森村誠一のレビュー一覧

  • 致死家庭

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    森村誠一のお得意分野、家庭内暴力、それを煽る害悪の原因であるテレビ、心理学などのいろいろな豆知識、残存証拠と家庭崩壊と十八番がここまでそろうか。って、このテーマ何作目だ。

    最近純文学ばかり読んでいたので、箸休め的な1冊。一部の人から「どこがやねん」とツッコまれるが、あくまでも森村誠一や松本清張は箸休めなの。

    勉強もせず、3流の高校にしか入れなかった息子が、父母へ暴力を振るう。父である波多野は苦々しく思っているものの、仕事の何でも屋が忙しく、根本的な解決を見いだせない。そこへ、小中学校の同級生である的場が現れ、「殺人をしてみたい」と言い出す…。

    窮鼠猫を噛むというか、猫に鈴をつけにいくとい

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    2018年11月13日
  • ねこの証明

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    猫愛溢れる一冊。猫俳句、猫エッセイ、猫小説、そして猫写真。どこをとっても猫好きめろめろ間違いなしの一冊なのです。とりあえず、表紙からしてもうやられました……。
    猫小説どれも素晴らしいけれど。お気に入りは「地球から逃げた猫」。どの物語も、どちらかというと猫が災難に遭う話なんだけれど。だからこそ猫への愛情がひしひしと感じられる部分がありました。そして「地球から逃げた」という表現が、とても心に残ります。

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    2018年03月30日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    おおよその概要は知っていたが、あらためて読んでみた。
    凄惨。
    こんなことが、実際に行われていたかと思うと、また、それが検証されずに隠蔽されていることを考えると、肝が冷える。
    もっとも、731部隊については、大嘘であるとの批判も根強い。太平洋戦争では、日本は国土を焼かれた犠牲者であるという認識を持つ人も多いと思う。
    しかし、戦争を仕掛けたのは日本であるとの認識は、さまざまな社会的な背景はあったにせよ、きちんと理解しておいたほうが良い。同時に、731部隊という集団が実在していたことも、知っておいた方が良い。この時の知見や技術を持って、戦後、沈黙しながら権益を享受した者たちがいたことも忘れてはならな

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    2018年03月28日
  • 海の斜光

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    ネタバレ

    森村誠一さんの小説は、なんか中毒性があって、とにかくなんでもいいから読みたくなる衝動に駆られる。

    それで、この短篇集も読んで、じぶんの読書ノートには面白かった印をつけてあったのに、どんな内容の短篇だったかぜーんぜん忘れちゃってる。。。

    これ以外にも、この時期、立て続けに数冊の短篇集を読んだんだけど、それはタイトルも記録してないし。

    それなのに、「森村誠一さんのミステリはすごいおもしろい」って保証がじぶんに根付いちゃってるから、なに読んでもハズレがない作家さんなんだとおもう。

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    2017年09月09日
  • 凍土の狩人

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    漆原院長夫妻は、浪人中の息子の性欲処理のため、女性を誘拐する。だが、誘拐した松葉尚子を誤って殺害。スキャンダルを恐れて隠蔽をはかるが、なぜか死体が消えてしまう。一方、尚子の兄・潤一の妻が、多摩川で殺害される。刑事たちは、小さな糸口から二つの事件の繋がりを見つけ真相に迫っていくが…。性、金銭、名誉で心を満たすエリート。大都会の人間たちの激しい欲望と滑稽さを描くミステリー。

    ページ数自体が少ないため、事件はサクサクすすみ、犯人もサクサク分かる。伏線も余りなく・・・
    この事件を引き起こした原因である院長夫妻の馬鹿息子に関してはほとんど書かれていないた

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    2017年09月08日
  • 密閉山脈

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    2人の一流アルピニストによる、一人の女性を巡っての競争と殺意。

    全体を通して、うまく「盲点」を利用して犯罪を隠し、容疑者を隠し、動機を隠し、逃げ場を隠すということに成功している。

    登山(および下山)というある程度時間がかかるだろうという暗黙の了解を用いて、鉄道ミステリのように時間との戦いを用いているところがポイントであり、大きな盲点となっているわけだが。

    ただ、前半でほぼ容疑者は確定、手段も特定されてしまう上、一応解決したかのように語られてしまうので、中盤で結構ダレるのが難点。動機の無い点を強調してるんだけど、ちょっと不明瞭だったかな。

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    2016年09月27日
  • 健康に生きる覚悟

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    ネタバレ

     80歳を迎えた森村誠一氏が、引き渡すべき果実の集大成を試みた書だそうです。「健康に生きる覚悟」、2014.3発行、再読です。熟練した夫婦関係で、互いに自立を。(妻は、仕事で夫の不在時代から、自分自身の世界を持っている)「夫婦は一心同体」より「夫婦はもともと他人」をベースにした緊張感を! もっともだと思いました(^-^)
     約10年のホテルマン生活から作家になり、その時から健康管理をと。48年間の健康に対する考え方と実践が紹介されています。森村誠一「健康に生きる覚悟」、2014.3発行、再読。①やることがある朝の目覚めは素晴らしい ②平凡な日常を大事にすることが健康につながる ③何もしたくない

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    2016年07月31日
  • ミッドウェイ

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    森村誠一氏の作品は、どちらかというと選ぶ対象外であった。多分、あまりにもステレオタイプの情報に染まっていたのかもしれない。偶然に書店の本棚で本書と出会えて刮目せざるを得ないというのが正直な印象である。
    大して先の大戦の戦史を知るわけではないが、先の大戦に突入する大いなるきっかけは、開戦を望む軍部(どちらかといえばカーキ色の印象)により既成事実を積み上げられ、アメリカとの開戦に追い詰められた帝国海軍が最善の戦略として真珠湾攻撃を敢行、アメリカとの全面戦争に突入したと記憶していた。山本五十六元帥は、アメリカとの工業生産力や資源量さらには人的な面からも差異が大きく短期決戦ならばと、決断に踏み切ったと

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    2016年07月29日
  • 南十字星の誓い

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    シンガポールでの日本軍の所業の数々は許し難いものであり、当時の軍政に腹正しさを感じた。
    武士道の崩壊と明治維新が悔やまれる

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    2016年02月14日
  • 人間の条件(上)

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    ネタバレ

    オウム事件や統一教会を想起させるような内容
    当時なぜ警察はこんなに手ぬるいのかと歯がゆい思いをしてたけど警察官の視点で描かれた本作を読んで今更ながら警察官も悔しい思いをしていたんだと思い至った
    フィクションではあるけれどオウム事件や統一教会がらみの事件に様々な形で当時関わった方たちに思いを馳せた

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    2015年12月21日
  • 悪道

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    悪道シリーズ、1作目。

    大御所さんながら、初読みの森村作品。警察小説のイメージが強かったけど、時代モノも結構描いておられるようで。

    内容は、将軍綱吉を巡る秘密を知ってしまった忍者末裔の英次郎と女医のおそでが、柳沢吉保の命を受けた刺客から命を狙われ、逃亡の旅に出る、というもの。
    正直言って、よく似たストーリーを読んだことがあるかなと思った。影武者がすり替わって、本物以上の本物になってしまうところは、隆慶一郎の「影武者徳川家康」をつい思い出してしまった。さらに、逃亡の道中、昨日の敵は今日の友と言わんばかりに、どんどん味方が増えていく、、、。相手の動きを察するのも神懸っていて、全体的にご都合過ぎ

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    2015年08月29日
  • 吉良忠臣蔵 下

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    浅野=善・正義、吉良=悪・不正と色分けされて描かれることがほとんどだが、この「吉良忠臣蔵」は浅野の大石他の47士からでなく吉良方にも主君を守って討ち死にした忠臣が数多く存在したと言う視点から作者の森村氏が描いている。

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    2015年05月28日
  • 科学的管理法殺人事件

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    箸休め(って、ここんとこ箸休めばっかりかも)の1冊。こちらは予想通りに軽く読める。短編6篇を含む、森村誠一の初期短篇集。
    初期の作品だけあってか、とにかく淡々と話が進む。特に表題作は「実はこうだったのだ」というのがどんどん出てくるのだけど、情報の隠し方がイマイチなので、淡々とした記述に「ああそうだろうねえ」という感想以外抱かず。

    しかし、2作目からは森村節の反体制(巨大企業)や残存証拠などの話で、しかも一捻りふたひねり入れてくるので、犯人もオチも読めていても、引き込まれる安定感がある。

    1編の長さ的にも、電子書籍に向いた1冊と言えよう。

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    2015年05月13日
  • ミッドウェイ

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    国境を越えた男女の愛が、時代に翻弄され、やがてたどる皮肉な運命。戦時中ゆえに愛も夢もあきらめなければならなかった悲劇の青春を描いた物語¨かと思ったら、実はがちがちの戦争史でした。
     資料を入念に読みこんで書かれているので、ミッドウェイ海戦に関わるくだりはほぼ事実。ものすごい迫力である。こんな恐ろしいことがあの美しい海の上で繰り広げられていたのかとぞっとする。まるで映画かゲームだ。恐ろしい反面、かっこいいと錯覚さえしてしまう。
     1942年6月5日、パールハーバー以降負け知らずだった最強の日本海軍が陥落した日だ。当時は日本の零戦に勝る戦闘機は存在せず、日本有利とされていた。なのになぜミッドウェイ

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    2015年05月11日
  • 高層の死角

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    『高層の死角』
    ホテル経営者・久住の毒殺事件。ホテルの部屋で起きた密室殺人事件。合鍵は4つ。どれもアリバイがある鍵。事件前夜、久住の部屋でルームサービスを依頼した秘書の有坂冬子。テーブルに置かれた久住の鍵。容疑がかかった有坂冬子のアリバイとなった平賀刑事。冬子と過ごしたホテル。アリバイに利用された平賀の捜査。冬子のホテルの部屋の鍵の秘密を解明した平賀。逮捕直前に行方をくらまして殺害された冬子。冬子が犯人を庇うために隠そうとした紙から容疑者の名前が国男としる平賀。久住のライバルホテルに勤める林田国男の浮上。福岡で起きた冬子の殺害。林田がいたと主張するホテルのチェックイン表。

    『春の流氷』
    八島

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    2015年03月21日
  • ミッドウェイ

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    たかだか80年前の話なのに、この国はなんでこんなに変わってしまったのだろう。今の時代の感覚では理解出来ない思考が多く、小説的な誘導や解説がなければ、登場人物の心情に入り込みない所があった。昔学生時代に知覧にある特攻記念館に行ったことがあるがその時は同世代の特攻隊員達が書いた遺書に圧倒された。今は親の立場で読んでいるが、文中に出てくる与謝野晶子の君死にたまふことなかれの詩に激しく同感した。

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    2015年02月22日
  • 殺意を飼う女

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    時代を感じる表現が多い(特に女性への表現、ハイミスって…)けれど、内容はおもしろかった。一筋縄では終わらなくて、著者の他の作品も読んでみたい。

    ・殺人環状線
    小気味いいラストが好き
    ・ステレオ殺人事件
    殺人環状線の対のような話?好きなJ-POPに時代が出ている。そもそもステレオ。
    ・孤独の密葬
    帰るところのない手紙って素敵な表現だと思った。
    ・残酷な視界
    上手く行きすぎな気はするけどまあまあ。処女設定はいらないような…?
    ・飼い主のない孤独
    流れもいいけどラストが綺麗でいちばん好き。
    ・情熱の断罪
    ラストにふさわしい。短編集が締まった。

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    2015年02月06日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    事実であろうがなかろうが人間はこのくらい残酷になれるのは本当だと思います。
    モキュメンタリーだと思えば立派なホラーですね!

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    2015年01月11日
  • 誉生の証明

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    面白かった。
    2006年の本なのだが、まさに今の現実の問題を炙り出している感がしました。
    宗教と政治と軍隊。
    この3つが手を握ってやがてこの国を戦争へと導こうとする画策。
    憲法9条をなきものにして、平和を壊し、国民を戦争へと駆り立てて行く、、、
    そんな恐ろしい陰謀が、5人、いや最後は6人の人間の知恵と勇気で砕かれて行く様は小気味よかったです。
    が、
    少々、ご都合主義のところもあるかな、、、
    と、不満もありますが、全体に優しくて爽やかで読後感心地よいものでした!

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    2014年12月15日
  • 新版 悪魔の飽食 日本細菌戦部隊の恐怖の実像!

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    四半世紀を経て読み返し。記憶の訂正になる

    10代と40代では受け止め方に変化あり。

    現代医学の恩恵を受けている身としては複雑な心境である。

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    2014年11月05日