森村誠一のレビュー一覧

  • 銀河鉄道殺人事件

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    銀河鉄道殺人事件

    銀河鉄道の旅として企画された列車に、高沢含む見ず知らず男3人と女性1人が同席した。高沢のガールフレンド衣子は列車を見送るが、高沢は帰らぬ人となってしまう。同席の彼らをめぐり、二つの殺人事件が起きるのである。

    衣子は事件解明の糸口を見出し、たびたび捜査陣へ進言する。衣子は小説の中で素人探偵のポジションをも与えられている。

    銀河鉄道の旅の4人、その他の登場人物がおりなす複雑なストリーであるが、全ての殺人事件は解決したかにみえた。しかし高沢の死に納得できない衣子は、さらに追求していく。はたして交通事故死だったのか。

    物語にまだ大きな結末がまっていた。

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    2023年11月22日
  • ねこの証明

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    なんて愛おしい猫たちへの言葉でしょう
    前半はエッセイ集、後半は猫にまつわる短編
    どれもかわいくて楽しい
    キレと品のいい言葉で紡がれた、猫への愛あふれる1冊でした
    猫好きには頷けるお話ばかり
    森村先生のチャーミングな一面が顕れた素敵な本です

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    2023年10月28日
  • 青の魔性

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    昭和46年から49年の間に雑誌に発表した全九篇からなる短篇集。初めて読んだのは高校生の時だったが、いずれの作品にも不気味さ、恐ろしさ、陰鬱な空気感が横溢し、当時はこの作風に魅せられてしまい、次々と森村作品を古書店で漁っていたものだ。本書収録作に共通してる要素がひとつあり、それは女の不実、エゴ、いつわりの愛をこれでもかと描いているところだ。女に深入りすると痛い目に合うことを親切にも教授してくれているかのようで、『獣の償い』『褥の病巣』の二編は特にそれが顕著である。結末はいずれも後味の良くないもので、ハッピーエンドがないのも作者の特徴といえよう。しかし短期間に良くこれだけ斬新な着想が湧くものだと今

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    2023年09月30日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    細菌兵器の研究開発のため人体実験を繰り返したと言われる731部隊の全容がまとめられている。戦争の足音が近づきつつある今日こそ読んでおいた方がいいかもしれない本。小説的な表現があるためやたらと映像的で生々しく、戦時中の異常さが疑似体験できた。

    マップや写真などが豊富で、内容も興味深いため、想像の中でホルマリン液や消毒液にまじる寒天の腐臭にまみれながら、ロ棟を連れ回されたような気分だ。

    予想以上に闇が深い。人間こんなにも共感性を失えるものかと思う。でも、残念ながら、731部隊はよだれをたらした頭のおかしいサディスト集団ではなかった。実験体が人間でさえなければ、有能な研究者や技術者たちが立ち働く

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    2023年09月12日
  • 新・オリエント急行殺人事件

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    新.オリエント急行殺人事件

    オリエント急行の旅ツアーに参加した5組9人が、旅を終えた1年後も関わりを持つ。利害関係が発生した2組がおり、隠れた男女関係に発展した者がいる。ひき逃げ事故の弱みにつけ込んで恐喝する者がいる。

    オリエント急行の旅に参加した男が殺される、捜査陣は、この旅の参加者から犯人を絞り込む。そんな中、意外にも犯人候補の男も殺害される。

    「1年前のツアーは仕組まれたものではないか?」。捜査陣は、ツアーに参加した、9人(残り7人)以外の人物へと疑いを切り替える。思いもよらない人物が浮かび上がる。

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    2023年09月06日
  • 死媒蝶

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    ミステリーの中にも、社会へのメッセージが込められてて本当に面白い。読む手が止まらない。素晴らしい作家さんです。

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    2023年08月29日
  • 人間の証明

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    ネタバレ

    久しぶりに読後に感無量の気持ちを味わった。

    読むきっかけは著者の森村誠一さんの訃報のニュースをテレビで見たことから。自分より半世紀以上年上の方が書いた本、特に当時は戦争について興味を持っていたので悪魔の飽食を読むつもりだったのだが、こちらの方が先に目につき何気なく手に取った。

    昔の人が書いた本だから読みにくいだろうかという心配は驚くくらい杞憂に終わった。
    インターネットとスマホがないことを除けば全く不自然なことはない、どんどんと物語に入り込んでしまう巧みで魅惑的な文体。読みづらいなどと感じることは一切なかった。ああ世間は惜しい人を亡くしてしまったと思わされた。

    作中にもある通り、西条八十

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    2023年08月28日
  • 超高層ホテル殺人事件

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    超高層ホテル殺人事件

    イハラ.ネルソンホテル竣工パーティーの最中、16階部屋の窓から、人が突き落とされのが、人々により目撃される。当該部屋への訪問者は認められず、密室殺人の状況である。

    さらに二件の殺人事件が発生する。大阪で発見された被害者。被疑者は浮かんだが、東京に住んでおりアリバイ崩しが困難をきわめる。

    時を同じくして東京で被害者が発見される。こちらの被疑者は大阪に住んでいる。

    警視庁那須警部らは、二件の殺人事件の関連性を疑い、被疑者のアリバイ崩しを展開する。

    密室崩しやアリバイ崩しが読みどころの一つとなっている。

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    2023年08月26日
  • 新・新幹線殺人事件

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    新.新幹線殺人事件

    新幹線の座席に生きたえた男が。新幹線ダイヤのトリックに、誘拐事件が、詐欺事件が、2人目の殺人事件が、複雑に絡み合う謎が紐解かれる。詐欺事件に関連して、思いもかけない人物が浮かび上がる。

    詐欺に加担する単身赴任の男、およびその家族が、どちらかというと脇役的に描かれている。これについては、作者後書で解説されている。

    最近、ご逝去された森村誠一氏へ、つつしんでお悔やみ申し上げます。

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    2023年08月30日
  • 高層の死角

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    高層の死角

    東京にある巨大ホテルの経営者が密室殺人。その秘書の女性も遠隔地で殺された。女性は主人公刑事の愛した女性であった。ライバルであるホテルの人物が浮かび上がる。主人公ら捜査陣の鬼気迫るアリバイくずしが描かれる。

    数十年ぶりに読みかえしたが、ホテルマン出身の著者、社会派推理作家の原点が宿る。

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    2023年06月04日
  • ねこの証明

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    森村誠一といえば、社会派のずっしりした推理小説というイメージしかなかったのだけど、猫好きで、猫本を出していたというのは嬉しい驚き。
    冒頭の猫の写真俳句から、猫への愛情が伝わってくる。
    エッセイも、こんなに猫のことを書いていたなんて知らなかった。
    後半の猫小説もよかった。
    猫が重要な位置を占める3作。うち1作は時代物でさらにびっくり。他の2編は、牛尾や棟居が登場。棟居刑事が猫好きなんて嬉しい。
    エッセイ本はほとんど読まないのだけど、この1冊に出会えて本当によかった。

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    2023年05月16日
  • 殺人の赴任

    匿名

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    殺人の赴任

    安定のおもしろさの森村誠一の作品ですね。始めからぐいぐいと読者を引き込んでいきます。細かい描写も素晴らしく、はりめぐされた伏線の回収も見事です。最後のどんでん返しもいつもワクワクします。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年05月16日
  • 分水嶺

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    分水嶺

    初期の作品であるが、タイトル「分水嶺」がまさに作品の内容を表している。ときには生命をかけた山仲間、ザイルパートナーの二人であったが、そのご分水嶺に降った雨の雨粒のごとく相反する人生をおりなす。

    二人の女性との愛、昭和の時代背景(広島被爆者やベトナム戦争時代のアメリカ)もからませ、主人公二人の数奇な生き様や葛藤を描いた物語である。

    数十年ぶりに読み返してみた。私の中では「分水嶺」が最初に出会った森村作品であり、その後、森村作品に魅せられ没入していくこととなった。

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    2023年05月14日
  • 殺人の組曲

    匿名

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    殺人組曲

    森村誠一特有の鋭い観察力と精密な描写で 読者をぐいぐい引き込んでいきます。張られた伏線に興味が深くなり最後のどんでん返しが見事に読者にはまります。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年05月01日
  • 人間の証明

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    「ストウハ」、「キスミー」というキーワードが何とも言われぬ哀愁と情愛を含んだ西條八十の「母さん 、僕のあの帽子、どうしたでせうね。 ・・・」という詩によって見事に紬合わされていく。 何十年振りかの再読だけど、読後の感動は今回も変わらない。 ♫「Mama,Do you remember〜」(^_^)v

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    2023年04月29日
  • 新装版 青春の証明

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    読後明日の我が身にも起こり得るかも知れない作品群の中で、失われた20年を追求する。ラストになってすべてひっくり返る展開とは?

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    2023年03月01日
  • 野性の条件

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    野性の条件

    森村氏の作品としては、珍しい創作と言える。映画007なみの活劇ストーリー、悪(某国殺し屋集団)と正義(野生に目覚めた主人公たち)の壮絶な闘いへ引き込まれる。棟居刑事達も登場するが、正義側に組みすることもなく脇役的な存在として描かれている。

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    2023年03月12日
  • 人間の証明

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    映画を鑑賞後に読みましたが、それぞれの良さがありますね。捜査の論理は映画の方が優れているように思いましたが、小説は人物描写が優れていると思いました。脇役的な登場人物も背景から心情まで丁寧に描かれています。時代背景や家庭環境など、さまざまな重荷を背負って生きてきた人たち、そしてその中で事件を起こしてしまった人たち。それも悲しい人間の姿なら、人の心さえ失わなければ、いつか立ち直れるのもまた人間、という、希望を失わない作者の思いが感じられます。

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    2023年01月26日
  • 誉生の証明

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    誉生の証明

    2003年初版。今は2022年も暮れなんとする。2022年は統一教会問題が政府与党に激震をもたらしている。本書ストーリーに現れる教団、現実を彷彿とさせる。活劇冒険的なストーリー仕立な部分もあり、筋立ても良く星五つとした。牛尾刑事が端役的に顔をだすのも興味深い。

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    2022年12月18日
  • 野性の証明

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    展開がゾクゾする。
    最後は少し切なかった。
    確かにそうなんだけど、でもそれはないよ……。
    割り切れる解決で仕方ないけれど、などと考えてしまうのは、それだけ主人公に肩入れしてたのだろう。

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    2022年06月04日