森村誠一のレビュー一覧

  • ねこの証明

    Posted by ブクログ

    1977年に映画化された『人間の証明』の作者、森村誠一さんの作品です。

    写真に猫俳句?をつけたもの、エッセイ、短編小説から成っています。

    森村誠一さんが猫好きで、猫を飼っていたなんて全然知りませんでしたが、やはりそこは猫好き、飼い主が思う事は全国共通だなぁと嬉しくなります。

    全作品通して、人間からの視点で書かれていますが、一貫して猫に対する溢れんばかりの愛情が文章から感じ取れます。

    そして、猫に対する敬愛の気持ちというのは、犬に対する気持ちとはやはり一線を画すものがあるようです。

    小説の中には、悲しい結末や残酷な描写があるのですが、この愛すべき猫たちをいつまでも愛し続ける事ができるか

    0
    2020年05月06日
  • 60歳で小説家になる。

    Posted by ブクログ

    軽い読み物として面白い。作者の自慢話も多いが嫌味はなく、定年予備軍への温かみも感じられる。ミステリーの構成についての解説がとくに秀逸だ。

    0
    2019年10月27日
  • 復活の条件

    Posted by ブクログ

    「もう一度、人生をやり直せたなら?」
    またまた、惹句に惹かれた読書。

    主人公石坂隆一は郊外の一軒家で幸せを絵にかいたような親子四人家族の生活を送っていた。ところが、毒殺された猫のペットロスから始まって、娘の堕落・家出、息子の事故死、会社の倒産、妻と離婚のパラレル落下。しかもわびしい一人暮らしの家が火事で喪失。

    「リセットできたらいいなあ」と思うのも当然である。前の世界にもどれたらなら、経験を積んだ今のままの知恵とやる気でそうはさせない!!

    んなことはないこと、わかっている!けど「あの時こうしていればこうだったのよね・・・」「なすすべを怠ったのか?」と、わたしもつらつら考える時もあるから興

    0
    2019年10月14日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

    Posted by ブクログ

    世界で最大規模の細菌戦部隊(通称石井部隊)は日本全国の優秀な医師や科学者を集め、ロシア人・中国人など三千人余の捕虜を対象に、非人道的な数々の実験を行った。

    0
    2019年09月07日
  • 夜行列車

    Posted by ブクログ

    樹齢八百年のきんもくせいを見に行き、行方不明になった娘を探す中瀬正治はきんもくせいを近郊でひき逃げされる。夜行列車で亡くなった中瀬と知り合った北里は、行方不明の家内を探す十々木とともに一連の殺人または行方不明事件の解決を模索する。

    0
    2019年06月15日
  • ねこの証明

    Posted by ブクログ

    猫ちゃん…(´;ω;`)

    カラーで猫の写真が収録されてるのがよい。
    エッセイというかコラムに関してはねこ新聞に連載していたためか時事ネタを絡めてあることが多く、さらに作者の思想も含まれており期待と違ったものの、全体的に読みごたえはあった。

    なんかもっとこう、序盤であったみたいな、野良猫と出会って仲良くなるエピソード満載な本かと思ってしまってた。
    気になる方はひとまず全体をペラペラめくって確認してからの読書や購入をおすすめします。

    なお小説は猫好きにとってしんどい尽くしの展開なのでご注意ください。ひどいぞ森村誠一(笑)

    0
    2018年11月26日
  • 高層の死角

    Posted by ブクログ

     とあるホテルのオーナーが、すんでいたホテルの一室で殺害されているのが発見された。しかしその部屋は密室であった。というところから始まるミステリ。

     んー……………ヒロインが都合良すぎやしないかい? って気がする。むしろヒロイン視点が読みたい。

    0
    2018年01月10日
  • ねこの証明

    Posted by ブクログ

    「人間の証明」の森村誠一が自らの著作をパクッて「ねこの証明」というエッセイ集を出した。「ねこ新聞」に連載された微笑ましいエピソード集だけど、同じく収録の短編小説3篇は全く魅力が欠けていた。
    (Ⅽ)

    0
    2017年11月03日
  • 悪道

    Posted by ブクログ

    ★3.5、如何にも続編書きます的終わり方でマイナス★半分。
    舞台は元禄なんだけれども、現在を舞台にしているようなストーリー展開。バディムービーじゃないけど、こういう一団の逃避行的組み立ては古今東西エンターテイメントの基本線の一つですな。本作も十分に楽しめますが、やっぱりここで終わらせてほしい、個人的には。最終盤は続きがチラつく感じで、正直興醒め的感じも否めませんでしたな。

    0
    2017年10月07日
  • 社奴

    Posted by ブクログ

    我ら団塊の世代は、家族を捨てひたすら会社のために身を火の粉にして尽くした。それが恰好いい男の生き方だった。
    それで高度成長日本を築いて来た。それが何故悪い。日本のカッコいい男は皆社奴だった。
    この人(森村)幾つ?とあとがきを見て思った。そして成程!と納得した。女は三界に家なしと言って憚らない戦中派
    だはないか!?

    0
    2017年09月01日
  • 自選恐怖小説集 人間溶解

    Posted by ブクログ

    ゾッとする話もあり、胸がムカムカするような話もあり・・読んでて疲れました。
    でも読み出すと止まらない

    この話の中でちょっとだけ色が違うのが怒りの樹精・・
    結局切られた木の祟りだったのだろうか・・・

    0
    2021年12月30日
  • 祈りの証明 3.11の奇跡

    Posted by ブクログ

    『……の証明』が積まれていたことは知っていて、どんな話なのかなーと手に取った一冊。
    ドラマ化された『人間の証明』を読んでいないから何とも言えないけれど、集大成って名付けるにはどうかなと首を捻る。

    主人公のジャーナリズムと俳句の組み合わせが一番良くて、阪神淡路や3.11に直面した人間の、精神的な厳しさと、それが言葉によって共感されるというすごさが描かれる。

    肝心の想い人、妻の失踪と、まほろば教と原発のミステリーパートについては、そんな上手いこと符号していくか⁉︎と感じてしまった。

    人に注視しながら、偶然任せという展開が、この一冊の中ではチグハグに思えた。
    なかなか厳しいレビューですが、まぁ

    0
    2017年04月16日
  • 真説忠臣蔵

    Posted by ブクログ

    四十七士以外の人物を中心とした中編集。
    最初の話が幻想譚っぽかったので、この調子だとちょっと期待と違うかなぁと思いましたが、以降は普通に時代小説になっていたので安心しました。
    あえて、史実の隙間を膨らませるだけじゃなくて、史実として伝わっていることとは違う結末の話もあり、新鮮な感じで読めました。

    0
    2016年08月23日
  • レッドライト

    Posted by ブクログ

    情熱を傾け、全能力を振り絞った仕事も所詮会社の仕事。会社を辞めると同時に、生き甲斐であった仕事の成果は、すべて会社に返還させられる。歯車の一個として組織の中に埋没し、組織の一コマとして担当してきたにすぎない仕事は、決して自立することはない。会社を辞め会社という掌から解放され、はじめてフロントガラスしか見ていなかったこれまでの半生に気付く。高速で突っ走り、狭められていた視野に、スピードダウンをして初めて入ってくる沿道の風景が広がる。視野の大部分を埋めていた仕事は、自分の人生の本来の目的とは違う幻影にすぎなかった。会社からリタイヤして、初めて個人に目覚める主人公。大地を踏みしめて自分の足で歩くよう

    0
    2016年07月17日
  • 人間の条件(上)

    Posted by ブクログ

    初めての森村誠一。読みやすいサスペンスだったけど、物事がうまく行き過ぎのような気がした。オウムを彷彿とさせる。

    0
    2016年06月01日
  • むごく静かに殺せ

    Posted by ブクログ

    殺し屋・星名五郎が主人公の短編オムニバス。普通、私立探偵でやりそうなシリーズを、殺し屋でやったというような作品。

    森村誠一の代表作扱いになっている割に、ドラマや映画化もされていなかったので読んでいなかった。短編集というところでちょっと意外。

    全体に、ミステリのような謎解きをするわけでもないので、展開は早い。だからといって手を抜いているわけではなく、オチ(殺し方)に対して、非常に細かく調査して書いている当たりは好感。「メチルシアノアクリレートだ!」とか、森村誠一らしい。普通そんなの書かなくて良い。

    しかしながら、2つの不満。

    なんというか、「星名五郎」が薄っぺらいのだ。クールでニヒルなの

    0
    2016年05月27日
  • 小説の書き方 ──小説道場・実践編

    Posted by ブクログ

    架空の人物と人生の中に人間の真実を彫り込むのが小説である。
    小説は事実より奇なりでなければ、小説の価値はない。
    人間にはそれぞれに魅力があり、すべての人間の魅力を造形するのが作家の役割であり、腕である。
    小説作家は過去の単なる発掘ではなく、現代への再生である。
    とても参考になった。

    0
    2016年04月04日
  • ファミリー

    Posted by ブクログ

    常に笑顔の絶えない家族のもとに嫁いだ女性の感じる違和感が恐怖に変わっていく薄気味悪い話。でもホラーじゃなくてミステリかな。

    短編集だろうと高をくくって開いてみたら、長編じゃないですか。そんなに長くないけど。しかも真ん中辺りまで、ニコニコしながら脅迫されるような、真綿で首を絞められるような、なんとも言えない恐怖がなかなか秀逸である。

    真ん中を過ぎると、ミステリ慣れのせいか、前振りも状況も黒幕もつながってくるのだが、それまでのジリジリ進まない恐怖感とは違った、早い展開になるので飽きさせない。

    ただ、3人行方不明はなあ、ちょっとどころかやり過ぎだと思うけれども。

    最後は陳腐に怪談オチ。よく考

    0
    2016年03月31日
  • 復活の条件

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    パラレルワールドという世界観が好きな私には結構エンタメとして楽しめました。
    最後の結末もなんだか物悲しくて、切なくて、
    「旅は終わらないんだな」という感じが良かったです!

    0
    2016年02月08日
  • 悪道

    Posted by ブクログ

    五代将軍綱吉の急死を受け、大老格である吉保は己の権力を固持するために影を起用する。その計略に気づいた伊賀の末裔である英次郎は吉保から命を狙われ逃亡の旅をすることになるという物語。昨日の敵は今日の友みたいな感じで仲間が増えていきます。漫画みたいな展開で話が進んでいく冒険活劇だったので、時代小説が苦手な私でも読みやすかったです。ただ物語自体が単純だったのでラストは、あんな微妙な展開にしなくても「おそで」と「英次郎」のハッピーエンドで良かったように思いますけど。あと猿蓑衆のボスも、あっさりヤラレすぎでしょ。

    0
    2016年01月11日