森村誠一のレビュー一覧
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買ったのは確か2008年だったと思うが(持ってるのには‘平成十九年五月二十五日 四十四版発行’とある)、『誰が太平洋戦争を始めたのか』、『戦争の日本近現代史 』、『昭和16年夏の敗戦 』、『落日燃ゆ』、『オットーと呼ばれる日本人』(含「神と人とのあいだ」)と読んできて、漸く手に取る勇気(?)が出た。
はぁぁ。。。。。。
途中、顔を背けたいところもあったけれど、それを超えて読ませる内容・文章だった。
職場のinternal politicsを思ってしまう。人間、置かれた状況にはすぐに麻痺する。すぐ染まって、そのシステムの再生産に加担するとても生産的な主体となる。
レベルが違うと言ってのけること -
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自己の野望を叶えるため、以蔵を利用しようとする武市。愛する師の命ずるまま、以蔵は暗殺の道を走る。「暗殺が面白くてしかたがなかった」とあるように、進んで剣を振るう以蔵像が構築される。されど彼は、このまま暗殺をこなすことへの懐疑心も持ち合わせている。そうした以蔵の心情は、ひょうひょうと生きる龍馬や、勝の思想に惹かれていく彼自身の姿を通してうかがえる。
武市に裏切られたことを知る以蔵は、激しい憎しみの情を抱くようになる。以蔵が武市を刺し殺し、自害するという描写はフィクションであるが、師(あるいは人間と言ったほうがよいだろうか)に裏切られた男が抱く、凄まじい憎愛の深さを感じることができる。 -
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あらすじだけを読むと、何かのシリーズのようでしたが
これ1冊でも十分楽しめました。
どうやらおなじみ登場人物がいるから、のようです。
何か本編に関係あるのか分からない最初の殺人。
そしてまったく関係ない人達の様子。
それが少しずつ繋がって…こよりになって、かと思いきや
思いっきり大縄になってました(笑)
殺し屋に対抗するべく集まった人達の手際の良さに
驚いたり不思議に思うよりも、すごいな、と感心し通し。
最後の方で見えてきた『司令塔』の過去には納得。
そうでなければ、これほど冷静に色々と考えられないですね。
しかしこれほど個性的な人達がよくも集まったものです。
普通そうなのに、思わぬとこ -
Posted by ブクログ
ある意味では、一件落着。
しかし、この本はミステリーという味付けをした恋愛小説なのだ。
だとしたら、この終わり方は切なすぎるじゃないか。
だが読者が好きなように脳内完結できる余韻を残してくれてあるので助かる。
ミステリー的にもいいと思う。
後から考えれば序盤の伏線で犯人が容易に想像できることに なっているのだが
(確定は出来ないようになってるが)
犯人探しよりも他のミステリーが気になってしまって それどころじゃない!
後半は、読むことを途中で止めれない。
夜中の2時まで読んでしまいました。
( ・_ゝ・)< 割れたガラスは元にもどらない。
だがリサイクル -
Posted by ブクログ
根暗で変態な相馬が堪能できます。
とにかく相馬が暗い。なんか、ボソボソ話していそう。
この話の相馬は新選組を仇として壊滅を目論み、幹部隊士を抹殺しようと考えております。土方を追うのも殺意があってのことなんですが、
野村の存在が相馬の心を懐柔させていき、その意志が失われかけて葛藤するのですが、親友・野村の死をきっかけに土方への恨みをさらに強く深いものにします。
竹を割ったような性格の野村が、なんだか愛嬌があって可愛いです。
対照的に、相馬はじめじめしたキノコみたいなヤツでした。
相馬のことばっかり感想で書いてますが、物語は近藤局長の勝太時代から始まり、斎藤一ちゃんの最期までというタイトルの通り
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