矢月秀作のレビュー一覧

  • 死してなお

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    【意味のある死】

    事件は解決し、犯人も自死。であるのにも関わらず、なにかが気になり事件と犯人の半生を追う、警察であり主人公の三浦賢太郎。

    ページをめくる事に犯人の人生や人間関係が紐解かれていくのに、当初の人物像からはどんどん離れていく。この真相から遠のいていくさまは、よんでいて焦れったくもあり、逆にそこに惹き込まれていく自分がいました。

    人間という生き物が、どんなに環境に左右されて生きているのかをまざまざと見せつけられる本作。

    ぼく自身、家庭環境、学生生活がボロボロであったならば、今作の犯人と同じような人生の最後と似たようなものに向かうこともあったのではないか……。どうにも他人事に思え

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    2025年04月07日
  • ACT 警視庁特別潜入捜査班

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    ネタバレ

    詐欺グループへ潜入し、黒幕を追う物語

    潜入することを公演とし、言葉を使うのが面白い
    その場だけなり切るではなくその世界に生きる様が、違和感がなく面白かった

    役に入るための準備期間、役を演じてる期間に周囲の人間を変えていく様子が、何を演じていても正義に生きるのは変わらないという意志を感じられてよかった。

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    2025年03月05日
  • もぐら新章 昴星

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    ★★★
    今月2冊目
    いつも通り。これを読んでるとブレイキングダウンの奴ら、竜星1人で全員倒せると思う。

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    2025年02月16日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ

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    ネタバレ

    公安モノでスパイ・銃撃を正面から描いた小説
    単純な活劇のつもりで読んでいたが、主人公の
    人物設定や周辺の描きこみが好ましいので続編
    も読む事にする

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    2024年11月27日
  • もぐら 醒

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    ネタバレ

    サイバー犯罪vs影野

    自らの手を汚さず流されやすい人間を唆し、それを論文のための研究材料という犯人の歪んだ考えに不快感を感じる。

    そんな犯人の思惑通りに動かされてしまい、後手に回る影野らにもどかしさを感じた。

    現代らしい犯罪で、シリーズのなかで1番現実味があった。

    紗由美さん早く起きてほしい

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    2024年07月18日
  • D1警視庁暗殺部 廻天流炎

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    矢月秀作『廻天流炎 D1警視庁暗殺部』祥伝社文庫。

    シリーズ第6弾。今回はD1のメンバーが個々に指令を受け、潜入捜査を行うという少し込み入った設定で、なかなか陰謀の正体が見えて来ない。いつものような単純明快な設定の方が楽しめたように思う。


    秘密裏に指令を受けた神馬悠大は池袋を牛耳る半グレ組織『フェイスレス』に凄腕の刺客として潜入する。また、D1のリーダー周藤一希も武闘派暴力団にヒットマンとして潜入を図る。2人は潜入の目的を知らされず、組織間の抗争で対峙することになる。一方、真中凛子、天羽智恵理の2人も若手政治家の秘書などに扮して、秘密裏に活動していた。

    やがて、半グレ組織、暴力団、政界

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    2024年05月28日
  • もぐら新章 青嵐

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    もぐら新章第3弾。
    大学進学を目指す竜星と警察官を目指す真昌が真剣に勉強に励む裏で、またわけのわからない連中が動き始める。
    刑務所で真面目に更正しようとしている巌の名前を語り、巌に心酔している人物を操る伊佐という男には本当に腹が立つ。
    それにしても、さすが竜司の血を引く竜星は強い!
    ただ、それ故に考えることもたくさんあるんだろうなと思う…

    2024.5.25

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    2024年05月26日
  • 警視庁特務部逮捕特科アレストマン

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    矢月秀作『警視庁特務部逮捕特科 アレストマン』徳間文庫。

    またシリーズ化されるのかな。

    かなり設定が粗い。何しろ主人公格の警官には神原という名字しか与えられていないのには、その妹には神原璃乃というフルネームが与えられているのだ。

    描かれる事件も最近起きた半グレが素人を集めて実行した強盗事件をなぞっているだけのように思う。多少の山谷はあるが、やけにあっさりと事件は解決してしまう。


    警視庁に人員不足を補うために逮捕を専門とした特務部逮捕特科が新設された。リーダーは神原という警官で、妹の璃乃をはじめとする格闘技、サイバー犯罪、潜入捜査、設備機器調達に長けた警官を集めていた。

    上司の大森元

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    2024年05月15日
  • AIO民間刑務所(下)

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    ネタバレ

    性善説かと思いきや、性悪説…?
    善人の成り立ちを考えさせられたというのか。
    たくさんの善を得て、善人となるか
    悪を経て、善を理想とし善人となるか
    結局は暴力で片をつけるというのが最善の解決策なんだろ。
    悪が蔓延る中で残った道が、暴力だけで気持ちの悪い結末だった。

    私営の刑務所
    新人4人の職員がそれぞれの向き合い方で、そこで暮らす人の更生を見守る。
    その中で知る真壁班の存在。
    主人公である若林は正義感で真壁班の真相を探ろうとする。

    藤浦については身バレが早く、もう少し分かりづらいとよかった。

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    2024年04月23日
  • もぐら新章 波濤

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    竜司の息子の竜星の第2弾。
    沖縄南部の観光開発を企む政治家たちが目論んでいる。
    ちょうど伝説の武闘派ヤクザが刑務所から出所することにも緊張が走る。
    そして、凄まじい銃撃戦も繰り広げられることに…
    竜司はいないけれど、仲間の結束は強い。
    竜星の将来にも期待。

    2024.3.17

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    2024年03月17日
  • もぐら

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    警察小説系が超苦手な私でも読めた。めちゃ面白いかと言われると、そこまででは無かったけど、途中で挫折せずに読み切れた。この、分野が好きな人には楽しめたのでは。

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    2024年01月13日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ : 3 首都爆発

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    2023.05.22 Audibleにて

    いや、私が悪い。
    仕事しながら聞いてしまった私が悪い。
    もう、最後は誰が誰だか。。。
    とりあえず、イマムラがなんかやったんよな?

    3巻目の今作は、潜入していた捜査官のチバが帰ってこなくなってから話は始まる。
    チバの様子を探るため、チバ同様のルートで潜入するタキガワだが。。。
    途中、騙し騙されで、そっちに頭もってかれて、結局、潜入目的忘れちゃうんだよね。
    だから、最後の方で誰がどうでどうなった?ってなっちゃうんだよな。

    以下、ネタバレあり
    手柄を上げる、成果を上げるっていう意味で、イマムラの策略は必要なのかもしれないけど、いらぁ~ってする。
    だけど

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    2023年05月23日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ : 2 鳩の血

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    2023.05.19 Audibleにて

    相変わらず、囁くなぁ~
    1巻の時、ずっとタキザワとヤブミと思ってたけど、タキザワじゃなくて、タキガワで、ヤブミじゃなくて、ヤブノやった。

    2巻目となる今作は、革命家を潰せ!ってなストーリーで、結構2転3転する話。
    騙し合いは、企みがある人達はみんなするもんなんですね。。。

    以下、ネタバレあり。
    面白いけど、アヤコとハタノさんかがあまり好きになれないんだよなぁ。。。なんかわかんないんだけど。タキガワが早く、ヤブノみたいに、公安にズブズブになって欲しい。。。
    今回は、元々イロイロなことが気に食わないイマムラの、かなりドロッとした感情が気になる。なーん

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    2023年05月19日
  • 警視庁公安0課 カミカゼ

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    2023.05.17 Audibleにて

    ナレーターの人の話し方が、囁き口調で、あ、これ無理かもなぁと思いながら、聴いてたら、あらヤダ。意外と面白い。
    何がどうしたくて、果たして主人公的な人は誰なのか全くわからなくて、なんだこの作品は!って思いながら、色んな意味でハラハラドキドキしっぱなしだった。

    公安という仕事にスポットが当たってるだけあって、仲間内でも騙し合いがあるだけでなく、読者にも騙しがかるなんて、なかなか粋な作品だなぁと。

    ストーリーは、って書こうとしたけど、難しいな。公安よ、銃の密造の証拠を掴め!ってな感じかな。銃って密造できるんだね。
    銃って作るものってイメージがなかった。

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    2023年05月18日
  • 死してなお

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    「刑事学校」というシリーズの続きのようですね。
    知らずに読み始めてしまいました。
    前作読んでなくても、特に問題なく読み切れましたが、よんでたらより面白うよめただろうな。

    とんでもない暴虐の限りをつくし、最後は自殺した「萩谷」の生きし道を、刑事三浦が追いかけるというストーリー。


    第三者にとっては「ひどい加害者」「ヤバイやつ」がいて、「かわいそうな被害者」がいて……というのはだいたいの事件の構図だけど、当たり前だけどその「ヤバイやつ」にも生きてきた道があって、その人なりの道理があるのか、と当たり前だけど気づいていなかった(実感をもってとらえていなかった?)ことを、しっかりと見せてくれる作品。

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    2023年03月31日
  • 烏の森

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    2.75
    自分はこーゆーのが好きです
    アウトローなやつ でもクライマックスに向けてがちょっとって感じです
    話したい人は勝手に話すしね
    無理に聞こうとする必要はない
    関係性が良きです

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    2023年01月24日
  • 死してなお

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    萩谷の生い立ちにスポットが当たって萩谷中心に話が進む。萩谷を徹底的に調べたあとに主人公が導き出した答えがオチになるわけだけど、ん?ほんとにそう?という感じで少し腑に落ちない。想像の域を越えないし、萩谷の泣き今、本当の理由を知ることはできない。

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    2023年01月12日
  • D1 警視庁暗殺部 死桜

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    ★★★
    今月2冊目
    D1シリーズ。
    今回はD2.D3も出てきてD3が破壊される。
    アントの反乱遺伝子の戦い。

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    2022年12月06日
  • もぐら 戒

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    もぐらシリーズ第6弾。
    回を重ねるごとにハードになってる。
    今回は紗由美が誘拐され、爆弾を付けられてしまう。
    それでも冷静さを失わず、悪に立ち向かう竜司。
    それにしても、今回の犯人のスケールは今までとは桁が違うような…
    竜司は紗由美と平穏な日々を送りたいと願っているけど、簡単にはいきそうにない…

    2022.11.30

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    2022年11月30日
  • 紅い塔

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    矢月秀作『紅い塔』徳間文庫。

    シリーズ第3弾。冒頭からの余りにも強引な展開で、ブルース・リーの『死亡遊戯』の真似みたいな設定に持って行ったことに失笑。

    まるで漫画の世界。主人公の工藤雅彦が鬼のように強い。キックボクシング、骨法、テコンドー、ナイフの使い手を物ともせず、次々に倒していく。

    しかし、物語は変な方向にシフトし、青春小説か、剣豪師弟小説のような結末を迎える。

    殺し屋組織の頭首となった工藤雅彦は目立った活動をせず、身重の妻と大分の漁村でひっそりと暮らしていた。しかし、組織内に頭首の工藤を認めない反乱分子が生まれ、工藤は組織が用意した巨大な塔で反乱分子たちと対決することになる。各階

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    2022年11月28日