲学に興味はあるけれど、難解な原著に尻込みしている方におすすめです。ハイデガーの思想に触れながら、生きることの意味を深く考え -
Posted by ブクログ
好きな著者の新刊となれば、これはもうワクワクしかない。今回はハイデガーの哲学を物語を通し、わかりやすく伝えてくれる。内容としては、そんなに目新しいとか、世界が変わったとかはなかった。
おそらく私の好きなアーティスト達が歌の中で語ってくれていた内容ですでに触れていたからなのかもしれない。人生という有限性の中で終わりを意識して生きることが、いかに人間として真の生きるべき姿であるか、他を思いやる心の美しさ、全てに取り替え可能である道具であるが故、誰かにとって、取り替えのきかない唯一無二の存在になることへの渇望、やはり哲学っていいなと思う。何の役にも立たないように思いながら、本質を求め続けるその姿。
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Posted by ブクログ
正義の3つの体系
平等=功利主義 自由=自由主義 宗教=直観主義
【功利主義】:ベンサム ミル 最大多数の最大幸福
【自由主義】:幸福よりも自由優先
●やってはいけない愚行=総ては自由でなく、将来の自分を縛ってしまう現在における行動
●無知のヴェール=ジョン・ロールズ「正義論」、自分の全ての特質を忘れ真っ白な状態でどのような世界を作るか、という思考実験 その結果「自由原理」「格差原理」が万人共通の正しさと浮かび上がるだろう←功利主義と自由主義の二つが浮き彫りになってくる
【直観主義】:
●ヒュームのギロチン=「である」論をいくら展開しても「べき」論は導出されない よって「直観主 -
Posted by ブクログ
科学っていうと取っつきにくく敬遠されちゃいそうなタイトルですが、難しい公式などは一切出て来ず、文系の方でも抵抗なく読めちゃうと思います。
量子力学とかシュレーディンガーの猫とか、「なんとなくいいたいことは分かった」程度にはなれるのかな。
クオリアの話を読んでいて、昔、色盲の後輩をイジッていた時の事を思い出しました。赤が灰色に見えるその人に対し「いやいや、ありえんやろ~」とか言いながら、ふと「いや待て、今自分が見てる世界の色が他の人と同じだという保証がどこにある?色だけでなく、世界の見え方自体も本当に一緒なのか?」と思ったのですが、今思うと割りと哲学的な事考えてたんですねw
人生の気付き、 -
Posted by ブクログ
14歳とは、中学2年生の時期。つまり、中2に向けて書かれた哲学入門書ということ。なぜ中2なのかというと、哲学における偉人たちは、今でいう厨二病的に極端で、かつ幼稚な発想の持ち主ばかりだったから。その視点からして、おもしろい。
著者の書いたほかの本に比べると、すこしだけ読み進めるのに骨が折れる気はしたが、それでも十分にわかりやすかった。ただ、スキマ時間で読むのにはあまり適さないと感じたので、そこは注意。じっくり時間のとれるときにどうぞ。
飲茶さんの本なら、とりあえず『最強のニーチェ』をおすすめしたい。読みやすく、わかりやすく、何より厨二心を揺さぶられる。 -
Posted by ブクログ
小さなトピックが2、3pごとでまとまっており、
読みやすいがまとまりもないように感じた。
話自体は噛み砕かれており、文系脳でも非常にわかりやすかった。
科学は正しい、となんとなく考えていたが、本書を読んで、全くそんなことはないと知った。
かつて科学は絶対的な真理を探求するものとして発展してきた。今でも、科学的に正しいという言葉は、絶対的に正しいと言い換えても通じる気もする。
が、現代的な科学の文脈では、科学は真理を探求するものではなく、現実を説明するために道具的に使うものとなっている。
例えば量子力学では、今までの科学で説明しようとすると矛盾を含んでしまう事象に対して、後付けで理論づけてい