森村誠一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あらすじだけを読むと、何かのシリーズのようでしたが
これ1冊でも十分楽しめました。
どうやらおなじみ登場人物がいるから、のようです。
何か本編に関係あるのか分からない最初の殺人。
そしてまったく関係ない人達の様子。
それが少しずつ繋がって…こよりになって、かと思いきや
思いっきり大縄になってました(笑)
殺し屋に対抗するべく集まった人達の手際の良さに
驚いたり不思議に思うよりも、すごいな、と感心し通し。
最後の方で見えてきた『司令塔』の過去には納得。
そうでなければ、これほど冷静に色々と考えられないですね。
しかしこれほど個性的な人達がよくも集まったものです。
普通そうなのに、思わぬところにコネクションがあったり…。
最後に関しては、ちょっといらないんじゃないかな? と
思うか所もあったりしましたが、後始末としては
良かったんじゃないでしょうか?
ただ、全員無事だったらよかったな、と思うものの
それはちょっとご都合主義すぎます、ね。 -
Posted by ブクログ
ある意味では、一件落着。
しかし、この本はミステリーという味付けをした恋愛小説なのだ。
だとしたら、この終わり方は切なすぎるじゃないか。
だが読者が好きなように脳内完結できる余韻を残してくれてあるので助かる。
ミステリー的にもいいと思う。
後から考えれば序盤の伏線で犯人が容易に想像できることに なっているのだが
(確定は出来ないようになってるが)
犯人探しよりも他のミステリーが気になってしまって それどころじゃない!
後半は、読むことを途中で止めれない。
夜中の2時まで読んでしまいました。
( ・_ゝ・)< 割れたガラスは元にもどらない。
だがリサイクルで別のものには変われる。ガンバレ。 -
Posted by ブクログ
根暗で変態な相馬が堪能できます。
とにかく相馬が暗い。なんか、ボソボソ話していそう。
この話の相馬は新選組を仇として壊滅を目論み、幹部隊士を抹殺しようと考えております。土方を追うのも殺意があってのことなんですが、
野村の存在が相馬の心を懐柔させていき、その意志が失われかけて葛藤するのですが、親友・野村の死をきっかけに土方への恨みをさらに強く深いものにします。
竹を割ったような性格の野村が、なんだか愛嬌があって可愛いです。
対照的に、相馬はじめじめしたキノコみたいなヤツでした。
相馬のことばっかり感想で書いてますが、物語は近藤局長の勝太時代から始まり、斎藤一ちゃんの最期までというタイトルの通り、新選組を網羅してます。
サスペンス好きな私は元々、森村氏の作品が好きだったので、この本はもう、ど真ん中のストライクで面白かったです!!
で、やっぱり相馬の扱いに爆笑でした☆ -
Posted by ブクログ
実に素晴らしかった!!
この本は、6編からなる短篇集なのだが、いずれも人間の心の闇というテーマで統一されている。
『夢の虐殺』は、毎日ひたすら繰り返される、没個人の社会生活に嫌気がさしたサラリーマンが主人公だ。彼は、一旦は、今の生活を捨て、かつて思い描いていた夢を実現させようとするのだが・・・。
よく、サラリーマン生活を捨て、自分らしく生きる!!それがよいのだ!!と言ったテーマの本をみかけるが、この話はそういった類の本より、もう一歩踏み込んで書かれている。
会社の歯車として働き、決して一個人としては認識されることのない生活を送るサラリーマンが、今まで培ってきたもの(社会的地位、家庭など)全てを捨て、夢に生きるということは、困難であること。
没個人という反面、自分の力によって生きるか死ぬかが決まるのではなく、会社に守られ、ほどほどの生活を保障されていること。
こういったぬるま湯的環境に長年身をおいた人間にとっては、夢に生きることは不可能であること。
このような事実に、主人公は気付かされるのである。
世間には、「好きなことを仕事に!!」とか「会社の歯車ではなく自分の力で生きる!!」といったことをよしとする風潮があるが、実際好きなことでお金をもらおうとすれば、かなりの突出した才能がいるだろうし、自分がしたいこと=自分にできることとは限らない。また、自分の力で(例えば起業などをする場合)何かしようとするのにも、やはり才能はかかせないし、様々なリスクを負うことにもなる。
こういったマイナスの側面には目を向けず、プラスの部分ばかりみて、それが全てだと思っていると、思わぬ陥穽にはまることになってしまうだろう。
他にも、『姦の毒』や『黒い合併』など、奥行きの深い作品ばかりだったd(・▽<)
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