あらすじ
警視庁捜査一課の横渡刑事は帰宅途中、暴漢に襲われた女性を助けようとして男と格闘し無念にも刃物で刺殺された。一方、襲われた女性も死体で発見される。殉職の訃報を聞いた棟居刑事は激しい怒りを覚え、「仇はおれがとる」と亡き横渡の面影に復讐を誓う。そして、女性被害者の身辺を調査中、遺品から28年前に起きた棄児事件を報道した古い新聞記事が見つかった……。燃える刑事魂が巨悪と対決する「棟居刑事シリーズ」第一弾!!
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Posted by ブクログ
「自分にはもうあの幸せは戻ってこない」
先輩・横渡刑事が帰宅途中で刺殺。
棟居は先輩刑事の仇ということで「復讐」を自分自身に任じた。
「復讐」とはなんだろう?
自分の過去のため
大切な人の思いのため
理由は様々だが「復讐」とは果てしなく続くもので
終わりのないものだと改めてこの作品を読んで思った。
昔から「仇討ち」というのがあるが
これは代々続いていくもの。
やってやられての繰り返し。
先日読んだ松本清張氏の作品の特徴となる
業と欲につながるものを感じた。