矢月秀作のレビュー一覧
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矢月秀作『SAT-light 警視庁特殊班』講談社文庫。
SATやSITなどの特殊部隊が出動するまでもないが、一般の警察官が対処するには危険すぎる凶悪事件に発展しそうな事案を担当する新設部隊の『SAT-light』と呼ばれる警視庁特殊班の活躍を描く、警察小説らしい。
しかし、精鋭を集めた警視庁特殊班 SAT-lightと大層な組織と言う割りに今回出動したのが、地下アイドルの警護というオタクが喜びそうなチープな事案に思わず失笑。
さらには、警視庁特殊班が地下アイドルの芸能事務所の管理売春の実態を暴くために、特殊班のメンバーがオタクになりすまし、ライブに潜入すると言うのだからさらに笑える。こ -
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矢月秀作『もぐら伝 〜狼〜』中公文庫。
いまいちパッとしない『もぐら新章』の第二部の開幕。
竜星では役不足であるのは明らかであるのに強引に押し切ろうとしている感がある。ベタベタのストーリーとアクション。強いことが当たり前のような主人公の竜星という、まさにベタベタのベタ。
やはり、元祖『もぐら』影野竜司が主人公の方が読み応えがあったな。
高校を卒業し、楢山と紗由美の結婚を見届けた竜星は沖縄を後にし、留学やワーキングホリデーを名目に若い女性を海外に送り込み、売春させるという非合法企業を一つずつ叩き潰していた。裏社会では正体不明の竜星の暴れぶりから『狼男』と呼ばれていた。
竜星の友人で、 -
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【意味のある死】
事件は解決し、犯人も自死。であるのにも関わらず、なにかが気になり事件と犯人の半生を追う、警察であり主人公の三浦賢太郎。
ページをめくる事に犯人の人生や人間関係が紐解かれていくのに、当初の人物像からはどんどん離れていく。この真相から遠のいていくさまは、よんでいて焦れったくもあり、逆にそこに惹き込まれていく自分がいました。
人間という生き物が、どんなに環境に左右されて生きているのかをまざまざと見せつけられる本作。
ぼく自身、家庭環境、学生生活がボロボロであったならば、今作の犯人と同じような人生の最後と似たようなものに向かうこともあったのではないか……。どうにも他人事に思え -
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矢月秀作『廻天流炎 D1警視庁暗殺部』祥伝社文庫。
シリーズ第6弾。今回はD1のメンバーが個々に指令を受け、潜入捜査を行うという少し込み入った設定で、なかなか陰謀の正体が見えて来ない。いつものような単純明快な設定の方が楽しめたように思う。
秘密裏に指令を受けた神馬悠大は池袋を牛耳る半グレ組織『フェイスレス』に凄腕の刺客として潜入する。また、D1のリーダー周藤一希も武闘派暴力団にヒットマンとして潜入を図る。2人は潜入の目的を知らされず、組織間の抗争で対峙することになる。一方、真中凛子、天羽智恵理の2人も若手政治家の秘書などに扮して、秘密裏に活動していた。
やがて、半グレ組織、暴力団、政界 -
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矢月秀作『警視庁特務部逮捕特科 アレストマン』徳間文庫。
またシリーズ化されるのかな。
かなり設定が粗い。何しろ主人公格の警官には神原という名字しか与えられていないのには、その妹には神原璃乃というフルネームが与えられているのだ。
描かれる事件も最近起きた半グレが素人を集めて実行した強盗事件をなぞっているだけのように思う。多少の山谷はあるが、やけにあっさりと事件は解決してしまう。
警視庁に人員不足を補うために逮捕を専門とした特務部逮捕特科が新設された。リーダーは神原という警官で、妹の璃乃をはじめとする格闘技、サイバー犯罪、潜入捜査、設備機器調達に長けた警官を集めていた。
上司の大森元