【感想・ネタバレ】感染都市 オリジナル・アンソロジー1 病原体ミステリー傑作選のレビュー

あらすじ

〈裏窓遊び〉と名づけて高層アパートから双眼鏡で覗きを愉しんで いた孤独なハイミスの電話交換手が何者かに殺された! 彼女は 何を見て殺されたのか? 自ら最悪の人生の結末を招いてしまった 女の運命の皮肉と驚愕の真相を浮き彫りにする「残酷な視界」をはじめ、病原体にまつわる逸品7編を厳選した傑作アンソロジー第一弾!

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Posted by ブクログ

【2025年118冊目】
一人暮らしのOLである邦枝の楽しみは、マンションの窓から双眼鏡を使って世界を見ることだった。拡大することで暴かれてしまう人々の躍動。ところがひょんなことから邦枝は殺人事件を目撃してしまい――「残酷な視界」の他6作の短編集。

病原体ミステリーということですが、実際に病原体を題材にしているものが全てではなかったような印象を持ちました。どちらかと言うと男女の関係性に重きを置いたものが多かったような気がします。短編集に共通するのは、多くの作品において殺される前の被害者の視点が書かれていることでしょうか。読者としては突如視点を失うことになりますが、作者の手腕でしっかり物語は続いていくので安心してください。

作者名を見て「人間の証明」を書いた人だったか〜と思いました。随分昔に読んだような気がします。価値観的に少し古いのでは?みたいな一文もありましたが、どのお話も想像をしない結末で楽しく読めました。

しかし、アンソロジーって一人でも成り立つんですね。勉強になりました。

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2025年09月23日

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