矢月秀作のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
矢月秀作『ACT2 告発者 警視庁特別潜入捜査班』講談社文庫。
オリジナリティーのある面白い設定の警察小説シリーズの第2弾。大昔の劇画のような勧善懲悪という単純なストーリーも良い。
主人公の田宮一郎の表の顔はパッとしない劇団員であるが、裏の顔は警視庁の極秘部署に所属する腕利きの潜入捜査官。田宮たち特別潜入捜査班『UST』のメンバーは様々な人物に扮し、悪を壊滅する舞台で与えられた役回りを演ずる。
今回はジェネリック医薬品を開発するイチマル製薬に潜入し、不正の闇を暴く。医薬品成分の改竄の不正を告発しようとした男が失踪した。警視庁は田宮ら3人の特別潜入捜査官を招集する。
それにしても、上巻が -
Posted by ブクログ
もぐらシリーズの第四弾。シリーズで一番の傑作ではないかな。ネットゲームに巣食う悪魔に影野竜司が挑む。
この作品は、1999年に出版された『もぐら狂い蟲』を大幅改稿した作品なのだが、10年以上の時を経て何故という疑問が残る。しかし、今、読んでも違和感が無く、楽しめる。
再来月には、もぐらシリーズの第五弾が出るらしい。恐らく、シリーズ最後の作品。もしかしたら、続編が出るのではと淡い期待を抱いている。
矢月秀作さんの作品は、たまたま古本屋で見付けた『いかさま』を読んだのが最初である。あまり知られていない作家だが、あまりに面白かったので名前を記憶していた。そこにもぐらシリーズが中公文庫で出るのを