森村誠一のレビュー一覧

  • 人間の証明PARTII 狙撃者の挽歌 上

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    (内容紹介)ラーメンの屋台を引いて暮らしている山瀬は、かつては、「山瀬組」の組長として知られていた。そんな彼のもとに、ぼろぼろに傷ついた少女が、助けを求めてきた。年はとっても、勇気と知恵は衰えぬ!少女を追ってから守るため、山瀬は、かつての仲間を探すのだが…。

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    2014年01月12日
  • 人間の証明PARTII 狙撃者の挽歌 下

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    もと山瀬組の組長である主人公は、かつての組の幹部たちを、34年ぶりに召集さすた。まだまだ若い連中には負けぬ!一人の少女を守るため、山瀬たちは、たった七人で、大きな「般若組」に立ち向かう。
    いやぁ、痛快!あっぱれである。敵がまんまと罠にはまり、あたふたしているところは、「ざまあみろ」といったところか(笑)また、山瀬組が、必要以上に敵を痛め付けないところが、引き際がよくていい。般若組もしつこいが、山瀬たちも、粘り強い。知恵と正義は、悪に勝る、と信じたいものだ。

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    2014年01月12日
  • 60歳で小説家になる。

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    60~70代の文学新人賞受賞者が急増中ということで、小説家になる指南書ということだが、一般人の虐げられてきた経験をバネに、実際に肩を押してくれるかは読者次第だろうが、軽い流れのエッセイとしても読める。

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    2013年07月07日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    ネタバレ

    戦時中の731部隊、細菌兵器の開発や人体実験を行っていた部隊の記録。
    著者の思想や虚構が多少混じっていたとしても、何とも惨たらしい記録である。
    グロ耐性のない人は読まないほうがいい。覚悟がないと読めない。
    私もさすがに途中で気持ち悪くなった。

    今の医療の発展はかつて世界中で行われていた惨たらしい人体実験を抜きにして語ることはできないし、
    多分、人類の発展においてこのような残酷なことが当たり前のように行われることは避けることができなかったと思う。
    (歴史上のどの史実を変えても、結局は似たような歴史になると思う)
    平和な日本に生きる私たちができることは、今病気になっても高度な医療が受けられるのは

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    2013年06月13日
  • 悪道

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    福山で島田荘司との講演会に来ると言うことで、慌てて読んだけど、これまで読んでいなかったのは損していたなぁと言う面白い小説でした。それにしても、最近読む時代小説がこの時代に重なりまくっているのはどうしてなんだろうと思う。それはそれとして、これまで読んでいなかったのを後悔しつつ、今後も森村誠一の本を読んでいく気になりました

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    2013年06月11日
  • 棟居刑事の悪の器

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    棟居シリーズの期待を裏切らない内容です。
    東京の特徴を、憧れや危険といった切り口で表しながら事件が進行していくのは森村誠一さんならではの内容です。

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    2013年02月20日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    細菌部隊731の話。日本の側からしか話を聞けないことや戦争からだいぶ時間が経っていること、話し手や書き手のフィルターなどもあるから事実と異なる部分もあると思うが、充分読むべき本だと感じた。
    善悪の判断は立場やその場の状況によって違ってきてしまうもので、その状況になれば誰もが罪を犯す可能性があるということを改めて実感させられた。学校でのいじめや体罰、放射能問題など現代の多くの場面でも似た問題が起きていると思う。自分の意見や行動が正しいと過信せずにいつも考える姿勢を持ちたいと思った。

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    2013年01月31日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    ネタバレ

    関東軍731部隊を描いたドキュメンタリー。某党機関紙で連載されていた、写真誤用があった等、本書が思想的バイアスを持って書かれたのではないかとの批判はあるものの、割り引いて読んだとしても被験者をマルタ(丸太)と呼んで行った非人道的な生体実験には気が滅入ります…。本田勝一の「中国の旅」(これも何かと批判を受ける本ですが)並みの読後感の悪さです。

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    2013年01月27日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    戦争という大義名分のもとに行われた科学的かつ鬼畜的な人体実験の饗宴。
    正常な神経を破綻させるほどのホラー。
    事実でないことが多数あるらしいですが壁に血文字を刻んだ誇り高き中国人は尊敬に値します。

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    2013年01月27日
  • 悪道

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    このスピード感はすごい。
    結末を知っていたのが、残念だけど、それでも、読ませる本です。
    こういう話をかけるようになりたいなあ。

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    2013年01月06日
  • 太平記(六)

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    鎌倉幕府、南北朝戦争の流れが、楽しく理解できる。学生時代に読みたかったな。視点が変わる登場人物も魅力的で、話には引き込まれる。

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    2012年11月08日
  • 新・オリエント急行殺人事件

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    この作品は若干反則かなぁ。
    犯人して提示されている人が
    ちょっとメインには出てきていないところからすると…
    それと人によっては終盤のある共通項から
    もしかしたら…と思えるかもしれません。

    だけれどもこれほどこくな作品もないのよね。
    もしもどこかに暖かさというのがあれば
    決してこんなことにはならなかったのです。
    それがなかったためにXは鬼へと変貌したのです。

    人間の醜さ、汚さを浮き上がらせる
    作品です。
    とかく強烈です。

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    2012年06月14日
  • 星のふる里

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    実に悲しいミステリーです。
    1人の女性がどこまでも後手に回り
    本当に読むに耐えられなくなるほどひどいのです。
    ようやく幸せになれるのに…と思ったら
    あのようなことに…

    事件はおそらく真相までの推測は困難でしょう。
    ただし、1つのみは判明してきますからね。
    本当に悪と言うのはどうにも…

    この作品のタイトルの意味が
    わかるときっと
    やるせない思いをすることでしょう。

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    2012年05月04日
  • 暗殺請負人 刺客往来

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    長屋の住人おれんが、将軍の子・家良に殺された事を知った鹿之介は・・・
    今回も暗殺集団やら何やら、わらわらと出てきて飽きさせない。
    血の繋がらない兄妹である鹿之介とるいの今後も気になる。

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    2012年03月28日
  • 東京空港殺人事件

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    重厚なミステリー。
    ある日巨大旅客機が到着空港付近で消息を絶つ。
    その事故の後に、航空会社の役員の殺人事件が起こる。
    会社の利権や個人的な愛憎などが絡まりあった、説得力のある物語でした。

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    2012年02月05日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    ネタバレ

    とても読んでいて気分が沈むというか
    日本の暗黒部分を知ってしまったって感じで
    ますます戦争って一体。。。という思いに囚われました。
    というか人間って怖いです。
    でもこのような人体実験をしたから
    今の医学などが成り立ってるかもしれないと思うと
    ますます複雑な気持ちになりました。
    単純にこれらを行った人たちを責めることができない…
    そんな風に思ってしまった自分自身の心境にも複雑な思い。。。
    人間ってなんて愚かで情けない生き物なんでしょう…

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    2011年12月05日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    賛否両論ありますが、綿密な取材、研究により闇に包まれた組織の中身を覗き見ることの出来る良い資料だと私は思います。

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    2011年10月29日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    別の著書の取材のつもりの調査が、著者をそこに踏みとどまらせず、真実の記録、戦争抑止への思いがこの作品を生んだ。
    戦争がヒトにもたらす狂気。タガが外れ、そこに正義が加わった時、人間はここまで残酷になる。
    戦慄の史実が明らかにされ、戦争が生み出す不幸を掘り下げていく。
    他人事ではない、「真に恐ろしいことは、この残酷を犯した人たちと、われわれが別種の人間ではないという事実である。ふたたび戦争が起きて同一状況下におかれれば、われわれも同じ残酷外道の所業を何度でも累ねることができるのである。」

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    2011年08月27日
  • 青春の十字架

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    本書は棟居刑事シリーズの『純白の証明』『青春の雲海』に続く山岳三部作の完結編とのこと。
    本書は棟居刑事の同期である寒川刑事が主役。ライターだった妹が失踪する。追いかけるうちにSPとして警護する大臣に行き着く。謎の女性たちも登場し物語りは展開していきます。
    いつもの通り、出合は休暇中の山からスタート。それ以外、山岳描写はあまり出てきません。

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    2011年06月26日
  • 街

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    6月13日~17日

    新宿で発生した殺人現場に到着した牛尾刑事は、思わず息を呑んだ。被害者はかつて彗星のごとく現れ、劇的に消えた歌手・蓼科由里。以前歌舞伎町で、上京したての彼女を危難から救ったことがあったのだ。彼女のネックチェーンが別件の殺人被害者の物と知り牛尾は執念の捜査を進めるが、浮上した容疑者は連続不審死を…。様々な人間模様に彩られた雑食の街・新宿の光と影。野望の狩人の悲劇を浮き彫りにした傑作長編ミステリ。

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    2011年11月03日