【感想・ネタバレ】SAT-light 警視庁特殊班のレビュー

あらすじ

SATを出すまでもないが警官には危険と思われる、凶悪事件に発展しそうな事案を担当する組織が新設された──新・警察ミステリー誕生!

警視庁特殊班は新設部署である。庁内では「SAT-light」と呼ばれている。SATやSITなどの特殊部隊が出動するまでもないが、一般の警察官が対処するには危険すぎる事案を担当する。具体的には、カジノや裏風俗店への着手支援、一般人の身辺保護、反社会勢力の組織の摘発などだ。そんな特殊班が今回出動したのは、都内で起きた地下アイドルへのストーカー案件。生活安全課ストーカー対策室からの要請を受け、対象女性の保護に出向いたものだった。ナイフを向けて保護対象に接触しようとした被疑者を班員が無事確保。ミッションは完了したかに思われた。だが、被疑者の自供から芸能事務所による「管理買春」の疑惑が持ち上がる。SAT-lightは真相究明に乗り出すことになった……。

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Posted by ブクログ

矢月秀作『SAT-light 警視庁特殊班』講談社文庫。

SATやSITなどの特殊部隊が出動するまでもないが、一般の警察官が対処するには危険すぎる凶悪事件に発展しそうな事案を担当する新設部隊の『SAT-light』と呼ばれる警視庁特殊班の活躍を描く、警察小説らしい。

しかし、精鋭を集めた警視庁特殊班 SAT-lightと大層な組織と言う割りに今回出動したのが、地下アイドルの警護というオタクが喜びそうなチープな事案に思わず失笑。

さらには、警視庁特殊班が地下アイドルの芸能事務所の管理売春の実態を暴くために、特殊班のメンバーがオタクになりすまし、ライブに潜入すると言うのだからさらに笑える。このくらいの事件の捜査をするのが、特殊班である必要があるかね。

『SAT-light 警視庁特殊班』という大仰なタイトルに派手なアクションを期待したのだが、余りにも小さな事件と悪役の小物ぶりには愕然とした。これでは、オタクたちが地下アイドルを護るくらいのストーリーで良かったのではないか。


警視庁特殊班が担当するのは、カジノや裏風俗店への着手支援、一般人の身辺保護、反社会勢力の組織の摘発などであるが、今回特殊班が出動したのは、都内で起きた地下アイドルへのストーカー案件だった。生活安全課ストーカー対策室からの要請を受け、対象となる地下アイドルの女性の保護に出向いた特殊班は、ナイフを向けて保護対象に接触しようとした被疑者を無事確保する。

ミッションは完了したかに思われたが、被疑者の自供から芸能事務所による管理売春の疑惑が持ち上がり、特殊班は真相究明に乗り出すことになった。

本体価格770円
★★★

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2025年05月28日

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