森村誠一のレビュー一覧
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森村誠一『魚葬』角川文庫。
5編から成るミステリー短編集。たまに昭和を背景にした古いミステリーを読むのも面白い。男女の思考や欲望は今も昔も変わらない。予想以上に捻ったミステリー短編が並ぶ。
昭和は遠くなりにけり。
『魚葬』。なかなかタイトルとストーリーとが結び付かず、何かを象徴するタイトルなのかと読み進めば、タイトルがミステリーの解答であることに気付く。学費を稼ぐために今で言うパパ活から銀座のホステスに転身した女子大生の杉村加代は高額の給料に惹かれ、中堅製薬会社の社長秘書になる。だが、それは表向きで実は女の身体を武器にした特殊接待が本業であった……
『神の怒色』。運命は神のみぞ知る。身 -
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この本は、森村誠一が88歳の時に出版している。森村誠一は、100歳まで書き続けるという。
著者の本は随分と読んだ。『高層の死角』で、ホテルマンらしい目の付け方に感心してのめり込んだ。『腐食の構造』そして『青春の証明』、『人間の証明』『野生の証明』。圧巻だったのが『悪魔の飽食』の切り口の凄さに驚いた。続編で、画像問題で躓いたけど。いつの間にか森村誠一から離れてしまった。そんな著者が老いる意味をエッセイで書いている。読まざるを得ない。
私が、考えていた老人と今の私が老人になっているのと全く違った。なんでこんなに忙しのか。そして、サクラが満開だというのに、家に巣篭もり、パソコンを前にして、字を打ち込 -
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「人間の証明」のタイトルが出てきたときはゾクッとしました。
犯した罪は許されないし、犯人が殺人を犯してまで守りたかったものは全て喪ったけれど、人間だと証明はされた。
母の思い出だけに縋って日本までやってきたのに、生活と地位を守りたい母に殺されてしまうのは悲しい。松本清張「砂の器」に動機が似ている気がします。
全ての人間を憎む棟居さんを始めとする警察の執念も凄かったけれど、まさか棟居さんの父親が彼女を庇ったことで亡くなった原因の女の子が八杉恭子で、父親を殺した米兵のひとりがアメリカで事件を追ってくれていたケン・シュフタンだったなんて…因果因縁、と思いました。
妻に蒸発された男が、妻の不倫相手を突 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説に実際の事件が隠れていることや、その小説を自分の作品として発表して作家デビューするなど、設定が面白かったし、誤字から本人の作品じゃないことを見抜くなどはさすがだなあと思いました。
ただ、高見の行動や人物像だけ腑に落ちなかった。
純子とのやり取りでは紳士的な感じがするのに、真美子を脅して体を要求していたのが意外だったし、保険金の受取人を純子にした理由もよく分からなかった。渡した小説の重要性を伝えたかったのか?
最後の最後の刑事の魂とは?という部分がなかなかよかった!
解説で小説における自然描写について書かれていた。小説を読んでいる時に風景の描写が続くと煩わしく感じていたけど、登場人物の -
購入済み
久々の森村誠一。江戸時代の歴史的な事件を巧みにつなぎ合わせて倒幕計画の一部として
いるところが面白い。江戸はしばしば大火災に見舞われているが、今でも原因がよくわか
っていないものも多く、これが意図的な放火だとすればまさにテロ。次々に襲い掛かる闇
の勢力との戦いが果てしなく続く。
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購入済み
素晴らしいと思う
森村誠一氏の作品については、いつも思うことではありますが、まず印象に残るのが、読んでいくうちに、どんどん引き込まれて私としては非常に興味深い作品として思っております。本作品の人間の条件も「下」を購入しようかと考えております。本作品の感想としても興味をそそられる作品であり、感想の内容としては長くなるのでここでは控えておきます。今後とも良い作品をよろしくお願いしたいと思っております。
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