【感想・ネタバレ】分水嶺のレビュー

あらすじ

泣き喚いた次の瞬間には恍惚とした表情をする患者。この激しい幻覚症状の原因は一体何なのか? 激増する奇妙な病状を調べていた秋田修平は、カルテの記載に患者たちの重大な共通項を発見した! 早速調査に向かった秋田は、そこにかつての山仲間でともに遭難から生還したことのある大西安雄を見いだした。二人の男の友情と葛藤、冷酷な企業の本質を抉る長編力作!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

分水嶺

初期の作品であるが、タイトル「分水嶺」がまさに作品の内容を表している。ときには生命をかけた山仲間、ザイルパートナーの二人であったが、そのご分水嶺に降った雨の雨粒のごとく相反する人生をおりなす。

二人の女性との愛、昭和の時代背景(広島被爆者やベトナム戦争時代のアメリカ)もからませ、主人公二人の数奇な生き様や葛藤を描いた物語である。

数十年ぶりに読み返してみた。私の中では「分水嶺」が最初に出会った森村作品であり、その後、森村作品に魅せられ没入していくこととなった。

0
2023年05月14日

「小説」ランキング