矢月秀作のレビュー一覧

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    矢月秀作『フィードバック』徳間文庫。

    矢月秀作にしては珍しい作風の作品である。これまでの作品のように超人的なヒーローが活躍する訳でもなく、爽やかな青春小説のような味わいの快作だった。

    36歳にして引きこもりの湊大海は、口が達者な17歳年下の一色颯太郎と同居することになった。大海が颯太郎を迎えに行くと、颯太郎はヤバそうなサラリーマンと口論の真っ最中。それがきっかけとなり、大海と颯太郎は思わぬ事態に巻き込まれていく…

    大海が引きこもりから再び外の世界に向かう姿と大海と颯太郎の絆が深まっていく過程は非常に清々しい。

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    2017年07月10日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ

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    わたしの中では やっぱりこういう話をかくのが矢月さん。こういう話が1番この人らしくて好きだなぁ。
    最後のどんでん返しは予想外。
    面白かった。

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    2017年03月08日
  • ACT2 告発者 警視庁特別潜入捜査班

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    矢月秀作『ACT2 告発者 警視庁特別潜入捜査班』講談社文庫。

    オリジナリティーのある面白い設定の警察小説シリーズの第2弾。大昔の劇画のような勧善懲悪という単純なストーリーも良い。

    主人公の田宮一郎の表の顔はパッとしない劇団員であるが、裏の顔は警視庁の極秘部署に所属する腕利きの潜入捜査官。田宮たち特別潜入捜査班『UST』のメンバーは様々な人物に扮し、悪を壊滅する舞台で与えられた役回りを演ずる。

    今回はジェネリック医薬品を開発するイチマル製薬に潜入し、不正の闇を暴く。医薬品成分の改竄の不正を告発しようとした男が失踪した。警視庁は田宮ら3人の特別潜入捜査官を招集する。

    それにしても、上巻が

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    2017年01月15日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ

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    初読という意味で新年一冊目。
    大当りと言える面白さだった。
    公安をテーマにした小説がすごく好きなのかもしれない。
    160103

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    2016年01月04日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ

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    ひと昔前の劇画のようなハードアクション小説。正義は必ず勝つという王道のストーリーとスリルにイッキ読み。

    武装蜂起を目論む市民団体を内偵中の公安0課作業員・藪野と友岡は銃撃戦に巻き込まれ、消息を断つ。新たな作業員として公安が目を付けたのは、交番勤務の警官・瀧川だった…

    『もぐら』シリーズの復刊から再び人気作家となった矢月秀作の傑作ハードアクション。最近の矢月秀作の作品は少しマンネリ気味だったが、久々の快作。

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    2015年11月21日
  • D1 警視庁暗殺部 人間洗浄(上)

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    『桜の名の下、極刑に処す』の名ゼリフでお馴染みの警視庁暗殺部D1シリーズ第三弾。なんと、第三弾は上下巻の長編。上下巻同時発売かと思ったら、今回は上巻のみの発売。

    世界を舞台に暗躍する国際労働機関…D1のリーダー・周藤一希は単独捜査を決意する。

    個性派揃いのD1メンバーひとりずつの人物描写がしっかりしており、勧善懲悪ストーリーの面白さは相変わらずだ。

    何度も言うが、矢月秀作の作品は往年の劇画の面白さ。

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    2015年01月23日
  • ACT 警視庁特別潜入捜査班

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    『もぐら』のリバイバル・ヒット以来、目が離せない作家の一人、矢月秀作のハードアクション長編。悪を倒すためには手段は選ばず…次々と主人公を襲う危機…爽快な読後感と面白さ!シリーズ化されるのだろうか。

    主人公の田宮一郎はうだつの上がらない劇団員であると同時に実は警視庁の極秘部署に所属する腕利きの潜入捜査官だった。田宮たち特別潜入捜査班『UST』のメンバーは詐欺犯罪組織に潜入するため、様々な人物に扮して、闇の中に身を投ずるのだが…

    相変わらず、矢月秀作のハードアクションは、昔の劇画のようだ。

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    2015年01月20日
  • D1 警視庁暗殺部 海上掃討作戦

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    待望のシリーズ第二弾。今回も警視庁暗殺部の面々が『桜の名の下、極刑に処す』のキメ台詞と共に悪党どもを闇に葬る。

    なんとスカッとするアクション小説だろう。世の中の陰に紛れて暗躍する悪党を警視庁暗殺部が成敗するのだ。

    警視庁暗殺部のメンバーは男性七人と女性二人の構成で、それぞれの役割が決まっている。戦隊モノか必殺仕置人に『もぐら』を足したような作品。

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    2014年02月12日
  • もぐら 讐

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    スピード感と読みやすさでこちらも1日で一気読み。
    ラスト20ページに、もぐららしい展開が待ってました。

    先に三美神の方を読んでしまったので、
    総監・副総監が変わったのが意味不明だったけど
    ようやく謎が解けました(*^_^*)

    さゆみさんの受難は今回は控えめでしたw

    VSカルト教団

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    2014年01月29日
  • もぐら

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    スピード感があり一気に読んでしまう、大好きなシリーズです。

    今作だけですが、官能小説とおぼしき部分がちらほらあります。
    後半にいけばいくほど無双っぷりがすごいです。

    恋人受難・協力者死亡のお約束の方程式が好きです。

    VS麻薬組織

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    2014年01月27日
  • もぐら 凱(上)

    t

    購入済み

    やっぱり面白い

    格闘技の技がリアルなのはもちろんストーリーがハラハラドキドキでおもしろい!

    1
    2013年12月24日
  • もぐら 乱

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    第三弾です。
    相変わらず読みやすいので初心者にはオススメです。
    平均レベルのストーリーに文章なので文学とまではいかないが、素直に熱くなれると思います。

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    2013年04月28日
  • もぐら 醒

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    一気に読める。と言うか読まされる。

    ネット世界の、匿名性とか、気づかないうちに流してる個人情報とか、ヴァーチャルな世界での感覚とか、怖い世界を見た。

    次が楽しみ。

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    2012年11月18日
  • もぐら 醒

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    もぐらシリーズの第四弾。シリーズで一番の傑作ではないかな。ネットゲームに巣食う悪魔に影野竜司が挑む。

    この作品は、1999年に出版された『もぐら狂い蟲』を大幅改稿した作品なのだが、10年以上の時を経て何故という疑問が残る。しかし、今、読んでも違和感が無く、楽しめる。

    再来月には、もぐらシリーズの第五弾が出るらしい。恐らく、シリーズ最後の作品。もしかしたら、続編が出るのではと淡い期待を抱いている。

    矢月秀作さんの作品は、たまたま古本屋で見付けた『いかさま』を読んだのが最初である。あまり知られていない作家だが、あまりに面白かったので名前を記憶していた。そこにもぐらシリーズが中公文庫で出るのを

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    2012年10月24日
  • もぐら 讐

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    もぐらシリーズ第2作目。
    1昨目と違い、主人公 影野の和製ランボーと言わんばかりの破格的なつよさの描写はなく、1昨目がアクションなら今回はサスペンス。
    影野と同期の刑事や影野を慕っている後輩刑事の活躍も描かれており、より多角な視点からのストーリーになっている。
    女性向けの作品ではないが、本当におもしろいシリーズ作品。

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    2012年09月29日
  • もぐら 0 影野竜司

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    お久しぶりのカゲノリュウジシリーズこともぐらのepisode0、外伝です。いやあー良い、暑苦しいほどの友情が良い。
    もぐらシリーズは段々と格闘描写が大袈裟になっていくのでこと醒めていたのですが、この外伝は過去の話でちょうど良かった。
    もぐらシリーズ再読一気読みしたいなぁ!

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    2025年09月04日
  • D1警視庁暗殺部 廻天流炎

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    文庫のみの作品としては結構なボリュームで濃厚なできかと。
    ファルコンやサーバルたちがそれぞれが知らずに単独潜入していくという入りが個人的にはとても良く、その後もそれぞれの視点から描かれ最終的に同じ目的にたどり着く過程は飽きがこなくて良き。
    そして敵対していたあいつが味方になるとは、、、
    次回作は新章的な作品になるのではと期待してます!

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    2025年08月18日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ : 2 鳩の血

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    ネタバレ

    まさか公安の中でも分裂…?とひやひやしつつも今作も面白かった。

    環境問題に取り組む団体に扮した革命家たち。
    何重にも思惑が重なって誰が味方?って混乱するところもあるが、全員が死ぬのである意味納得して終わった。

    1番の黒幕が誰か気になる。

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    2025年08月16日
  • リターン

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    想定していたラストとは異なった作品
    過去の自分を引きづり続け、過ちを犯してしまった阿南。それを気づいておらず一生懸命守ろうとした盟友一ノ瀬。
    それぞれの人物がかつての事件によって人生を変え、各々の正義を貫こうとしている様は自身の人生を見つめ直すきっかけとなった。
    「過去」が自分自身を作り上げているということを一ノ瀬の記憶喪失において医者が言ったが、それが人生の全てではないかと思う。
    綺麗な過去、汚い過去何もかもが今の自分を形作っている。全ての過去から逃れることはできず、それに向き合うことで良くも悪くも人生は歩めるのだと感じた。

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    2025年07月24日
  • ACT3 掠奪 警視庁特別潜入捜査班

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    ネタバレ

    今作は『早川』という人間に技術者が誘拐される。

    面白かったけど、ヒヤヒヤした。
    田宮以外の役者の危なかしさ、絶対バレるでしょという言動。田宮の安定感と違うなぁと。

    矢月さんらしい薬や暴力の危なさに読むのを躊躇われる部分もあるが別作品も読んでみたくなる感じ。
    癖になる感じが好き。

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    2025年05月31日