あらすじ
「AIO第一更生所」に勤務する若林耕平は、次第にこの日本初・民間刑務所の矛盾点に気づいていく。そんな最中、囚人が更生官を殺害する事件が発生。さらに、同期の仁美にも魔の手が迫る。明らかになる恐るべき陰謀の正体とは果たして。「もぐら」シリーズの著者が描く近未来アクション&バイオレンス小説。(『獄の極』改題)〈解説〉細谷正充
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Posted by ブクログ
矢月秀作『AIO民間刑務所(下)』中公文庫。
2002年に刊行された『獄の極』を改題、文庫化。昭和時代の劇画チックな勧善懲悪の単純ストーリーと暴力描写。兎に角、これでもかと言わんばかりに次々と登場人物が死んでいく。
極悪非道の悪の蔓延る日本初の民間刑務所に秘かに潜入した内偵監査員の正体は…主人公の若林耕平は悪を潰滅するために孤軍奮闘する。
ところで2年前に上巻が刊行された『人間洗浄 D1 警視庁暗殺部』の下巻は何時になったら刊行されるのだろうか。
Posted by ブクログ
性善説かと思いきや、性悪説…?
善人の成り立ちを考えさせられたというのか。
たくさんの善を得て、善人となるか
悪を経て、善を理想とし善人となるか
結局は暴力で片をつけるというのが最善の解決策なんだろ。
悪が蔓延る中で残った道が、暴力だけで気持ちの悪い結末だった。
私営の刑務所
新人4人の職員がそれぞれの向き合い方で、そこで暮らす人の更生を見守る。
その中で知る真壁班の存在。
主人公である若林は正義感で真壁班の真相を探ろうとする。
藤浦については身バレが早く、もう少し分かりづらいとよかった。
Posted by ブクログ
下巻に入って更に矢月テイストがMAXに。作中にもあるがどんだけ殺せば気がすむんだ!上條はもう少しやるのかと思ったが健闘虚しくヤラレちまった。中ボス、ラスボス、裏ボスとどんどん黒幕が出てきてファミコンみたいだなと思った。