森村誠一のレビュー一覧
-
購入済み
日本人に潜む悪
若い頃に一度読み、久しぶりに再読しました。731部隊の態様を深い取材を通じて克明にレポートされています。日本人の今もDNA’を通じて受け継がれている潜在的な悪の気質を知らされました。
-
Posted by ブクログ
新型コロナウイルスを中国による生物兵器と考える人たちがいるとのニュースを見て、戦時中日本の関東軍による大陸での細菌兵器研究で現地人や捕虜を「丸太」と呼んで非人道的な生体実験を繰り返したとされる731部隊を思い出したので読んだドキュメンタリー。
この本に書かれたとおりだとしたら、千葉の豪農出身でお金と女にダラしない石井四郎という人間に権力を与えてしまったことが悲劇の中核の1つのように思った。ただでさえ暴走していた関東軍だし、絶大な権力を持つ組織のトップにモラルがなければ反対した人間はそれこそ実験台にされて酷い殺され方をしそう。
古い本だし、ここに書かれた情報が絶対であるかはわからないことを前 -
Posted by ブクログ
いまいち
ちょっと期待しすぎた(笑)
ミッドウェイ海戦をベースに、その時代の男女の悲哀や人間模様、ヒューマンドラマが語られる鉄板ストーリと思いきや、登場人物の人物描写が今一つで、単なる戦争史を臨場感満載でなぞった物語のように感じました。
ストーリとしては、
詩人を志しながら海軍兵学校に進学しゼロ戦パイロットになった降籏。
降籏が憎む爆撃機パイロットの大山。
アメリカのグラマンパイロットのロバート。
3人が一人の女性寛子をめぐり、戦争の中でどうなる?
最後は守るべき人のために!
みたいな鉄板ストーリを期待していましたが、残念ながら、その展開は薄かった。
もっと、人物を掘り下げて描いてほしかった -
Posted by ブクログ
1977年に映画化された『人間の証明』の作者、森村誠一さんの作品です。
写真に猫俳句?をつけたもの、エッセイ、短編小説から成っています。
森村誠一さんが猫好きで、猫を飼っていたなんて全然知りませんでしたが、やはりそこは猫好き、飼い主が思う事は全国共通だなぁと嬉しくなります。
全作品通して、人間からの視点で書かれていますが、一貫して猫に対する溢れんばかりの愛情が文章から感じ取れます。
そして、猫に対する敬愛の気持ちというのは、犬に対する気持ちとはやはり一線を画すものがあるようです。
小説の中には、悲しい結末や残酷な描写があるのですが、この愛すべき猫たちをいつまでも愛し続ける事ができるか -
-
Posted by ブクログ
「もう一度、人生をやり直せたなら?」
またまた、惹句に惹かれた読書。
主人公石坂隆一は郊外の一軒家で幸せを絵にかいたような親子四人家族の生活を送っていた。ところが、毒殺された猫のペットロスから始まって、娘の堕落・家出、息子の事故死、会社の倒産、妻と離婚のパラレル落下。しかもわびしい一人暮らしの家が火事で喪失。
「リセットできたらいいなあ」と思うのも当然である。前の世界にもどれたらなら、経験を積んだ今のままの知恵とやる気でそうはさせない!!
んなことはないこと、わかっている!けど「あの時こうしていればこうだったのよね・・・」「なすすべを怠ったのか?」と、わたしもつらつら考える時もあるから興
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。