あらすじ
ホテル内部に精通する著者による自選ホテル・ミステリ傑作集。
「本書は、ホテルという巨大な屋根の下に人々が残していった人生の破片を拾い集めたものである」(著者あとがきより)
表題作のほか、「単位の情熱」「社員廃棄院」「殺人花壇」「密閉島」の珠玉の五編を収録。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
森村誠一さんの十八番、ホテルを舞台にした殺人ミステリーです。本書に収められた作品、すべてがホテルものです。
何度も何度も再読してきた本書ですが、森村誠一の描くギラギラした野望が好きで、読んで飽きることがありません。昭和の高度経済成長と、それに伴う人間性の欠如。当時、にょきにょきと建設されるマンモスホテルは、権力の象徴で、ホテルで働く人はそうした権力を押し付けられる奴隷の様な存在。その中でやましいことを考えるホテルマンが作品の主人公です。
現実にそうしたホテルマンがいたら、怖くて宿泊出来ないなぁ~(笑)
Posted by ブクログ
いいのもあれば、イマイチなのもあったな〜。まさに玉石混淆。
全てホテルにまつわるミステリーが5話おさめられています。
タイトルにもなってる『魔性ホテル』とか『密閉島』なんかは、よくあるパターンって感じであんまりおもしろくなかったかなぁ。
でも『殺人花壇』はおもしろかった。これもたまにみかけるパターンなんだけど、お互いの心理描写が興奮を煽るのよねぇ〜。ドキ×2しながら読み進められた(*^^*) でも最後があっさり解決しちゃったあたりがちょいと不満かもヘ(´o`)ヘ